表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

 ちょっと待てよ……着いた、ということは


【「着いたぞ」

「つ、着いたってここは?」

「今お前が知る必要なんてない。来い」

「ちょっ、おわ!?」

 胸ぐらを掴まれ、そのまま引っ張られ建物に着く。

「しゃ、車庫?」

「うーん、そうだな、車庫より倉庫」

「……その違いとは?」

「気分だ」

「……」

車庫に連れて行かれ、女の一言で入口が開き中の様子が見えると思いきや夜ということもあって、黒く暗くて何も見えない。そこで女はポケットからいつ頃から持っていたのか不明な懐中電気を出して照らすと、

「な!?」

 そこにいたのは、黒に同化したスーツ姿の男がいた。

「この子が取引の子ですか?」

「そうだ。なかなかピチピチしてるだろ」

「そうですね、これならカンボジニア辺りも大丈夫ですね」

 えっ!?僕売られるのですか!?冗談じゃない!!いくら非日常にしてもこれは急すぎるし!!手がタオルで縛られていても逃げることなら可能だ。奴らの隙を盗んだ僕は電灯がかろうじで見える方へ駆け込んだ。

『あ』

 2人が気づいたが、もう遅い。これは完全に脱走せいこ、おわ!!?

「これはなかなか粋のいい小僧だなぁ」

 目の前に立っていたタンクトップが似合うゴリマッチョに捕まった。

「おぉ、セバスちゃんいつもすまないね。若いというのは良いが、時々何をするか分からない」

「がははは!!これぐらい。それよりこやつが収穫かい?」

「えぇ、そうです。また逃げられてはやっかいですのでトラックに積んでください」

 くそ!!このゴリマッチョ!!僕を荷物みたいに扱うんじゃね人間だぞ!!てか離せ!!足をバタバタし抵抗してみるが、怪力の前には無力で近くに停めてあったトラックの荷台へと投げ込まれた。

「では、良い生活を」

 そう言われて、トラックは目的地へ走って行った。スーツ姿の男と拉致った女に手を振られて。

 あぁーーーーーー】


「何ボーっとしているんだ?」

 女にそう言われて外を見るとそこはにチェーン店を持つ居酒屋だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ