RE:トアル”未来”での夜
皆さん、初めまして。
North.s.Travellerという者です。
この度は、作者の趣味丸出し気味かつ、好き勝手やっていながらも……。
そんな”この小説”に興味を抱いて頂き――誠にありがとうございます……。
初めて読む方もいらっしゃると思うので”忠告”しておきますが……。
この作品の”第一章”は、諸事情によりマルッと書き直した「リメイク版」となっております。
(表記に「RE:」……と、書かれたタイトルは、全て「リメイクした話」となります)
話の大筋的には、「リメイク前の第一章」とほぼ違いは無い物になっていますが……。
それでも、「えッ!? リメイク!? 元のをなんで載せてないんだよ〜!?」……と思う方も少なからずいると思います……。
旧版に載せていた(リメイク版)第一章を、マルッと「シリーズ物」として分けているだけなので、(シリーズ化作業が終わっていなかったらですが……)基本的には、旧版に残っている物と同じになります。
ど〜しようもない理由だとは思いますが……”旧版”を残すのは、自身の「未熟さへの戒め」と、(マニアックだとは思いますが……)宜しければ「旧版とリメイク版の違い」を楽しんで頂けたらな〜と思います。
(旧版は、本当にト〜シロ時代に書いたものなので、申し訳ありませんが読むのは”自己責任”でお願いします……)
最後に、長い前置きになって申し訳ありませんが……。
不器用な自信の作品達の共通するテーマとしては「生きる」事を、大々的……あるいは密かに掲げながらお話を書いております。
それを踏まえ――最新話は、<不定期掲載>ですが……ごゆるりとお楽しみ頂けると、幸いです……!
……シャッ、シャッ、シャッ……
――数多の星が光り、満月が山よりも高く昇る真夜中……。
この奇妙な音は、とある森の中で鳴っていた。
……シャッ、シャッ、シャッ……
――森の中でうっすらと見える明かり……。
そこは、誰かの記憶の片隅にうっすらとしか残されていなかったような、荒れ果てた小屋だった……。
……シャッ、シャッ、シャッ……
――何者かが、小屋の中を窓からそっと覗く……。
その屋内には煤汚れたランプが明かりを灯し……長方形のボロボロ木製テーブルを挟むように、ボロボロ椅子が2つ。おまけに、今にも壊れそうなロッキングチェアが奥に一つ。ベッドはなし……。
旅人の一晩の宿や、賊達のホテルにはピッタリだろう。
……シャッ、シャッ、シャッ……カタン……
――しかし……さっきから聞こえるこの音は、何なのだろうか……?
……あぁ、因みに今までのは感想は(物語の始まり故に、出血大サービスかつ地滑り的に出張してきた)”語り部である私”じゃあない。
礼儀を欠いた、何処かの誰かさんがそう聞いては……うっすらとしか見えない小屋の中を、よ〜く目を凝らして見回しているのだ。
そして……”音”ではなく、”机”の上にヒントはあった。
そこには、”フツー”ではお目に掛かれない物がズラリと、並べられていたのだ……。
……シャッ、シャッ……
――西部開拓時代……市民、保安官に、アウトロー……。
様々な人たちに”平和”を齎らした……アメリカ製、ウォルト・ファイヤーアームズ社製、「ウォルトSAA」……!
「……おっ!」
……シャッ、シャッ……
――アメリカ軍に採用され、30年以上、現役で撃ち続けられている……
アメリカ製、ウォルト・ファイヤーアームズ社製、「M1911」……!
「あれが……!」
……シャッ……カタン……カチッ……!
――西部開拓時代、ガンマン達のもう一人の相棒となっていた……
アメリカ、オリバンスター社製、「オリバンスター M1894」……!
「例の”魔どッ……!」
――しかし、他にもまだまだ机の上にあった得物達に、目移りする事は既に不可能であった……。
月明かりの中、一瞬の”轟音”の後に窓が割れ……小屋の中を覗いていた”男”は頭から滝のように”血”を流し、地面にひれ伏した……。
その背後には……月明かりをバックに、奇妙な”音”の主が立っていた。
「……クソッ!」
――苛立っているのか、そう呟く。
”男”は何事もなかったかのように、倒れた男を近くの木の側まで引きずって行き……乱暴に転がした後、小屋の中へと戻っていく……。
そして、窓の側に置いてあった”バックパック”を引っ掴むと……机の空いているスペースに中身をブチ撒ける。
「……ハァ……」
――長いのタメ息の後……男はボロボロ椅子へと座り、ブチ撒けた物を使って黙々と作業を始める。
ブチ撒けられた物……それは、”15世紀半ばから17世紀半ば”辺りまで続いた「大航海時代」……。
数多の海を駆けてきた”海賊”達が愛用したであろう……。
数十丁にも及ぶ、「フリントロック・ピストル」であったのだ……!
火薬を込め、棒で突き、弾を込めて、棒で突く……。
何十回と繰り返される作業の中、男は呟く……!
「……待ってろよ……」
――その瞳は、ある種の”狂気”と”報復心”で満ち溢れているようであった……。
<異傭なるTips> 銃
銃とは、”火薬”や様々な気体の圧力(ガス圧、爆圧、空気圧等)を用いて、”弾丸”と呼ばれる小型の飛翔体を高速で発射する道具の総称。
銃から高速で発射される、鉛などの”金属弾”は高い”運動エネルギー”を持ち……
強い”殺傷力”や”破壊力”を持つので、<狩猟の道具>や<武器>として用いられる。
その歴史は古く、8世紀末から9世紀初頭頃に、唐で開発された「火槍」(棒や槍にロケット花火を括り付け、それを相手に向けて発射する”擲弾発射機”擬き的な兵器)が、世界初の「黒色火薬を使用した飛び道具」であり……
初めて「銃の原型」となった物とも言えるだろう。