【サイドストーリー】地獄のような光景(ノイキ視点)
【ドスン・ドスン・ドスン・ドスン】
【ドスン・ドスン・ドスン・ドスン】
【ドスン・ドスン・ドスン・ドスン】
【ドスン・ドスン・ドスン・ドスン】
【ドスン・ドスン・ドスン・ドスン】
【ドスン・ドスン・ドスン・ドスン】
【ドスン・ドスン・ドスン・ドスン】
【ドスン・ドスン・ドスン・ドスン】
【ドスン・ドスン・ドスン・ドスン】
約10キロ程、続く崖の下に作られたインホウ族の領土に続く道を行く、カリーナ帝国の聖戦の兵団に向かって、丸太が次々と落とされる。
【バシャン・バシャン・バシャン・バシャン】
【バシャン・バシャン・バシャン・バシャン】
【バシャン・バシャン・バシャン・バシャン】
【バシャン・バシャン・バシャン・バシャン】
【バシャン・バシャン・バシャン・バシャン】
【バシャン・バシャン・バシャン・バシャン】
【バシャン・バシャン・バシャン・バシャン】
【バシャン・バシャン・バシャン・バシャン】
【バシャン・バシャン・バシャン・バシャン】
そして……油の入った壺が、次々と投げ入れられて行く。
【ボワァァァァァァー】・【ボワァァァァァァー】
【ボワァァァァァァー】・【ボワァァァァァァー】
【ボワァァァァァァー】・【ボワァァァァァァー】
【ボワァァァァァァー】・【ボワァァァァァァー】
【ボワァァァァァァー】・【ボワァァァァァァー】
【ボワァァァァァァー】・【ボワァァァァァァー】
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【ボワァァァァァァー】・【ボワァァァァァァー】
【ボワァァァァァァー】・【ボワァァァァァァー】
そして……火矢や、火炎魔法等が、次々と撃ち込まれて行く。
攻撃を受けたのは、崖の下に作られたインホウ族の領土に続く道の中心から前後4キロ(計8キロ)程の区間だ。
その区間の崖上と崖下の高低差は……高い場所で10メートル。低い場所でも5メートルはある。
魔法も魔術も呪術も使えず、ジョブ補正も切れ……
食べる物も、そこそこに、氷の大地を何日も歩いた事で、心身ともに限界を迎えつつであろう、カリーナ帝国の聖戦の兵団の多くは……
丸太を落とされた時点で絶命。もしくは……致命傷を負ったと思われる。
それでも……カリーナ帝国軍の聖戦の兵団を焼き殺したのは……
まだ、大量に居る、カリーナ帝国軍の聖戦の兵団の後続の者達への警告だろう。
何故ならば、ここを仕切るインホウ族は、
街道から、この道に続く分岐点がある場所を柵で封鎖し、この道に入る事を拒んでいたからだ。
それを……カリーナ帝国軍の聖戦の兵団は破壊して通ってきたからだ。
因みに、インホウ族が、ここまでカリーナ帝国軍の聖戦の兵団を嫌うのには訳がある。
今回は、カリーナ帝国軍の聖戦兵団の総司令官のオモサダホカ様が、戦場に向かう間に通る場所や、その周辺での略奪や強姦を固く禁じていた為、そう言った犯罪行為は少なかったらしいのだが……
カリーナ帝国軍や、ギルドのカリーナ帝国支部に所属する傭兵達の素行の悪さは、この辺りでは有名らしい。
そして……今回も……
少なかったといえども、略奪を受けた村がなかった訳でも……強姦をされた女子供が0人であった訳ではなかったらしい。
そんな中、指揮系統が滅茶苦茶になっているであろう、カリーナ帝国の聖戦の兵団を受け入れようなどと考える者は皆無だろう。
しかも……複数の行商人や運び屋から、
撤退中のカリーナ帝国軍の聖戦の兵団が略奪を解禁したらしい。と言う話を聞き、
未だ、カリーナ帝国からは、取り残されたカリーナ帝国軍の聖戦の兵団への支援の要請が出ていない為、彼達を支援する理由もない。
後々の事を考えて、
自領に入って来ずに街道を行く者達や、緩衝地帯になっている場所に居る者にまでは手を出すつもりは無いらしいが……
自領に入って来た者に対しては……
地の利を生かして、皆殺しにするつもりらしい。
◇◇◇
「うっ。」×2
ロジスとティクスが、大量の人間が焼け焦げた臭いを嗅いだ事で吐いてる。
俺が平気なのは……【狩人】のジョブ補正のお陰だろうな。
「同胞が殺られているのに……落ち着いたものだな。」
インホウ族の長が、ヒラロウさんとタリアンさんに話かける。
「アタイもヒラロウも……
略奪や強姦をしたバカな、お貴族様の兵士達に鉄槌を下した事で死刑になりかけた。
アタイ達は、たまたま、お嬢が拾ってくれたから良かったもようなものの……因果応報って奴さ。」
「タリアンのババアの言う通りだ。
オモサダホカ様や、真面目にやっていた兵士や傭兵の事を思うと、心が痛いが……
あいつ達は……自分の意思で、あんた達の警告を無視したんだ。
自業自得だよ。」
タリアンさんと、ヒラロウさんが苦笑いしながら返答を返す。
◇◇◇
「そうだ。ヒラロウ。
ベシアセ連邦の傘下に加わってる部族の印が描かれた旗をやるから……可能な限り街道は通るなよ。」
「分かった。有り難う。」
インホウ族の長の言葉にヒラロウさんが頷く。
「カリーナ帝国軍の聖戦の兵団の末路を見届けてやりたい気もするけど……
お嬢の任務を完遂する事の方が……優先順位が上だものね。」
タリアンさんが、ヒラロウさんの言葉に頷く。
「まぁ……個人的には……
わざと街道を通れなくしてまで自領に引き込むのは、やり過ぎだとは思うが……
今まで、カリーナ帝国軍の所業を考えたら……致し方ない気もするな。」
ヒラロウさんが、苦笑いしながら崖の下を見ている。
「さてと。次の奴達が来た時の為に、後片付けと……
次の奴達を殲滅する為の準備を始めるとするか。
ヒラロウ。朝になるまで、ここに居ろよ。
でっ。日が昇ったら……巻き込まれないように注意しながら進むんだぞ。」
「あぁ。」
インホウ族の長は、ヒラロウさんが、頷いたのを確認すると林の中に消えていった。
◇◇◇
「さてと。
明日に備えて寝る為に、トラックに戻るぞ。」
ヒラロウさんが、淡々とした口調で、俺達に指示を出す。
「そうだね。
ロジス。ティクス。ノイキ。コリ。
休むのも仕事だ。
気持ちを切り替えて……しっかり休息を取るんだよ。」
タリアンさんが、ヒラロウさんの指示に頷くと……俺達に難しい任務を与えてくれた。
「てか……下手したら……聖戦の兵団は全滅だね。
この責任……一体、誰が取るんだろうね。」
タリアンさんが、そう言いながら苦笑いしている。
「さぁな。
だが……雑食道造り飛蝗のせいで、壊滅的な被害を被ってる南部は……聖戦に出た働き手まで失う事になる。
下手したら……税を払う目処が立たず、一斉に蜂起するかもな。
そしたら……お偉いさん方は、聖戦の責任問題を押し付けあっている場合じゃなくなるだろうぜ。
何故なら……国の北と南で……同時に頭の痛い問題が発生するんだからな。
その処理をするのに……いっぱい・いっぱいになるだろうからな。」
「成る程ね。
東都と西都の動き次第では……皇族も……」
ヒラロウさんの話を聞いたタリアンさんが、眉間を寄せる。
「多分……ねぇよ。
南都・東都・西都が、皇族の命令もなく連動するなんて……想像がつかねぇ。」
「確かに。」
ヒラロウさんの話を聞いたタリアンさんが、深く頷いていた。
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