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人造人間




咲茉えま。すんごいやる気満々だな」

「咲茉。すんごいやる気満々だ」

ぜんと楽しい事をしたからか?」

「善と面白い事をしたからか?」

「今日は俺たちも一緒に善の部屋で寝るぞ」

「今日は私たちも一緒に善の部屋で眠るぞ」

「なあなあ、いいだろ?」

「ねえねえ、いいだろ?」


 樹海の森にて。

 咲茉が善の自室で一夜を過ごした翌日の事だった。

 朝のメンテナンス及び朝食を済ませた咲茉が飛翔の特訓で、崖の頂から飛び降りては地面に大きな穴を創り出し続けて、すばるうたに話しかけられ続けて、樹海の森から崖の頂へと跳ね上がり続けていた。


「私はもうマスターの自室では眠らない」

「「ええー何で何で善と咲茉と昴と詩でみんなで一緒に寝ようよ」」

「あなたたちはマスターの自室で眠ればいい。私はもう眠らない」

「「ええ~~~。つ~ま~ん~な~い~い」」


 白狐の仮面を着けていた昴と黒狐の仮面を着けていた詩は歯を剥き出しにして、咲茉に顔を突き出した。

 咲茉は昴と詩に身体を向けては、両踵坐になって目線を近づけた。


「私たちが今立っている樹海の森が危険だと思わないのか。昴と詩は私にそう尋ねた。では、今度は私が昴と詩に尋ねる。昴と詩は私が危険だと思わないのか?あなたたちが私に一緒に暮らそうと言って、私から離れなかった時、あなたたちを連れて岩の家に至急帰る中。私はあらゆる兵器が組み込まれた人造人間だ。私はあなたたちに言った。兵器はすべてを殺すとても危険なものだ。あなたたちは私が怖くないのか?」

「「怖くない。かっけえ」」

「かっこよくなどない」

「ねえねえ。どうして兵器を組み込んだままなの?」

「なあなあ。どうして兵器を組み込んだままなんだ?」

「「もう殺したい人間は居ないんだろ。ドクターに頼んで兵器を取ってもらったらいいのに」」

「………そうだな。取ればいいのにな」

「「咲茉。どうした?腹が減ったか?」」

「ああ。腹が減った。ほら。帰るぞ。そろそろ昼食だ」

「「うん」」


 咲茉が両腕を広げると昴と詩が飛び込んできたので、咲茉は二人を抱えては一気に跳躍して崖の頂へと降り立ち、岩の家へと駆け走ったのであった。











(2024.8.28)




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