第5話 こ、殺される!?
昨日のうちに投稿したかったんですけど、あまりにも思いつかなくて遅れました。・・・今回はほんとに三日坊主じゃないよ? うん。
医者が出ていったあとも、ルーカス様とクルス様の要望でクルス様ととりとめない話をしました。
「へぇ、ミナちゃんって東大陸出身なんだ。だから黒髪黒目なんだね」
「はい。あと、わたしのこと、呼び捨てでミナとお呼びください。そっちのほうが嬉しいです」
「えっと、わかったよ、ミナ。・・・これでいいかい?」
「はい! ありがとうございます!」
「あ、そうそう、東大陸ってどんなところなの? いつか行ってみたいと思ってるんだよ」
「えっと、王都に行ったことがないので王都のことはわからないですけど、わたしが住んでいた村はこのあたりにはない木造建築の家ばかりで・・・」
コンコンコン
「ルーカスだ。入っていいか?」
「父上! どうぞ」
「ミナ、君に用があるんだ。ちょっと来てくれ」
「はい? わかりました」
なんでしょう・・・もしかして、医者の件でしょうか?
「きみはクルスと仲が良さそうだし、年も近い。だから、きみをクルス専属のメイドに任命する。まぁ、メイドだけどクルスと仲良くしてやってくれ。クルスには年が近くて気安く話せる相手がネル以外にいないから。ネルもクルスの妹で2歳年下だし、同じ年の友人は君が初めてなんじゃないかな」
「え・・・は、はい! 喜んで!」
「あ、でも、専属メイドになるのは医者の件が片付いてからになってしまう。ミナには医者について証拠を持ってきてもらわないといけないからね」
「はい。わかっております」
「すまない。頼んだよ。ないとは思うけど、自分の身が危険に晒されたら逃げるんだよ」
「はい!」
「それじゃ、僕は仕事に戻るから」
「はい。ルーカス様もお気をつけて」
それからクルス様の部屋に戻っていると、途中で医者とすれ違った。
とりあえず今は何も話さないでおこうと思って道を開けると、向こうが話しかけてきました。
「きみ、ちょっといいかい?」
「っ! ・・・はい、なんでしょう」
「ちょっと私の部屋に水を持ってきて来てくれないかい?」
「はい、わかりました」
「私は部屋に戻っているから」
「はい」
よかった・・・別にルーカス様との会話を聞かれたわけじゃなかったみたいです。
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コンコンコン
「はい、どうぞ」
「失礼します」
「あぁ、ありがとう」
「それでは・・・」
「いや、君に話があるんだ」
「はい? なんでしょう」
何の話でしょう・・・一応、魔道具を起動しておきましょう。
「君、名前は?」
「ミナと申します」
「そう。じゃあミナ、お前はクルス様に何をした?」
「ッ!」
「本当なら今頃クルス様は毒で死んでいるはずだ。なのに、やってきた報告はクルス様が目を覚ました。なんでだろうね? 見に行ったらクルス様から光属性の魔力の残滓が見えて、その魔力とおんなじ魔力がミナ、君から見えるんだが」
「ッ!・・・どうして・・・」
「私は魔力が見える魔眼を持っているからね。すぐに分かるさ。やってくれたね。もう少しで大金が手に入ったのに、また毒を入れないといけないじゃないか・・・おっと、その魔道具も停止してくれよ? じゃないと今すぐお前を殺す」
「ッ・・・わかった」
魔力が見える魔眼なんてハッタリだと切り捨てて、停止したふりだけしようかと思ったけど、稀に魔眼を持つ人がいると聞いたことがあるから、きちんと停止しておきました。
「よし、それでいい。おっと、助けを呼ぼうと大きな声を出すなよ? その時はお前だけじゃなくクルスも殺す」
「ッ!・・・わかり、ました。でも、一つ聞いていいですか?」
「内容によりますね」
「依頼主は誰? なんのためにクルス様を狙っているの?」
「それは私も知りません。ただ、かなりの報酬でしたよ」
「お金のためにあなたはクルス様を殺すの?」
「そうですね」
「お金のために人を殺すなんて・・・」
「それじゃあこっちから質問です。ルーカスには話しましたか? あぁ、魔力の揺らぎで嘘かどうかは分かりますよ?」
「・・・話しました。それで、録音の魔道具をもらいました」
「へぇ、じゃあ、あなたをこのまま返すわけにはいきませんね。ルーカスに報告されたら計画は終わってしまうし、毒を入れても治されちゃあ困りますからね。しばらくはこの部屋で監禁しておきましょうか・・・いや、いっそのこと今のうちに殺しておけばいいのかな? 死体の隠蔽だけでいいし、閉じ込めるより見つかりにくいし楽だ」
「そ、そんなのいやっ! 誰か! 助けて!」
黙ってても叫んでも死ぬならせめて誰かを呼んでから死んでやる・・・と思ったわけじゃなく、気がついたら単純にパニックになって叫んでいました。
「ちょっと! うるさいですよ!」
「んー! ふぁあひへー!」
口をタオルで塞がれて、手も縛られて大きな声が出せない! さっきので誰かが気づいてて・・・
「よし。そのまま待っていてくださいよ。東大陸から取り寄せた注射器の準備をしますから」
チュウシャキ? は分からないけどとってもマズいことはわかります! 誰か助けてぇ!
「ミナ!」
「ふるふふぁま!?」
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―――1日前
僕、クルス・オールハイドは、シークと一緒に馬車で王宮で行われたお茶会に参加して、今領地に向かっている途中だ。
「馬車の中って暇だよね・・・ん? なんか外が騒がしい?」
「わたしが見てきます! クルス様は中で待っていてください!」
「わかった。気をつけてね」
『危ないッ!』
「え?」
少女の声がしたような気がして、窓から覗いてみると、少女二人が襲われているのが見えた。
気がついたら、馬車から飛び出して向こうに走り出していた。
「クルス様ッ! 先に行かないでください! というか馬車に戻ってください!」
「・・・・・・」
「あぁ、もう!」
ッ! 少女が一人やられてる! 間に合わなかった・・・でも、もう一人は助ける!
「・・・はぁ、もういい、絶望しきったやつをいたぶっても面白くないから殺しておけ」
「わかりやした! お頭!」
間に合えッ!
・・・キンッ
「ッ! このガキ!」
「フッ!」
「グハァ!」
よ、よかった、間に合った・・・
「君、大丈夫かい? 立てる? 走れるなら早く逃げて!」
「え・・・?」
うぅ・・・こうやって盗賊の前に立つとすごく怖い・・・
「と、盗賊どもめ! 無抵抗の女の子を、き、傷つけるなんて、ぼ、僕が許さない!」
「あぁ? 何だとクソガキ?」
「ヒッ・・・う、うおぉ!・・・うわっ!」
相手が大人だから、力が強くて勝てない・・・
「あぁ? 威勢はいいがそれだけか?」
「ぐぁっ・・・」
腕を切られて剣が振れなくなってしまった。
それから殴られたり蹴られたり斬られたりして、段々と視界がぼやけてきた・・・
「そこの盗賊ども! クルス様から離れろ!」
シークの声がすると思ったら、僕を蹴っていた盗賊たちが吹き飛んでいて、僕のことを助けてくれた。
あぁ、シークのお説教が始まる・・・
「クルス様! あぁ、ひどいお怪我をなさって・・・あれほど先にいかないでくださいって言ったじゃないですか」
「うぅ・・・そこにいる女の子は、大丈夫?」
「え・・・あ、はい。大丈夫です。まもってくれて、ありがとう、ございます」
この子が無事で良かった・・・
「本当に大丈夫ですか? ならいいんですけど・・・クルス様! 襲われている馬車がいても、勝手に飛び出さないでくださいよ!」
「うっ・・・ごめんなさい、シーク。でも、僕と同じくらいの女の子が怖がっていたから、たすけなきゃと思って・・・」
はぁ、帰ったら父上からも怒られるな、これは。
なんて思っていたら、疲れてきたのか、体から力が抜けてきた・・・
文字数が足りなかったので次の話で書こうと思っていたクルス視点を入れました。
追記:ネルはクルスの妹なので同じ年ではないですね。訂正しておきます。




