1
まだまだ不慣れな私ですが、どうぞ小学生の描いた作文を読む程度に読んでやってください。
とある真冬の夕暮れ時。
お馴染みの学校のチャイムが鳴り響き、部活の終わった生徒たちがまばらと帰っていく。集団で談笑しながら部活で流した汗をタオルでぬぐって部室に駆け込む者、マフラーを首に巻いて寒そうに白い息を吐く者。それは微笑ましい光景でさえある。
しかし、一見平凡そうな風景の中で、少しだけズレた光景が一つだけあった。
真冬にもかかわらず窓全開の部室からスピーカーのように繰り出される会話の数々。
部活帰りにの者たちはその嫌でも聴こえてくる会話に耳を傾け、笑い、呆れたりしている。
しかし決して彼らはその騒音のようなはしゃぎ声を不快に思うことはない。皆さも当然のようにそれを受け入れている。
私は不思議に感じた。なぜなら私のような新参者にはただただ大声を出すマナーの悪い奴らにしか見えなかったからだ。
私は後に知ることになる。
聴こえてくる騒音はただの他愛無い某ネットショッピングのダンボールの構造の話だったという事を。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。