第3話 気持ち発見。
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何気ない毎日だった・・・
これからも変わらないと
思っていた――――――――――――
その日、私はちょっぴり沈んでいた。
朝からボーっとしてるもんだから
何度も先生に名前を呼ばれる・・・
そうして、
『聞いてますか?授業。』
だって・・・。
私は一応、
「はい・・・。すいません。」
て言ってまた席に座るんだけど、
それから次の授業もそのまた次の授業も・・・
今日は厄日だと悟った。
授業でボーっとするのなんていつものこと。
なのになんで今日に限って・・・??
『日和ぃ?どうしたの〜?』
桃だ。
「・・・どうしたもこうしたもないよお。」
あはは、と桃。
『いつもボーっとしてたのにねぇ。
・・・なに考えてたの?』
・・・なに考えていたの・・・??
「なに・・・考えてたんだろうね・・・?」
―――一瞬、ほんとに一瞬だけ・・・
平山先生のことが脳を掠めた。
ホント、何考えてるのかな、私。
「・・・桃?私、ちょっと有り得ないかも。」
気づいたときには、もう手遅れだったのかもね。
「私、平山先生のこと・・・考え、てた・・・」
『・・・え?』
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あなたは知っているかな?
私があなたを想ったことを。――――――――――