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トライアンドエラー




 ぜん咲茉えまに口頭で飛翔を教える事はしなかった。

 日に一度、善は咲茉を背中に乗せて、飛翔する。

 己の背中に乗せて、己の身体の動きから、気流から、天空から感じ獲るように、そして、咲茉自身が、飛翔する為にどう動けばいいのかを考え、実行するように言ったのだ。

 ただ、背中に乗せて飛翔するだけ。あとは、口出ししない。と。


 なので、咲茉は考え実行した。

 天空へと高く跳ね上がって気流を掴んでは乗って、まずは飛ぶ感覚を覚える。

 覚えたのち、翼を動かして、気流を利用しつつ、己の力で飛ぶ。

 そう計画図を立てて。

 けれど、うまくはいかなかった、ので、別の計画図を立てた。

 それが、崖からの降下である。

 今迄は、低い所から上がっていてだめだったので、次は高い所から下りてみようという、何とも安直な考えからであったが、とりあえず考え付いた事を片っ端からやってみよう、トライアンドエラーの精神だと、咲茉は岩の家から少し離れた崖の頂に立って、飛び降りた。

 眼下には、乱立する巨大杉が待ち構えていた。

 そこは、他の生物が恐れて足を踏み入れない、不気味な空気を放つ樹海の森。

 他の生物が訪れず、咲茉にとっては好都合であった。

 何度落ちようが、地面がえぐれるだけで、大杉が倒れるだけで、他の生物に支障をきたしはしないのだから。


「よし。次だ」


 えぐれた地面から平らな地面へと跳ね上がった咲茉は、一呼吸置いて、崖の頂へと一気に跳躍したのであった。











(2024.8.24)




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