乙女ゲームの攻略対象に転生したんだが…
うまくまとまってないかもしれません!それでも、感想をお願いします。
…は!えっと、ここは何処だ?
ザザ…ザザザ…
ん!一気に[俺]の記憶が流れ込んできた。
あぁ、そっかこの世界は『君に僕の全てを』って言う乙女ゲームの世界だ。
俺は攻略対象のコウランド。このサンリンカ王国の王子だ。
さて、明日から学園に婚約者、乙女ゲームの世界では悪役令嬢のヒルダが入学してくる。婚約破棄はするか結婚するかはヒルダにちゃんと会ってから決めたいな。
-次の日-
校門の前でヒルダを待っていると、馬車が近づいてきた。馬車の扉が開くと漆黒の髪を持つヒルダが降りてきた。俺は手を出す。
そうすると、ヒルダは少し顔を綻ばせて手をのせた。
ぐっ!可愛いんだが!
……うん、決めた!ヒルダと結婚しよう!ヒロインなんてどうでもいい!
と、俺は決めたのでその後出会ったヒロインは無視し続けた。
だって、前者の理由もあるけど、実際ぶりっ子で気持ち悪いんだもん。しょうがないよな!
-舞踏会-
[俺]と混ざってから数ヵ月たった。
本来、ここで婚約破棄される予定の場所だな。まぁ、しないが。
ん?中が騒がしいな。ヒロインが中心でキャンキャン騒いでいる。
「コウランド様は貴方と婚約破棄するようですよ!まだ、コウランド様が優しいから言っていないだけです!ですから貴方から婚約破棄なさって下さい!」
…俺はヒロインと全然話したことがないんだが。何処から想像してんだか。はぁ。
ヒルダがものすごく悲しそうな顔してるし。俺の愛が伝わって無かったかな?
まぁ、それは後で考えるとして。さて、ヒロインを断罪するかな?
逆断罪イベントの始まりだ。
中に入り、ヒルダに近づく。ヒルダが俺に気づいたらしく何か言おうとした。が、ヒロインが話を割り込んできた。
「コウランド様、私、ヒルダ様にいじめられているのです!コウランド様もそんな婚約者は嫌ですよね!」
こんな事を言い放つが、俺の何が分かってんの?ってすごく思うんだが。ヒルダもすごく悲しそうな顔するし、安心させたいからもうやるか。
「なぁ、ヒルダがお前をいじめているっていう証拠があるのか?」
「…えっと、それは。」
「ほら、すぐ言えない。そんなお前を信用するわけないな。」
「そんな!でも、婚約破棄はしたいでしょう!」
「別に、する訳ないだろ。もういい、お前は婚約者がいる男性に近づきチャームを使って誑かした。その事が証明されている。この国では罪に当たる。衛兵捕らえろ!」
「なんで!?この世界では私がヒロインなのに!何しても良いじゃない!」
うわぁ〜。お前も転生者かよ!でも、ここでやると電波少女だな。
「あの、コウランド様。私のことが嫌でしたら、婚約破棄しても…」
ヒルダがこんな事を言い始めるから思わず、指で唇をおさえてしまった。ヒルダもびっくりしてるな。
「今度からそれ言ったらお仕置きね?というか、俺がヒルダを手放すわけ無いだろ。」
あぁ、今の俺はすっごい笑顔だな。ヒルダが顔を真っ赤に染めている。
あぁ〜!可愛すぎるよ!皆の前だけどいいや!
俺はヒルダを抱きしめた。ヒルダは顔を真っ赤にしながら、安心したような笑顔になっている。
くそ!やっぱり可愛い!押し倒したくなるけど、結婚まで禁止なんだよな。どうしよ…。
-その後-
俺達は結婚して幸せに暮らしている。
もちろん、俺は王になったぜ
!ヒロインは塔に幽閉されました。まぁ、生きてるらしいけど詳しいことは知りません。でも、良いよね!