表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/43

ロッキングチェア




「呼ばれて飛び出てじゃんじゃじゃーん。俺様が来てやったよ~ん」

「神出鬼没なやつだ。咲茉の眠りを妨げるようならば、その口をもいでやろう」

「いやん。お昼寝しているとは思わなかったのだ。ゆるしてくれ」


 岩の家の台所にて。

 いつもの如く突撃訪問したドクターこと祇園ぎおんは身をよじらせ、声量を絞りながら、ファブリックシートのロッキングチェアで居眠りをしている咲茉えまへと近づいた。


「飛翔の訓練に力を入れて疲れたようだ」


 ぜんは夕食のごろごろ野菜スープに入れる野菜を乱切りにしながら、声量を抑えて言った。


「ふうむふむ。飛翔の訓練に力を入れて。ねえ」

「クハッ。何だ。そなた。咲茉を心配して来たのか?」

「そうだよ~ん。昨日会ったばかりなのについつい顔を見に行こうかと思うくらい超心配してるよ~ん」

「そうか。感謝する」

「はははははは。もう立派な咲茉の保護者だな」

「クハッ。保護者、か」

「はははははは。違うか。保護者兼恋愛関係者か。お互い無自覚だろうが」

「保護者。恋愛関係。さて。吾輩と咲茉の関係はどのような名称が相応しいのか。考えているが、思いつかぬ。ただ。咲茉は吾輩にとって唯一無二の存在であり、生涯を懸けて、共に生きる存在である」

「生涯を懸けて共に生きる………ね。善よ。現状のままでそれが叶うと、まさか本気で思っているわけではあるまいな?」


 ニヤニヤニタニタ。

 いやらしく笑う祇園を一瞥したのち、包丁を動かし続けていた善は夕飯はどうするかと尋ねた。

 もちろん、馳走になっていく。

 祇園は前のめりになって言ったのであった。











(2024.8.24)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ