始まりの日
この小説は多少の暴力的言葉、行動の表現、また性的表現を含みます。
(現在はありません。あくまでも予定です。)
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楽しんで読んで頂けると幸いです。
足取り軽く廊下を歩く。行き先はいつも同じ場所。
何か特別楽しみがあるということも無い。
あるのはただただ私の日常であり、非日常ーーー。
扉を開けると、いつもと変わらず私を待っていてくれる影。
私を変えてくれた、眩しい笑顔。
いつもと変わらない時間に、いつもと変わらず学校へ来た。
遅過ぎもせず、早過ぎることもない時間だ。
当然周りに見える生徒も、いつもとたいして代わり映えはしない。
ふぁ~と、欠伸なんてしながら正門を通り抜け、私が向かうのは教室ではなく、屋上だ。
階段を上り切った視界に見えてくる屋上への入り口。
何だか周りの生徒が騒がしかったような、一人考えながら扉を開け、足はそのままいつもの場所へーーーー。
行こうとしたのだが、私の足はピタリと止まってしまった。
理由は簡単で、目の前に見える景色がいつもと違っていたから。
急な変化に頭がついていかず、完全に思考停止状態に陥ってしまう。
驚きのあまり声は出せず、呼吸さえ忘れそうな勢いである。
何なんだろう、一体何が起きたのだろうと、働かない頭を働かせようと試みるがなかなかうまくいかず、結局また思考停止状態に逆戻り。
だって、流石に驚く。
目の前に明らかに『不良様』と思われる方々が居られるのだからーーー。
これが、彼らとの最初の出会いだった。
運命なんて言葉では言い足りない、あれはきっと神様の悪戯だったのだ。