ゆげひのつかさ 冒険譚7
一年以上ぶりの投稿です。
あまり ほかでは 読めないものを書こうとしています。
基本 異能アクションものですが ほのぼのもあります。
恭輔は、主人と使用人をその中に 隠し 玄関からまた 外に出て 広大な庭を 何かを求めて
歩き始めた。
しばらくして その何かを見つけた 恭輔は その何かを 苦味つぶした顔でにらみつけた。
その何かは、漆黒の煙を柱のように噴出している まるで 地面から水道管が
破裂して 水しぶきが吹き出るようにも見えた。
見るものからすれば それは 黒く 強く激しい怒りを巻き上げているような光景であった。
「 あちゃ~これは ちょっと大きいな・・・・誰か わざと潰したな・・・。」
恭輔は、いつものように 独り言を言いながら そのための準備を始めた。
おもむろに ジャケットの内ポケットから 三センチぐらいの小さく鈍く金色にひかる金属製のものを
取り出した。
これこそは、瀬織の家に伝えられる法具 独鈷を手にし 手印を組む
「 オン マカラギャ バゾロウシュニシャ バザエイエサトバ・・・・コク えい!!」
気合とともに 独鈷は 三角の方陣を組んで刺さった。
恭輔は それを 確かめ おのが手を、柄杓のように曲げ 文言を唱える。
「 瀬織の名を持つものが 申し上げ奉る。
ハラエドノオオカミタチ ワガセオリノナヲモツ セオリツノヒメミコノカミ
ワレニケガレヲ オシナガセタマエ・・・・・フン!!!」
文言を言い切った 恭輔の前には、先ほど おのが手を 柄杓のようにした部分から
滝のように 清い気をした水が流れ出してきた。
そう 瀬織の家が持つ特異性とは、穢れを祓い 禊をし 気枯れの状態を修復し
黄泉の世界に帰すことをもって 家系を存続しているのである
まだ 活劇までは行きませんが
乞うご期待。