クリスマス企画3
・城のパーティに行く前・
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ニキ「レナを迎えにガルニエ家に行くと既にケインが居るし、レスカは何故かユリア様と一緒に居間で寛いでいるし、ジーニアス様はアドリエンヌ様と何故か語らっているし…何コレ、カオス」
レナ「ニキいらっしゃい、お迎え有難う」
ニキ「おう、今日もレナは飛び切り可愛いな。しかも綺麗だ。ドレスも俺が選んだアクセサリーも似合っている」
レナ「う、うん。有難う」
ニキ「(照れているところ可愛い!抱きしめたい!だが我慢だ。何だこの人数の状態は…)えーと、何故こんなに沢山人がいる?」
ケイン「おーニキ、やっと来たね~遅いよ~」
ニキ「ケイン、お前何故ココに」
ケイン「うん?僕はデュシー嬢を迎えに~。同伴じゃないとパーティ入れないから、お願いしたんだよ~いいでしょ。後はね~ニキがレナちゃんに贈ったっていうドレスと髪飾りを見に~可愛いよね~」
ニキ「…後半が本音じゃねえか」
ケイン「えーそんなことないよ~?デュシー嬢綺麗だね~」
デュシー「有り難うございます。でも口説くのはナシという事でお願いしますね」
ケイン「でしたー、とても残念だなー。ところであの人と仲いいの?」
デュシー「はい。ふふ、多分ですが」
ケイン「はー羨ましい。僕も恋人欲しいよ~」
デュシー「ケイン様ならすぐ出来ますよ」
ケイン「そうかなぁ~?微妙らしいんだよね~僕って」
ニキ「で、レスカ達は」
レスカ「ユリアとココで待ち合わせ」
ニキ「おい」
ユリア「すいません、レナのお言葉に甘えてつい…」
レナ「ニキ、駄目だったの?」
ニキ「…いや、レナが良いなら別にいい。じゃぁ、アドリエンヌ嬢はレナが招待?」
レナ「ううん、違うよ。兄さんの同伴だって。本当はジーニアス兄さんが迎えに行きたかったらしいけど、ほら、レスカ様の護衛だからここまで来たのよ」
アドリエンヌ「すいませんニキ様。お邪魔していますわ」
ニキ「あ、いや。此方こそ。…馬車出す時大変そうだな」
レスカ「そうだな。それじゃ私達が先に出よう、ユリアお手をどうぞ」
ユリア「はい、レスカ。レナまた会場でね」
ケイン「レスカ~僕達も乗っけてって貰ってくれると助かるんだけど、いい?」
レスカ「構わん。では行くか」
ケイン「やった~!デュシー嬢もお手をどうぞ」
デュシー「あら、有り難うございます。ふふ、こういうのは初めてですわ、嬉しいものですね」
ケイン「やったーデュシー嬢の初めて頂きました~」
レスカ「馬鹿者、言葉使いに気を付けろ」
ケイン「ええー?羨ましいレスカ?」
レスカ「阿呆か」
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ニキ「何だか凄かったな」
レナ「ええ」
ジーニアス「すまんが先に行くぞ。アドリエンヌ嬢の父上に挨拶せねばならんのでな」
アドリエンヌ「すいません、父が是非ジーニアス様に真っ先に挨拶したいと五月蝿いもので。父はジーニアス様の練習試合を見てから大ファンになってしまったので、困ったものですわ」
レナ「ううん、いってらっしゃい。兄さんくれぐれも粗相のないようにね」
ジーニアス「分かっている。では行って来る。あーその、アドリエンヌ嬢…手を」
アドリエンヌ「はい。ふふ、本日はよろしくお願い致しますわ」
ジーニアス「ああ、此方こそ宜しく頼む」
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ニキ「何だか壮絶だったな」
レナ「アドリエンヌ様相変わらず凄まじい色気だったね~、流石傾国の美姫」
ニキ「傾国の美男美女だよな、あの二人。しかもジーニアス凄く緊張していたな、気持ちは分かるが」
レナ「あら、ニキってばもう浮気?」
ニキ「そんなんじゃねぇ、大体俺は…レナ以外目がいかねーし」
レナ「ひゃっ」
ニキ「真っ赤になって可愛い…」
ディラン「げほんごほんげほん」
レナ・ニキ「「…」」
ニキ「そ、そろそろ行こうかレナ。手を」
レナ「え、ええ。宜しく頼みます、ニキ。ディラン兄さん行ってまいります」
ディラン「はいはい、いってらっしゃい。くれぐれもニキ様、レナに手を出さないように」
ニキ「ブフッ!」
レナ「兄さん!」
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ディラン「皆楽しそうでいいですね~…コリンもチャッカリとヴェロニカ誘って行きましたし、少し寂しいですね~」
ビンセント「あら~!ディラン様ったらん、良い所にいたざます♪是非私とダンスを楽しみましょうね、ざーます♪」
ディラン「え、い、いや、ちょ、待って」
ビンセント「ご遠慮なさらずに、さぁさぁざます♪」
ディラン「まってぇえええええええ」
ディラン受難。
デュシーの子のティナはユイ達メイドが面倒を見ています。
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ビンセント・マクガレン
レスカが連れて来た、ガルニエ家のダンスの先生。
レナやオルブロンには家庭教師として勉学も教えている。