昔話 一人の人だったモノ…
過去編です。
未だに興奮が取れずにいます。
母は俺が産まれ直ぐに亡くなったそうだ。
父は俺が6歳の時には、他の女と遊んでた。
俺はその時笑って何もかもを許した。
なんでも笑顔で「いいよ。」とか「へいきだからもういいよ。」とか言いながら許していたのだが、小3の時金持ちの坊ちゃんにいじめの対象にされて許していた。
あの日までは。
「おい、貧乏人。また俺の視界に入りやがったな?」
と言いながら殴ってきた。
周りの奴らもつられて殴ってきた。
それも耐えていた。 暫く殴られていたら。
「コラ!また貴方たち錬君を虐めてるの!」
と女の子の声が聞こえた。
すると、坊ちゃんは。
「やばい、貧乏人二号だ!
逃げろ。」
と言いながら逃げて行った。
「錬君、大丈夫?」
と言いながらショートヘアの女の子が歩いてきた。
「うん。有難う京子ちゃん。
でも、もう僕に構わない方がいいよ。」
彼女の家は確かどこかの県の理事長でここには別荘から通っている。
そんな彼女が僕は好きだったが、僕を庇う所為で嫌がらせを受けているらしい。
「大丈夫よ!あんな奴らなんかに負けないわ!」
と言いながら帰り道を一緒に帰る事にした。
してその夜、僕の家に一人の男が来た。そして僕に向かって。
「女は預かった!返して欲しくば俺についてこい。」
と言ったので直ぐ京子ちゃんが捕まった事を知った。
そして街の中心に有る公園につくと・・・
町の住人が全員いた。
その真ん中にいた坊ちゃんが
「よう貧乏人。
よく来た、今パパンに頼んでこの町には誰もは入れなく成ってる。
だから街の住人共、この貧乏人を殺せ。」
と坊ちゃんが言うと広場の皆が殴り蹴りをして来た。
そして、「いやーーーー!!やめて!お願いやめて!」
と京子ちゃんの声が聞こえて来た途端俺の中の何かがきれた。
そして、何かが溢れながら。無意識に、
「ワガイカリヲカッタノハオマエラカ。
ワガタイセツナモノヲキズツケタムクイヲウケヨ!!」
この日この街の住人は錬と京子を残して消え去った。
目を覚ますとそこはベットの中で隣には京子ちゃんが寝ていた。
そして直ぐ側にいたおじさんが
「枷雨君。
有難う、私の娘を助けてくれて助かった。
君の親はどちらも死んでしまっているし、もし良ければうちに来ないか?
娘も男性恐怖症で君以外では心を閉ざすように成ってしまったからね…」
と言われすぐ
「こんな僕でも良いんですか?
化物なんですよ?」
「それでもいい、もし家族榧なら使用人としてうちに来てくれ。」
「わかりました。
使用人としていかせていただきます。」
こうして彼は、化物でありながらなんとか”人"として生きて行く事を決意する。
過去編での意外な事実。
京子とは接点持ってます。
後、誤字脱字があればお知らせ下さい!
あ、京子が何故異世界来てから頼ってないかはちゃんと理由があります。