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吾輩はカピバラである。 

ノリと勢いで描きました。

吾輩はカピバラである。名前はまだない。


………。


というわけではない。一応あるのだがそれは今の名前ではないのである。


こんな古風な始め方してしまったおかげでわかりづらくなってしまったが、俺はいまネット小説などでよくある転生をしてしまったらしい。まじかよ


普通こういう転生系の物語なら、主人公はここで特殊能力や、全知全能の力を貰えると思って、喜んだりすることが多い。


しかし、俺は嘆いている。なぜなら私前世にそこそこ満足していたからである。すごい裕福というわけではなかったが、ちゃんとした家、仕事、趣味がしっかりできていた。別に健康上に何か問題があったわけではないし、昔ながらの友達もいた、彼女はそもそもいなかったから、色恋沙汰で悲観する要素もなかった。このままいけば、1人だけど満足して老衰でいけるはずだった……。


友達との旅行中、暴走ダンプが俺たちの車に突っ込んでくるまでは……。


別に神様会ったわけではないが、意識が朦朧とするの中生まれ変わるならカピバラがいいなと思ったのが、この現状の原因なんだと思う。


別にさ、カピバラがそんな好きってわけでわないのよ、ただたまたま死ぬちょっと前に見た動画が、カピバラがぬくぬくと温泉に浸かる動画だから、いいなぁ、って思っただけなのよ。


あいつら動物園の中で、ぬくぬくしてるだけで生きていけるから、ちょっと羨ましいなぁ、って思っただけなのよ。


しかしまぁ、本当にカピバラになると思わないじゃん。


自分の中である程度鬱憤を晴らした後、改めて周りの状況見渡した。


自身の他には、自分を産んでくれたであろう。母カピバラ、自分と同時に生まれた兄弟たち、そしてそんな自分らのを囲むジャングル! 


……………………………ん?


ジャングル?


なんでジャングル?what?


スゥー。


カピバラ・野生・ジャングル。


このキーワード脳内で何回も再生して出た答えは一つだった。






そう俺が生まれた場所は、衣食住が保証されている、動物園などではなく、世界最大の川があり、大自然の宝庫、そして全カピバラの故郷。


南アメリカ大陸なんだよね……。



詰んだ。


「なんで…なんでだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」


ピー



改めて今の状況に絶望し嘆いた。しかしカピバラが言葉を喋れるわけないので、まだまだ赤ちゃんである自分

「ピー」

と甲高い鳴き声しかあげられない。


なぜ私が詰んだかというと、南アメリカを原産とする野生のカピバラは、ほとんど4歳まで生きられないからである。


理由は、某口の悪い動物解説系バチクソYouTuberを見てる人なら知ってると思うが、そうカピバラはかなり良い身体能力を持ってる癖に、何処に行こうと天敵しかいないからである。


さっき言った通り、カピバラはかなり良い身体能力を持っており、地上は時速50キロで走り、水中に入れば5分以上潜っていられる。そんなその道のアスリートが見たらびっくりするよな身体能力を持ってる割に、それを余裕で追い越してくるジャングルの猛獣たちに日に日に食べれられてるのである。


ここは剣と魔法のファンタジー世界ではない現実世界だから、俺たちのような弱小カピバラが猛獣相手にジャイアントキリングする事はまずありえないのである。


そう気づいた瞬間、あまりのショックでその場で意識が途絶た。


























 

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