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逃げて  作者: 瀬田川 廡輪
3/5

第二章〜考察

宜しく御読みになって下さいませ。

━━そうだ。こちらから電話を掛けなおしてみればいいんだ。

そんね当たり前な考えに、わたしは漸〈ようや〉く気付いた。

すぐさま通話アプリを起動して着信履歴欄の表示をタップし、画面を移動させた。

勝海の番号をタップしてリダイアル・マークも押した。

と、すぐに音声ガイダンスが流れ始めた。

『オキャクサマノオカケニナッタデンワハ、デンパノトドカナイトコロニアルカ、デンゲンガハイッテイナイカスルタメ、ツウワハデキマセン』

「は」

今度は溜息ためいきが出た。

━━どういうこと?

その言葉の通り、勝海は電波の届かない場所へと移動したのか。移動中ということか?

逃げて・・・。何かに追われているということなのだろうか?そしてそのものは、わたしをも追おうとしているという意味なのどろうか?だからこそわたしにわざわざ逃げろ、と進言してきたということなのか?

電車やバスなどで移動中ということも考えられた。

そして、電車がトンネルに入って電波の圏外になってしまったとか?

今どきトンネルの中だって、滅多めったには通話圏外にはならないような気もしたけれど。

それとも何らかの理由でスマホの電源を切ったか、切られたか。あるいはバッテリーが切れたとか?

事態が飲み込めない。どういうこと?

私はやはり 混乱していた。

事態が 事態なら警察にでも通報しなければならないかもしれない。しかし、もし そんな場合だったとしたら、彼女は自ら通報するはずではないのか?わたしに電話をする前に。

ならば・・・。

警察に言っても通報内容を信用してもらえないような、とてつもなく 奇異きいな事態であるとか?

手がかりが少なすぎた。全ての想像でしか成り立たない 想定だ。

わたしは、彼女の言う通り この場から逃げなければならないのだろうか?いや、そもそも彼女がこの場が何処なのかを知らないのだから、この場にいることが 逃げることなのなのかもしれないけれど。

恐怖 がおそってきた。

どういうこと?

有難う御座いました。

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