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冷えたジュース一杯で、救われる心がありますとかいうのは本当らしい―――割とよくある絶望感―――
こんな日はジュース欲しいですね本当www
自動販売機を見上げ、テンションを上げながら100円を二枚投入する。
するとすぐに『チャリーン』といった硬い音が返ってくる。
お釣りの返金口から出た200円。
表示の変わらない0円。
これらが意味する事態はつまり………。
なんども硬貨を投入する。
投入した数だけ金属の硬い音を聞く。
表示は一向に変わらない。
余計に疲弊して無駄な汗をかいた、と心底後悔するが、当然それで暑さが変動するはずもなく。
自販機に軽く舌打ちして、俺はそのオンボロ機械をあとにした。
ここ周辺の避暑地……それは当然
「スーパーマーケット」
そう呼ばれるエデンに向かって足を運ぶ。
心なしか頭痛もする。
急がないと………。
足も重い。
嫌な予感しか脳裏を過ぎらない。
とりあえず急ごう、スーパーまで。
あまり進んでない気が………!?