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旧作・駄作・ほぼ没

ゲーテとニーチェの関連について覚え書き

作者: 住友

J・W・ゲーテ(1749~1832)とF・W・ニーチェ(1844~1900)の

思想の関連を著作・関連書籍の中に見出す試み。


普段こういうメモ書きは活動報告として投降しているのですが

長くなったし、せっかくなので作品として投稿いたしました。

引用ばかりですが創作に役立つと思います。是非ご一読ください。



「小さな例外は、法律のはかりしれない恩沢に

くらべれば、まったく問題にならない」


「私はいつも厳格に法律をまもるということに

賛成しているのだが、今日のような柔弱さと

過度な自由のためにいたるところ

だらけきっている時代には、

とくにそう思わずにいられないな。」

(エッカーマン『ゲーテとの対話』

1831年2月19日土曜日)






この私住友めが

ここ最近絵を毎日投稿する宣言を履行できないのも

柔弱さの内でございます。

全くまだまだ二流でありド三流であるから故の

不手際であります。

深く反省いたしております。


私が思うに

「法律~」の部分を「習慣」に置き換えても

中々含蓄深いと思う訳です。

下に引用するニーチェの発言は

私の発想に限りなく近いばかりでなく、

明らかにゲーテの厳格な法への意思の本質と意義を

語ろうとした内容であると思われる。

ゲーテの真意を突いているのではと思わされるものである。





「およそすべての道徳にとって本質的であり

貴重であるのは、それが久しきにわたる拘束であることである。」


「すべての言語に力と自由を付与してきたところの拘束

――すなわち韻律の拘束・押韻とリズムの暴虐を連想せよ。

すべての民族の詩人と雄弁家は、

いかに多くの苦しみを嘗めたことだろう! 

その人の耳にげがたき良心が潜んでいる

現代の幾人かの散文家も、またその例に漏れない。」 


「功利主義の愚物たちはこれを目して

「愚劣なことのために」と評して、

みずからを賢しとなしているし、

無政府主義者らは「でたらめな法則に屈服して」と

評して、自分を「自由」と自由精神の人と自惚れている。」


しかし


「すべての芸術家は知っているが、

彼の「自然のままの」状態――

すなわち霊感の刹那の自由な順序・配置・

整理・形成は、

勝手気ままの感情からはなはだしく遠いものである。

また、まさにこの時こそ、

彼は厳格に微妙に数千の法則に従っているのである。」


「くりかえしていえば、「天においても地においても」

もっとも大切なものは、ただ一つの方向に

久しく服従せしめられるということである。」


「このことさえ持続すれば、この地上に

生きてあるを報いる何物かが必ず生じてくる。

また、生じてきた。

――たとえば徳・芸術・音楽・舞踏・理性・

聡明といったような、或る浄化し、洗練し、

奔放であり、神聖であるものがそれである。」

(ニーチェ『善悪の彼岸』)







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