RE:Data - W1 第1章 登場武器
<素手>
誰もが”生まれた時”から持つ武器となります。ただ、武器を持っていない状態だけを”素手のみの攻撃”と認識するのではなく、剣や斧、弓矢や銃などの武器を装備時に、敵を押し退ける等の目的で行う”蹴り”や”突き飛ばし”なども、”素手による攻撃”と見做されます。
威力は各個人の”STR”に完全に依存するため、その威力を明確に表記する事は不可能になります。ただし、常に体重を支えている”脚”の方が、腕の数倍の力があるため、基本的には「手技<足技」の法則が成り立ちます。
また、基本的にこの”素手”や”打撃武器”によって「HP」を”0”にすると、敵を殺さずに無力化させた「スタン状態」になります。この状態で脳や心臓などの”急所”や、出血や毒などによる”スリップダメージ”を受けると、完全に死亡してしまいます。
そして「ジャブ」や「ストレート」、「アッパーカット」など、繰り出す技によっても威力が変動する事は、明記しておきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<基本性能>
(A) → ”Strength”による。
(F) → ”Agility” による。
(EN) → ”Vitality”による。
(R) → ”Agility” による。
<詳細性能>
(AC) → 個人差
(RA) → 個人差
(ER) → 個人差
(P) → 個人差
<物価、重量>
(W) → 個人差。
(VA) → ー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈フリントロック・ピストル〉
1620年頃に、フランスで考案されたフリントを使う発射方式、「フリントロック式」を元に、作成された拳銃。この物語では通称「フリピス」と呼ばれる。
世界初……と言い張るには、8世紀頃、火薬を生み出した”中国”の「火槍」。”種子島”へと旅立った、先輩である「マッチロック式」。その他にも多く生まれたであろう、黒色火薬を使用する試作兵器達の事を考慮すると……厳密には世界初の”火薬使用兵器”とは恐らく言えない。
だが、まともに使える”銃器”としては、世界初と言える兵器であろう。
特徴としては、前身となる「鋼輪式」や「火縄式」と比べると、下記のような利点がある。
・「鋼輪式」よりも、安価かつ単純な構造。
・更に、発射薬を込めた”火皿の蓋”を開けずに撃てる連射性の高さ。
・横一列に並んでの”一斉射撃”の際に、「火縄式」と比べると火の着いた縄がない故に、事故が起こりにくい。
・”火皿の蓋”を開けずに撃てるため、他二つの発射方法と比べると”雨天時”でも射撃が出来る。
ただし、こう言った”イイ事”ばかりじゃあなく……火打ち石を使用している以上、火皿に点火するのは”火”ではなく”火花”である。そのため「確実に撃てる信頼性」は、「火縄式」よりも劣ってしまう。
更に、火打ち石は使っていく内に摩耗してしまうなってしまうため、確実に火花を起こすためには、火打ち石を抑えている”留金”を細かく調整しなくてはならないと言った、面倒臭さが地味にあるのだ。
「何処でも使える」と言った”利便性”を得た代わりに、「確実に撃てる」と言った”信頼性”を無くしたとも言えるのが、この「拳銃のご先祖様」の最大の特徴であろう。
また、使用時には下記のような注意事項を意識しないと、その威力を十分に発揮する事は出来ません。
・”雨天”に強くとも、発射薬となる黒色火薬が湿気ってしまうと発射出来ない。
・命中精度を増す”施条”のない「滑腔砲」のため、長距離射撃には向かない「至近距離向けの銃」となっている。
・弾倉のない単発式の銃である。
・下記のような、長い再装填を要する。
(銃身に黒色火薬を込める → 槊杖で詰める → 銃身に弾を込める → 槊杖で詰める → 火皿に火薬を盛る → 撃鉄を引く → 発射準備完了)
注意しなければならないことの多い銃だがその分、適切な使用を心掛ければ……現代の”マグナム弾”並の威力を発揮してくれるであろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<基本性能>
(A) 1000
(F) 「(R)」+約2秒。(点火時間)
(M) 1
(R) 約30〜60秒(熟練程、短くなる)
<詳細性能>
(AC) C
(RA) 25m
(ER) 0〜5m(10m毎に、”100”ずつの威力減衰が発生)
(P) 1
<物価、重量>
(W)約1kg
(VA)1,000br
(SC) → MP:90(GC:Lev.3)
(SA) → MP:40(BC:Lev.3)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<手斧(異世界製)>
全長50cm、刃渡り10cm、片刃の手斧。鍛造による鉄製。
ボス達が来る以前からベルガが使用していた物で、ボス達が狩りに出た際に貸して貰っていた代物。特に銘もなく、薪を割ったり、作中のように狩った獲物の解体で使用するのが主な用途。
しかしながら、非常時には作中のように"弱い魔物"の頭をカチ割るくらいには、武器として使う事も可能。また、オルセットに引きずられて放置してしまった後、何とか回収は出来たそうだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<基本性能>
(A) 100(柄による打撃は、¨5¨)
(F) C+
(EN) 500(低品質の鉄製)
(DE) >重量+1.0kg<、>移動速度-1%<
(VA) → 5000br
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<ナイフ>
全長20cm、刃渡り10cm、厚さ3cm、両刃の小ぶりなダガーナイフ。
相も変わらず”無名”だが、鋳鉄製の多い王国製の品々の中では珍しい鍛造製であり、丁寧な研ぎもされている。しかしながら悲しいかな、”王国製”というレッテルを貼り付けられてしまったが故に、辺境の村まで流れ着いてしまったようだ……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<基本性能>
(A) 10(柄による打撃は、¨2¨、刺突は”100”)
(F) B+
(EN) 200(低品質の鉄製)
(DE) >重量+0.3kg<
(VA) → 2000br
(ボスが購入時の値段は、粒金貨5枚)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<丸盾>
全長60cm、厚さ10cmの小型な丸盾。丸く切り出し曲面に加工した木版に、青銅製の縁で補強されたという、簡素な作りの丸盾である。
「赤壁のグラヴォキエ」が装備していた物とは完全に別物であり、所有者は既に死亡していたため不明である。
本来は相手の攻撃を受け流したり、弾くために使用するのが主な使用用途なのだが……オルセットの機転によって蹴り飛ばされ、当時は何故か”副隊長”と呼ばれていた<謀撲のマルセル>に、有効なダメージを与えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<基本性能>
(A) 0(打撃は、¨10¨、オルセットに蹴り飛ばされた際は”500”)
(F) C+
(EN) 1000(低品質の木と青銅)
(DE) >重量+1.2kg<、 >移動速度−1%<、>照準速度−5%<
(VA) → 1000br
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<撲殺果実の戦棍>
全長80cmの戦棍。”厳つい逆さ瓢箪”と形容されるような先端に形成された、副団長である「謀撲のマルセル」愛用の武器。
後述の「戦棍」とは完全に別物な代物で、恐らく副団長が現役の騎士時代から愛用していたと思われる。こちらの世界では”撲殺果実”と形容されているように、四方に大きな出っ張りとその他には鋭利な棘が無数に生えており……短めの柄ながらも、殴った際の破壊力を上げるように工夫されてている。
ただし、「1,0000br」という価格は、(王国では)そこそこ良い品質の鉄製と造りである事。そして、そこそこの異名を持つ「謀撲のマルセル」が使用していたという、二つの事が成立して成り立っている額なため……それ以外は至って”普通”に過ぎない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<基本性能>
(A) 500(柄による打撃は、¨5¨)
(F) B-
(EN) 3000(低品質の鉄)
(DE) >重量+1.2kg<、 >移動速度−1%<
(VA) → 1,0000br
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<戦棍>
全長120cm、鉄球の直径20cm。先端に”棘付き鉄球”と言う、最もイメージしやすいと思われる戦棍。因みにこの形状の戦棍は、別名「モーニングスター」とも呼ばれる事がある。(名前の由来は、棘付き鉄球の”形状”からだと言われています)
現代のバッドや大型ハンマーのように、大きく振りかぶって敵に叩き付けるのが主な使用方法。これによって、剣や弓矢が通じない盾や鎧を装備した相手に、鎧を通して”衝撃波”を伝える事で、有効なダメージを与えられるらしい。
イメージが湧かない人は、”防弾チョッキ”で撃たれても無傷では済まず、(銃弾の威力に左右されるが……)プロボクサーのパンチやバッドで殴られたような痛みが残る。……と、言えば分かるだろうか……? (致命傷は避けられても、衝撃によって骨や内臓にダメージを負う事がある……という感じです)
板金鎧が発達してきた”13世紀頃”の中世ヨーロッパでは、その対抗策として発展してきた武器としての歴史がある。だがやがて……その”板金鎧”を容易く貫く”銃”が台頭してくると、現代に近づくに連れて「警察官の警棒」など、暴徒鎮圧用の武器などとして、活躍の幅は段々と限定的になっていくのであった……。
作中では「盾や鎧には打撃武器!」……と言う事を知っていたボスによって、恐らく赤壁盗賊団の一員が所持していたと思われる物を、無断拝借。暴走機関車の如く迫る団長の盾に対し、一矢報いるために全力で叩き付けるが、”実は装備条件に達していなかった事”に加え……”盾の反則的な頑丈さ”を前に、無意味に終わってしまうという……何とも悲しい結果に終わってしまう登場であった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<基本性能>
(A) 300(柄による打撃は、¨5¨)
(F) D-
(EN) 1000(低品質の青銅製)
(DE) >重量+12.0kg<、 >移動速度−20%<、>装備条件:(str)10.0以上、身長160cm以上<
(VA) → 3000br
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<赤鋼の巨盾>
全長210cm、幅180cm、厚さ20cmもある、最早”壁”と形容しても過言ではない長方形の大盾。「赤壁のグラヴォキエ」が、盗賊に堕ちる前から愛用していたと言う一品。
微量だが、王国で産出されたと言う”魔金剛”を混ぜ込んで作られているため、並の兵士や騎士、魔物の攻撃を傷一つなく受け切ってしまう程の頑強さを持つ。
ただし、魔金剛を含んだ武器は総じて”重量が重くなりやすい”。そのため”微量”だと問題ないように思えるが、それ以前に大量の(この王国基準で)良質な鉄をベースに作られたこの特注の盾では、”限られた人物”以外は装備する以前に持ち上げる事すら不可能であろう……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<基本性能>
(A) 0(打撃は、¨200¨、叩き潰しは”1000”)
(F) E-
(EN) 10,0000(低品質の鉄、微量の魔金剛)
(DE) >重量+25.0kg<、 >移動速度−70%<、>装備条件:(str)30.0以上、身長190cm以上<
(VA) → 100,0000br
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<白鋼の魔飛盾>
直径120cm、厚さ10cmの丸盾。「赤壁のグラヴォキエ」が、盗賊に堕ちる前から愛用していたと言う一品。
微量だが、王国で産出されたと言う”王魔金”を混ぜ込んで作られているため、(”魔金剛”程ではない物の)並の兵士や騎士、魔物の攻撃を傷一つなく受け切ってしまう程の頑強さを持つ。
更に優れた魔導性によって、この盾を投げる直前に魔力を込める事で、使用者がある程度盾を飛翔させ、操れるような”魔術式”が、盾の裏に刻まれていた。
「赤鋼の巨盾」と比べると遥かに軽いが、それでも”人を選ぶ重さ”を持つため……並みの人間ではそう易々と扱えない代物になっている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<基本性能>
(A) 0(打撃は、¨100¨、投擲は”500”)
(F) C-
(EN) 5,0000(低品質の鉄、微量の王魔金)
(DE) >重量+10.0kg<、 >移動速度−20%<、>装備条件:(str)20.0以上、身長150cm以上<
(VA) → 200,0000br
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<ベルガのロングボウ>
全長150cm、厚さ10cmの長弓。ボス達が一番初めに訪れたトルガ村の外れに住む老婆、「ベルガ」が愛用していた逸品。
エルフ独自の技術で作られた特殊な弓で、異世界で流通している普通の弓とは違い……植物性の自然素材のみで作られている模様です。そのためか非常に魔導性が高く、ベルガが”魔法矢”を放てていた理由の一つになると思われます。
また死して尚、その亡骸が大事そうに抱えていたため……それほど大事な、彼女の遺品だったとも考えられます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<基本性能>
(A) 1000
(F) 「(R)」
(M) 1
(R) 約5秒(熟練程、短くなる)
<基本性能(近接時)>
(A) 100
(F) A+(打撃時のみ)
(EN) ?(エルフ居住区にある、特殊な植物。詳細は不明)
(DE) >重量+0.5kg<
<詳細性能>
(AC) F
(RA) 200m
(ER) 50m(15m毎に、”100”ずつの威力減衰が発生)
(P) 1
(VA) → 50,0000br(流通していないため、予想価格)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<異傭なるTips> 補足事項:武器性能
《A》
「A」と読み、その武器の”攻撃力”を示す数値になります。
基本的には、「<異傭なるTips> 補足事項:ステータス」で説明した「《STR》」の解説と内容にほぼ違いはありません。ほとんどの武器は、下記のようにダメージが算出されます。
「攻撃対象の”DE” ー(A × 攻撃方法)= 攻撃対象へのダメージ」
(基本的に上記は<近接武器>に適応される。銃火器などの”遠距離武器”は”攻撃方法”が省略される場合が多い)
ただし、上記のダメージが算出された後に更に「ER」が絡んできます。この表記はのちに詳しく説明しますが……簡潔に言えば、適正距離でないと”威力が著しく減衰していく”と言った風になります。
《F》
「F」と読み、その武器の”連射力”を示す数値になります。弓矢やボウガン、銃火器などが主にこの数値の対象になり……この値が少なければ少ない程、短い間隔で多くの矢弾や弾丸を発射できます。
基本的に弓矢や銃火器であれば、「次弾を射出するまでの間隔」。素手や近接武器であれば、「次を振り抜くまで間隔」が、この値で表示される秒数になります。
また一部、「能力値」に依存する”素手”や”弓矢”などの特殊なケースも存在します。
《EN》(近接武器専用)
「EN」と読み、その武器の”耐久力”を示す数値になります。剣や斧、槍などが主にこの数値の対象になり……この値が多ければ多い程、手入れをせずとも長く使える事になります。
基本的に武器は血油を落とさず、刃を研いだり凹みや傷を修理しない限り……ドンドン耐久力が減っていきます。そして、この値が”0”になると……剣や槍であれば”刃こぼれ”や”刃や柄が折れる”などが起こり、槌などの鈍器であれば”打撃部分が砕ける”などの、完全修復には難しい致命的な破損が起こってしまいます。
耐久値を回復させるには武器の血油を落とし、刃を研いだり凹みや傷を修理するなど……入念な”手入れ”が欠かせません。ただし、誰がやっても同じと言う訳ではなく、「全く経験のない素人」と「熟練の職人」がやったのでは、「耐久値の回復量」及び、後述の「最大耐久値の減少量」に天と地の差があります。
そして、前述の「最大耐久値の減少量」とは……簡潔に言えば「神話のような代物でなければ、永遠に使える武器はない」と言え、手入れをする度に武器の”耐久力”はジョジョに減少していきます。前述の事は熟練の職人程、この耐久力の減少量が少ないと言えます。
また、銃火器にも実はこの値は存在していますが……引き金や銃身、遊底など、実に精密部品の塊である銃火器では、この個々の部品の耐久力を全て表示するのは難しく、一概に”耐久力”を表示するのは難しいと言えます。
《R》
「R」と読み、その武器の”装填速度”を示す数値になります。弓矢やボウガン、銃火器などが主にこの数値の対象になり……この値が少なければ少ない程、素早く次弾の発射準備が整えられます。
ただし、この値はあくまで”目安”になります。その”武器の整備状況”、”次弾装填のしやすさ”、そして一番影響の大きい”射手の熟練度”により、表示されている値は前後する事になります。
《AC》
「AC」と読み、その武器の”精度”を示す数値になります。弓矢やボウガン、銃火器などが主にこの数値の対象になり……この値が良ければ良い程、命中率が良いと言う事になります。
「C- 〜 S+」表記になりますが、大まかな内容としては下記のようになります。
(C-) = 1〜5%
(C) = 5〜10%
(C+) = 10〜15%
(B-) = 15〜20%
(B) = 25〜30%
(B+) = 35〜40%
(A-) = 45〜50%
(A) = 55〜60%
(A+) = 65〜70%
(S-) = 75〜80%
(S) = 85〜90%
(S+) = 95〜100%
《RA》
「RA」と読み、その武器の”最大射程距離”を示す数値になります。弓矢やボウガン、銃火器などが主にこの数値の対象になり……この値が多ければ多い程、より遠くに矢や銃弾を飛ばせる事になります。
ただし、この値はあくまで「飛ばせる距離」になります。
そのため、この距離まで飛ばせても「一撃で相手を仕留められる威力」を保持しているかどうかは、保証できません。
また、射出した場所が高所であれば高所である程、微量ではありますが多少は射程距離が伸びます。(慣性による”自由落下”の影響によって)
《ER》
「ER」と読み、その武器の”有効射程距離”を示す数値になります。弓矢やボウガン、銃火器などが主にこの数値の対象になり……この値が多ければ多い程、その武器の”最高の威力”を保ったまま飛ばせる距離が長い事になります。
野球の投球したボールや、走った際の体、飛行する飛行機など……いずれも移動や運動をする物体には必ず「空気抵抗」が掛かります。この時、ロケットなどのように常に「推進力」が掛かっていなければ、飛行する物体はこの「空気抵抗」によってジョジョに減速していき……最終的には重力によって引っ張られ、地面に落ちてしまいます。
また、物体が激突する際の”ダメージ(J)”も、ザックリ言えば「物の重さ × 物の動く速さ」で計算する事が出来ます。それは飛翔する”矢”や”銃弾”でもほぼ変わりません。そのため、この「有効射程距離」は言い換えれば……「飛翔する物の最高速度が保たれる距離」とも言えます。
「有効射程距離」を過ぎた後は、表記された距離に到達する度に、ジョジョにダメージが減少していきます。(最終的には「0」。あるいは小石を軽く投げ当てられたとしか、言いようのない威力になってしまうでしょう……)
《P》
「P」と読み、その武器の”貫通力”を示す数値になります。弓矢やボウガン、銃火器などが主にこの数値の対象になり……この値が多ければ多い程、より多くの敵にダメージを与えられます。
具体的にこの項目を説明すれば、「生身の敵」と「防具を身にまとった敵」に分かれます。
「生身の敵」の場合、敵が直線上に一列に並んでいるような状況であれば……この項目の数値分だけ敵をブチ抜いて、複数の敵にダメージを与える事が出来ます。ただし、前述した「ER」の「空気抵抗」のように、ヒットする度に矢や銃弾は空気抵抗よりも強く減速してしまいます。
そのため、ヒットする度にその威力は「五十パーセント」ずつジョジョに減少していく事になります。(<例> 一体目”100” → 二体目”50” → 三体目”25”……)
「防具を身にまとった敵」の場合も、原理的には「生身の敵」と変わりはありません。しかし、防具に身を守られている事によって、「1体分」を貫いた事になり……そのダメージは半減した状態で、一体目の敵に伝わる事になります。
(防具付きは、先に防具にダメージが吸収された後に、”絞りカス的なダメージ”が本体に直撃すると言ったイメージとも言えるでしょう)
(<例> 一体目(防具)”50” → 二体目”25” → 三体目(防具)”9”……)
《W》
「W」と読み、その武器の”重量”を示す数値になります。この値が多ければ多い程、持ち運ぶ際に体に影響される”重量”がかさむ事になります。
基本的には「移動速度の低減」や「ジャンプ力の低減」、「スタミナ消費量の増加」になるなど”短所”となる項目ですが、そればかりではありません。
重量が重ければ重い程、敵の風魔法や衝撃の強い攻撃による「吹っ飛ばし攻撃」の影響が少なくなる上に、大剣や鈍器であれば”威力”や”気絶状態になる時間”が上りやすい傾向にあります。
また、銃火器であれば「反動」の低減に繋がります。
《VA》
「VA」と読み、その武器の”価値”を示す数値になります。この値が多ければ多い程、異世界でその武器を売却した際に、貰える”お金”の量が多くなります。
ただし、「RA」と同様この数値も”目安”になります。売る商人によってその目安となる値段が、前後する筈です。
また、「RE:Data - S1 第1章 ステータス一覧」で紹介された「バンディット」や「マナッシュバック」など、スキルの対象になる数値ともなります。