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困難の、はじまりはじまり~(紙芝居風で)

 まず何故こうなったかについて振り返ってみよう。


入社して三カ月になり慣れてきた通勤の途中、急にこう、なんだろ、ファーっと上からお迎えが来て一旦ここで意識が途切れた。


 次は天界みたいな所だった。

そこで人型をしたナニカがいて「転生みたいなことしない?」って言われて何故かうんって返事しちゃったんだよね。なんでだろ?


そこから転生する世界や魔法についていろいろ説明を受けたけどそこはとりあえずスルーで。


説明を聞いたあとは自分の容姿や能力、武器についてだ。

容姿は上の下あたり、能力については魔法の才能(チートレベルではなく優秀と言えるくらい)と万能眼(鑑定とか暗視とかいろいろ)、それからそれぞれの扱い方や戦い方で内容が固まった。


次に一番の問題、武器についてだ。

ここが一番難航し一番失敗したところだ。


ハッキリ言って自分は戦いなんてしたことのない平凡な一般人だ。

だからナニカにも「そんな戦いなんて傘でチャンバラしたことぐらいしかない」と正直に言うと、じゃあもう傘でいいかってナニカが自己完結しちゃって有無を言わさず即転生で自分の武器は傘になってしまった。


 転生するっていってもハンマーで殴られるとかそんなことはなく気が付けば深い森の中にいた。


 んでもって足元には普通のビニールの傘と折り畳み傘があった。

そう、た・だ・の、だ!!


 まあさすがにあのナニカもそこまで鬼ではなかったようで唖然としながら見ていると徐々に鉄板を何枚も重ねたようになり最終的にはなんかメカメカしい刃のついてない直剣と小さめの斧にかわっていた。


 そして側には手紙が落ちており内容は「傘を武器にしてみたよ、小さいころにやったようにそれは剣にもなるし銃にもなる、もちろん開けば盾のもにもなるし傘としても使える優れもの。ただしその状態にするには魔力を使わなきゃならないから普段は普通の傘の状態だよ。今、なっているのはこんな状態になるよってみせたかったから。だがちゃんと壊れないようにしといたからそのまま戦うのも面白いかもね。」っと書かれていた。


 手紙を読み終わってから再び傘を見てみるとただの傘と折り畳み傘になっていた。


 訂正、あいつは鬼だ。


それがおれの困難きわまる生活のはじまりだった。



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