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ニートを夢見る脇役達の異世界解放奇譚  作者: モパ
【第3章】大戦と平和との分水嶺
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【サイドストーリー】別れ(レヤ視点)/偽善(レヤ視点)

「トスン連邦のヒラ山脈自治区の蟻の巣鉱山を仕切ってるトリオンだ。


本来ならば、サクモさん達にも宴に出て貰うべきところなんだが……すまんな。」


「トスン連邦のルメキタ商会の会長のアグラよ。宜しくね。


てか……アサグや異世界(ムシュ イム アン キ)人が大嫌な、トリオンの言葉に思えないよ。」


「うっせい。

ディンエ様が、お認めになられた方ならば別だ。

レヤちゃん。イノカワ君。コル。ドマ。お前達の事も歓迎させて貰うぜ。」


「アタシも歓迎させて貰うわ。

特にレヤちゃん。サクモさんと考えてくれたビニール ハウス的な物。あれは……この国(トスン連邦)にとっても、最高の品だわ。」


「そうそう。ルオ。メア。

俺やアグラは、お前達の血縁者だ。

だから、遠慮は要らんし、するつもりもない。

家族として接させて貰うから……お前達にも、そうして欲しい。」


「そうね。


事が落ち着いたら……ヴェルちゃんやバンオ君にも会いに行かないとね。


彼女達も……この子達の家族だもんね。」


「だな。

彼女達が居なければ……この善き日は来なかったもんな。」


「そう言う事。

てか……アタシ達……興奮しすぎね。」


「仕方ねぇだろ。


亡くなったと思ってた兄さん・姉さん達の遺児と再開する事が出来たんだぜ。


それに……この世界(アン ナブ キ シェア ラ)を、お救いになられる為に、ディンエ様が再び、立ち上がられたんだ。


こんな日が来るなんて……まだ、俺は……夢の中じゃねぇか。って不安になるぐらい嬉しいんだ。」


アタシ達を迎えてくれた、トスン連邦のヒラ山脈自治区にある蟻の巣鉱山の長のトリオンさんと、トスン連邦のルメキタ商会の会長のアグラさんのマシンガン トークが止まらない。


そして、悪い人達で無い事は分かるけど……圧が……強い。てか……強すぎるわ。



◇◇◇



「だよね……


てか……サクモさん。サルクルさん。レイヒトさん。プグナコさん。

ディンエ様から、お話は聞いてます。


どうか、作戦を無事に完遂させ、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)に希望の光を差し込ませて下さいませ。」


「俺からも、お頼みます。

どうか、宜しくお願いします。」


アグラさんと、トリオンさんが、そう言うと、サクモさん達に深々と頭を下げている。


「任せとき。」


プグナコさんが、得意気な顔で返答を返してる。


「トリオン殿。アグラ殿。

お二人の期待に応えられるよう、全力を尽くさせて貰いまするぞ。」


「僕達の利益にもなる事です。

ですから……恐縮されなくても宜しいですよ。」


拙者君(レイヒト)は何時の間にか社交辞令も覚えていたようだな。


そして、サルクルさんは……通常モードだな。


「こら。パパ。言い方。


でも、まぁ……そう言う事ですから……わたし達の事についは、気にしないで下さい。


それよりも……ここに残るメンバーの事……頼みますね。」


サクモさんが、上手く話を纏めながら、アタシ達の事をさりげなく気遣ってくれるのが嬉しい。


「宜しくお願いします。」×2


「宜しくね。」・「宜しく。」


ルオ君達が、トリオンさんやアグラさんに挨拶をする。


「宜しくお願いします。」×2


アタシとイノカワ君も、ルオ君達に一拍遅れはしたものの……

良い感じにトリオンさんやアグラさんに頭を下げる事が出来た。



◇◇◇



「元気でな。

何かあったら、直ぐに連絡するんやで。」


「おう。」


「無理せず、マイペースだよ。」


「うん。」


サクモさん達と、ルオ君達が、別れの挨拶をしている。



サクモさん達は、ルオ君達の事を、

この世界(アン ナブ キ シェア ラ)に召還されてからの殆どの日々を一緒に過ごした、姪っ子や甥っ子のような存在だと言っていた。


とはいえ……2人を元の世界(ムシュ イム アン キ)に連れて行けない以上、仕方のない選択なんのだろう。


「元気でね。」


「おう。」・「うん。」


サルクルさんと、コル・ドマが、別れの挨拶をしている。


「拙者達は、行くでございまする。

お二人のご無事を祈っておるでございまする。」


「有り難う。

君達の任務の成功と、無事を……僕も祈ってるよ。」


拙者君(レイヒト)と、イノカワ君が、そう言いながら、肩を叩き会っている。


「元気でね。」


「有り難うございまする。」


拙者君(レイヒト)は、アタシの言葉を聞くと、はにかむような笑顔を見せながら、頷いてくれた。



■■■



「行くぞ。

着いてきてくれ。」


「はい。」×6


トリオンさんの指示にアタシ達は頷く。



そして、アタシ達は、トリオンさんと一緒に、地下に繋がるモノレールのような物に乗り込んだ。



「取り敢えず、1時間ばかしのモノレールの旅だ。


その辺に適当に掛けてくれ。



地下は良いぞ。

気温は安定しているし……雨や雪の影響もない。


まぁ……慣れるまでは、色々とあるだろうが……慣れたら出たくなくなるぞ。」


トリオンさんは、そう言いながら、モノレールのような物の客席にドカッと座った。


「失礼します。」×4


アタシ達は、そう言いながら座席に座る。


「皆さん。

そう畏まらなく良いですよ。」


アグラさんが、優しい笑顔をアタシ達に向けてくれる。


「ここは……世界(アン ナブ キ シェア ラ)で一番、安全な場所の1つと言っても過言じゃねぇ。


安心してくつろいでくれよ。」


トリオンさんが、そう言いいながら、メアちゃんとルオ君の頭を、優しい顔をしながら撫でていた。



◇◇◇



「世界で一番、安全な場所の1つかぁ……

刺激や危険。争いを求めて、カリーナ帝国軍を除隊した僕と……そのお付き合いをしてくれたレヤだけが、クラスメートの中で唯一、この場所に辿り着けたのも皮肉なもんだね。


だけど……この場所に辿り着けて、僕は……とてもホッとしている。


でっ。それとともに……クラスメート達には……申し訳ない気持ちでいっぱいだ。


こんな感情を覚えるなんて……この世界(アン ナブ キ シェア ラ)に来た時は……想像すらしなかったよ。」


イノカワ君が、そう言いながら苦笑いしている。


「人生なんて……そんなものじゃない?


けど、まぁ……クラスメート達へ罪悪感を持つのは微妙な気がするわね。


だって……皆、最後は、自分の意思で未来を決断したのだから……」


「レヤは……ドライだね。」


イノカワ君が、苦笑いしながら、アタシを見ている。


「かもね。


だけど……それでも……クラスメート達の事を憐れんであげたくない。


だって、それは……彼女達の決断が間違えてた。って事になるから……


そんでもって、アタシ達が、ここに辿り着けたのは運以外の何物でもない。


だから、もし……あの時に戻れたとしても、アタシは……誰にもアドバイスはしない。


だって……どんな決断を下そうとも……死ぬ奴は死ぬし、生き残る奴は生き残る。


そんな気がするの。」


「成る程。

そう言う考え方もあるんだね。」


イノカワ君が、そう言いながら目を丸くしている。


「そう思わないとやってられないから、そう思う事にしただけよ。」


「フフン。確かに。


だけど……ただの偽善かもしれないけど……


今も戦いに身を投じている、スティオやオオカイさん達。そして……拙者君(レイヒト)達。そして……何も分からないまま、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)のゴタゴタに巻き込まれているであろう、多くのクラスメート達の安寧は願い続けるつもりだよ。」


イノカワ君が、自嘲気味な笑みを浮かべながら、ボソッと呟く。


「えぇ。偽善ね。

だけど……それでも……アタシだって、クラスメート達の安寧を常に願っているんだけどね。」


「そう。

なんか……色んな意味で安心したよ。」


アタシの言葉を聞いた、イノカワ君が、そう言いながら、満面の笑みを浮かべていた。

評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

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