第2話 イケメン先生
これは運命か、必然か――――――――――
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『ちょ〜〜〜ぉ、カッコいいっ!!』
桃が言うのにも納得だ。
ホント、カッコいい。
『オッホン。』
イケメン先生が咳払いをひとつした。
『えー、今日から約6ヶ月ほど、君たちの
地歴を担当することになった、
平山 潤平 だ。
ちなみに24歳。独身。よろしくー。
何か質問はないかー?』
すばやい自己紹介だ・・・
『はいは〜いっ!!杉浦せんせ〜はどうしたんですかぁ?』
クラスの男子が聞いた。
ちなみに杉浦先生は、地歴担当の40代
の女の先生だ。
『あ〜杉浦先生はなー、体調不良でしばらく
お休みだ。そのかわりに来たのが俺。』
へ〜。杉浦先生体調不良か・・・
『まぁ、そうゆうわけで、杉浦先生の体調が
よくなるまでの間、俺がビシビシ、
授業していきますんでー。
ってことで教科書36ページ開いてー。』
それから先生は、淡々と・・・でもわかりやすく
ときに冗談も踏まえながら
授業をしていった・・・
――――――キーンコーンカーンコーン・・・
授業の終わりを知らせるチャイムと同時に
『委員長ー号令。』
先生が言う。
『・・・きり〜つ気をつけえ〜れ〜』
『ありがとうございました。』
号令が終わると同時に、先生の周りには
生徒でいっぱいになった。
『せんせい〜まじかっこい〜!!』
『授業ちょ〜わかりやすいよっ!!』
『ちょ、先生!!家どこ!?遊びに行きたい〜』
先生大人気。
『平潤大人気だねえ〜。ま、かっこいいしぃ〜』
桃は先生を見ながら言った。
「・・・そうだね〜、って、平潤ってなに?」
『も〜やぁね〜、先生のことよお?平(山)潤(平)だからさ〜』
なるほど〜・・・。
私は先生をみながら納得した。
・・・っと、先生と目が合った気がした
「・・・・?」
『ひ〜なたっ!!早く行こ〜?』
桃の声で、ハッとした。
もう一度先生を見たけれど、今度は違う方を
見ていた・・・
・・・勘違いかな。
『日向あ〜〜〜!!!』
「をぉ!ごめん、すぐ行く〜!」
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思えばあの時あの瞬間・・・
私は先生に恋を抱いたのかもしれない。
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