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逃げて  作者: 瀬田川 廡輪
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第四章〜SNSサイト

書かせていただきました。 よろしくお願い申し上げます。

警察も動いてくれないとするならば、わたしが動かなければならなかった。警察はおそらく、捜査などしてくれないのは確実なように思えた。

わたしは、ポーチからアイシャドウを取り出して、付属のチップを使って上瞼うわまぶたに塗り始めた。

眼とのきわまで丁寧(ていねい)に。丁寧に?

考えを続けた。

━━何かないか?手掛かりは?

「ホイッター!」

わたしは独り、自室で叫んでいた。

ホイッターとは、140文字以内の文章や動画を投稿して他のユーザーとリアルタイムにコミュニケーション出来るSNSサービスのことだ。

匿名とくめい性があり、素性を知られずにコミュニケできるのも特徴だけれど、その中で投稿する際にGPSによる投稿時の位置情報を開示できるというサービスもあった筈だ。

勝海がそのサービスを普段から使っていたかどうかっきり憶えてないのだが、もし 使っていたとしたらそれで位置情報を知ることができるかもしれなかった。

わたしは、ホイッターのアプリを起動して、タイムラインから勝海の投稿を探した。

けど、ここ数十分まで遡ってタイムラインを閲覧えつらんしても、彼女による投稿は見当たらなかった。

どういうこと?

わたしは思った。彼女は、ホイッターのヘビーユーザーであり、四六時中しろくじちゅえ、ホイッターを使っていなければ気が済まない筈であった。

その勝海が数十分もホイッターを使用してないというのは、あまり考えられなかった。

やはり彼女に何かが起きているのか?私の胸は高鳴った。よからぬものを感じた。

さらにさかのぼる。

一時間前の表示のついた彼女による投稿を発見した。『病院、着いた』という文字投稿とともに、病院のエントランス ホール のものと思われる静止画像。病院の名称のわかる看板などは映り込んではいない。

これでは どこの病院だかわからない。 わたしはがっかりした。しかし!勝海がいづこかの病院へと出かけたという情報だけは得られた。

が、画像から病院の情報を得ようとしても、一切の手がかりは得られないのだった。

「なんでよ」

わたしは独りごちる。

そうだ。GPS情報━━。

あった。記憶にはなかったけれど、勝海は自らの位置情報公開して 情報発信に努めていたのだ。

━━現在位置、渋谷。駅ハチ公口。

という表記が投稿の末尾に付け加えられていた。

渋谷駅?これは駅ではないのか。いやおそらく 病院の最寄り駅に着いたことを病院に着いたと表現したのだろう。それはあり得ることだ。渋谷駅 ほど近くの病院に彼女は 行ったのだ。

なっていただきまして誠にありがとうございました。

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