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クルーエルラボ  作者: 村崎 芹夏
序章 
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絶望の序章 Ⅱ

「おい、起きてくれ、起きてくれよ。」


「すみません、あのー、起きてください」


どうやらここにいるものは皆眠っているだけのようだった。久人は倒れている少年の肩を揺さぶり大胆に、日々香は少女に申し訳なさそうに声をかけて起こそうとしている。


「うっ、んー、んー」


久人が起こしにかかっていた少年がやっと目を覚ましたようだ。

黒いTシャツに青い上着を羽織ってジーンズというなんともラフなかっこをしている少年である。歳は自分とさほど変わらない感じだろうか?などと考えつつ声をかけて起こし続ける。


「おい、頼むから起きてくれ」


「んー、騒がしいなぁ・・・」

久人が起こした少年は何事かと頭をポリポリ書きながら仰向けに倒れていた体の上半身を起こし、久人の方へ目を向ける。

久人は起こしたばかりの少年と目が会うや否や、すかさず日々香にした質問と同じ内容を問いかけた。


「おい、起きがけで悪いがこの状況がどういうことだか分かるか?」


「あんた誰だ?・・・ってなんだこの状況は!どういうことだんだ!?」


起きたばかりの少年は自分の問いかけに相手が答える前に、周りの状況を把握し驚愕の声をあげたのだった。


「やっぱりお前もわからないか・・・俺達にもさっぱりなんだ・・・」


もしかしたら、ということも少し考えていなくはなかったが、それほど期待していたわけでもなかったので久人のがっかり感はさほどでもなかった。

その横では何事かと不思議そうな顔で少年がまだ少しねぼけた様子で久人を見ている。


「俺の名前は長谷部 久人、あんたの名前は?」


久人の元で少年が一人起きた事を遠くで見ていたのか、日々香もすぐさま駆け寄ってくる。

そこまで広い部屋でもないので彼女はすぐに二人のもとへ着いた。

どうやら日々香が起こそうとしていた少女はまだ起こすことが出来なかったらしい。


「俺か、俺は滝田 大輔だ。どうなってんだいったい・・・」


「私は小野村 日々香、よろしくね」


「俺も、彼女もたったいま起きたばかりであたりがこんな状況になっていてさっぱりなんだ・・・なにか思い出せることはないか?なんでもいいんだ」

そう滝田に問いかけた。



「そうだなぁ・・・この状況・・・んー」

滝田はあぐらをかき、右腕をあごに当ててなんともべたなポーズをとりながら思い出そうとしていた。


「あっ、そういえば」


「なんだ、なにか思い出したのか?」

正直、あまり期待はしていなかったが久人はなにか思い出したような大輔に希望のまなざしを向けた。



「この状況について、ってわけじゃないんだが」


「どんなことでも良い、気になったことを教えてくれ」


「昨日、寝る前、家に真っ黒でたっかそうーな車にのった変な奴らがうちにきてさ、俺の両親となんか揉めてたなーって。 あんなに両親が怒鳴ってるの初めて見たからおかしなことって言ったらそんぐらいかなー」


「そうか、気になると言えば気になるが、それが直接この状況と関わってる可能性があるとしてもその話だけだと判断材料が少なすぎるな・・・となるとこの状況に対する情報量は実質俺達と変わらないわけか・・・」


「すまんな・・・」

久人の明らかにがっかりとした顔を見て大輔は申し訳なさそうにつぶやいた。


「いや、こっちこそすまん。あんたが悪いわけじゃないんだ。なんにも分からないってのはここまで不安なことなんだな・・・」


「あぁ、そうだな。とにかくまずはみんなを起こさないと。もしかしたら誰かが事情をしっているかも」


「そうね」

大輔の提案に日々香が返事をする。隣にいる久人も無言で首を縦に振り了解の意を示した。


そして大輔を新たに加え、3人は部屋の中で倒れている人々を順に起こしに掛かる作業を再開した。

無造作にたくさんの人が倒れているので踏まないように慎重に移動するのが大変である。

数十分後、3人は部屋にいる皆を起こし終わった。っと言っても誰かが起こしにかかる前に自然に起きた者も数名いただのが。


部屋の中で倒れていた少年少女の人数は久人達を含めて全部で14人。まだ状況を把握出来ていない者も多数みえるが、幸いなことに全員ちゃんと生きており、ひどいケガをしている者は誰もいなかった。


全員の生存を確認し安堵したのもつかの間、誰一人として現状について情報を持っているものはおらず、なにも得られるものはなかったため久人は落胆してしまった。


「14人・・・私たちどうなっちゃたのかしら?まさか誘拐なの?」


「出口はあそこの鉄の扉だけ。さっき試してみたら案の定というか、まぁお約束だがびくともしなかった」

皆を起こして回ってる最中に試してみたみたのだろうか。大輔が両手の平を上に向け、顔の付近まで持ってくるとおどけた表情で答えた。


「つまり・・・監禁状態ってわけか。そうなると誘拐の可能性も十分ありうるな」


「でも、でも!なんでなの?うちは特別裕福な家庭ってわけじゃないし、両親も普通の会社で働いているだけなのに・・・なんで・・・」


「俺の家だって同じさ。なんの変哲もない平凡な家庭だよ、理由が分からない」

日々香と大輔は己の家庭環境を考えると誘拐だった場合の人質価値が低いことを告げ、金銭目的の誘拐の可能性が下がったことで再び謎が増えた。



「とりあえず、俺達だけで考えてても埒が明かない。情報量が少なすぎるんだ。とりあえず皆を交えて話し合いをするんだ。この状況については分からなくても、なにか手がかりとか共通点とかがみつかるかもしれない」


「そうね」

「おい、これはどうゆうことなんだよ、何がどうなってるんだよ?」

日々香が相槌を入れたのとほぼ同時ぐらいに先ほど起こして回った中の一人、眼鏡を掛けた少年が久人達にかけよりながら声を荒げる。


3人に大きな歩幅でせまるその少年の向ける目線は眼鏡越しでも分かるほど動揺し、大げさなジェスチャー付きで答えを求めている。


状況が飲み込めず、先ほどからガヤついていた数人の少年少女達もそれに感化されたかのように、"どんな内容でも良いから納得できる説明が欲しい"とでも言わんばかりの様子で静まり返り視線を久人達に向ける。


中には起きてから部屋の隅の壁に背をもたれ座り込むものや、うずくまってシクシクと泣いている者、それを落ち着かせてる者もいるが、この不穏な空間にいる概ねの人間の注目が一斉に久人らに集まる。

皆からの強い視線とはこんなに重いものなのかと感じ、緊張のあまり竦んでしまう久人。


そんな久人をよそに皆の意識が集中している時が情報を共有する良いチャンスだと感じた大輔は部屋全体に声が届くよう少し大きめに声をあげた。


「みんな、こんな状況で・・・」

部屋全体に通る声があがった瞬間にいっせいにみんなの視線が声の主である大輔にあつまる。

しかし大輔の上げた声はその内容をみんなに届けることなく別の声によってさえぎられたのであった。

駄文ですが読んで頂いた方々、本当にありがとうございます。 今回は前話に登場した久人君、日々香ちゃんに加えて新たなキャラ、大輔君が加わります。 

次話からゆっくりとストーリが進み始めて行く予定ですのでもしよければ次も見ていただければ幸いです。  

小説を書くのが好きで昔から書き溜めていたのですが(このクルーエルラボは実は書き溜めた分は少なく、途中からは完全に新筆で進む予定)なかなか自分の納得できる内容を書くことって出来ないんですね>< 語彙の少なさ、表現力、想像力、文章力の乏しさ、情景の説明等々、まだまだ精進したい部分は多いですが、それが次回への糧となると前向きに考えております(笑)

このクルーエルラボはバイオレンスな感じの作品なのですが、個人的にはファンタジーバトル物が好きで、普段そっち系ばかり書いてるのは秘密です!  

そんなこんなでこういう感じの作品を書くのは初めてで、只でさえ見苦しい文章がさらに見苦しくなってるかと思いますが、どうか読んでいただければ幸いです。

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