4話 街まで行こう…らしいんだが?
オーラを使用出来るようになった俺は、街を目指す事にした。
街までの行き方は先生が教えてくれるから安心だ。
「よし、じゃあいくか」
[はい、案内を開始します。他人には見えない矢印を出現させます。その方向に向かってください]
すると目の前に赤い矢印が現れる。
Gogleマップだなこれは。
「確かオーラを使えば一時間でつくんだよな」
[はい、一時間で600MPを消費しますが許容範囲内です]
じゃあオーラを使って街まで行こう。
その方が楽しそうだしね、
「うっしゃ!」
俺は一気に魔力を解放し、オーラを纏わせる。
さっきみたいに時間はかからなかった。
魔法適性がSだからだろうか?
まあ後で先生に聞こう。
他のスキルの事とかもな。
「じゃあ、いきますかっ」
いつもと変わらない様に走り出す。
しかしオーラを纏っているからか推進力がハンパ無い。
ドアが付いてない車に乗った気分だ。
まあ乗った事は無いけどね。
そんな事を考えてるうちに30分ほど走っていたらしい。
まだ全然疲れてないんだけどな~
これも、オーラのおかげか。
んっ?あれは何だ?
ずっと草や木で埋め尽くされていた視界から、赤い何かが飛び込んでくる。
「あれは……女の子っ?」
第一村人発見だ!
俺は急いで駆け寄り、座り込んでいた少女に声をかけた。
「こんにちは、此処で何してるの?」
少女はゆっくり振り向くと、
「えっと……食料をさがしてたんです」
何なんだ!
可愛いすぎる!
透き通る様な白い肌に緑色のさらさらヘアー、
くりくりした瞳が…[マスター、あの]……
俺がこの少女の魅力を伝えようとしている時に、先生が話しかけてきた。
何だよ?俺の少女紹介の邪魔をするとは…よっぽど、大事なことなんだろうな!
[はい、その子は魔族です]
えっ?魔族?
俺はゆっくり視線を少女に戻すと少女は、にやりと笑みを浮かべてきた。
あっ死んだな…俺
死にません