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桜子様と桜姫  作者: 白羽湊
不良様のお姫様。
9/21

私を呼ぶ声

________(あかり)

知らない声が私を呼ぶ。

伸ばされる腕が暗闇となり、私の世界を覆い隠す。

『…助けて。』

___怖い。

怖くて堪らないのに、助けて欲しいのに、私の腕は、身体は、動いてくれない。

闇に覆われて(うずくま)れば、次第に呼吸さえも上手くできなくなってきて…。

身体は震え止まず、益々苦しくなって必死に息をする。

何かにすがりたくても伸ばせない自らの腕で温もりを得た。


______星。

次に聞こえた声にハッとなる。

何度も自分の名前を呼ぶその声は、よく知っているはずなのに、今は頭に霧がかかっているかの様にちゃんと思い出せない。

でも、その人の声を聞くと安心できる自分がいた。

忘れかけていた自分を取り戻せる。

呼ばれた声にハッとした瞬間、肺に一気に空気が入る。

呼吸も落ち着き始める。

誰も側にいないはずなのに、誰かの温もりを感じて、心が救われた。

そう、私はこの声を知っている。

何度でも私をこの暗闇から救い出してくれる。

光が閉ざされた世界に、光を戻してくれるのだ。




________星!

また別の声が私を呼ぶ。

これは…誰だっけ?


____星!__星!

一人ではない、複数の声…?

…どうして私を呼ぶの?

私は…、

『この声を知ってる。』

ちゃんと、分かるよ。

名前を呼ぼうと口を開く。

声を出そうとすると共に、私の意識もこの声に吸い寄せられていった。






星の目覚める前を書いてみました。

意識のなかって書きにくかったwww

次話からは、再び星目線で書き進める予定です。

目覚めてからの星と桜竜幹部の動向をお楽しみに!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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