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ニートを夢見る脇役達の異世界解放奇譚  作者: モパ
【第3章】大戦と平和との分水嶺
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【サイドストーリー】反撃の狼煙①(サスサイ視点)

「お久しぶりですね。ヤスズミ。


貴方とサクモさん達との関係や……トスン連邦への援助の件を知っています。


ですから……私は、過去を水に流すつもりです。


でっ。もし、よければ……


再び、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)を救う為に、私の下について働いて貰えませんか?」


『私は、2度と貴女達を裏切るような事はしません。


ですから、何なりと……お申し付け下さい。


我等、ヤスズミ族一同、貴女様の、ご命令を遂行する為に命を賭ける覚悟にございます。』


ディンエ様からの通信に出た、ヤスズミの涙声で話す声が通信機器から聞こえてくる。


「命を賭る。ですか……

私とサスサイは、サクモさん達との約定の元、貴方達を護衛するつもりなのですがねぇ……」


ヤスズミの言葉を聞いたディンエ様が苦笑いされておられる。


『滅相もございません。


いくら、サクモ殿達が、一緒に居るとはいえ……

幼いルオやメアですら、危険な最前線で頑張っているのです。



それに……ベシアセ連邦のカンガ殿や、カリーナ帝国のサイアン辺境伯殿などは、この地域を、貴女様の息のかかった、【オピオタウロスの荷車】 が仕切っておられる、クンの大陸(南半球の大陸)のような場所にしようとして……命を賭した戦い始められようとしております。



勿論、我々も、彼達の事を微力ながら支援をするつもりではいますが……


彼達に比べれば、我々が流すかもしれない血の量など、高がしてれております。



ですから、我々に対して、多大な配慮をして頂いている、サクモさん達には申し訳ないとは思いますが、


貴女様が守るべき者達は……我々ではないかと思います。』


ヤスズミの真剣な声が通信機器から聞こえてくる。


「取り敢えず……サルクルさんの意向を、お伝えします。


その上で、考え直して頂ければ有り難いです。」


ディンエ様は、そう仰られると……サルクル君の意向を、

ヤスズミと……メアルオの育ての親であるヴェルとバンオに、お伝えし始めた。



■■■



『ブヒャヒャヒャヒャ。

目立つのが嫌いな、サルクルさんらしい作戦だわ。


まぁ……サルクルさん達と比べれば……格落ち感はあるけれど……メアとルオの安全も確保されている。


ディンエ様や、あの人達には……感謝しかないね。』


ヴェルの嬉しそうなに話す声が通信機器から聞こえてくる。


『サイアン辺境伯様は……正義感のお強い脳筋女王様と言う陰口を……度々、小耳に挟みます。


そして……ベシアセ連邦のカンガ様も伝え聞く限りでは……同じ部類の方のようです。



ですから、サルクルさん達の活躍を歴史の闇に葬り去る為には……

【オピオタウロスの荷車】との軍事・経済同盟を締結する。と言う案を出した者を別に立てないといけません。


そんでもって、サルクルさん達が、この件に関わらない。と言う事は……こちらサイドの交渉役。と言うよりも……調整役も必要になります。


でっ。その役割の責任者としてディンエ様が我々に力を貸して頂ける。


そんでもって、ディンエ様の手足として働く集団としては……ギルドを抜けば、我々(マカワタ国)の隊商班が一番の適任者。


そう言う筋書きを書かれたのですか?』


「へ~。


バンオ……貴方……かなり頭がキレるみたいですね。

貴方のお陰で、説明の手間が省けたましたわ。



ヴェルも……技術者の仕事も、冒険者の仕事も高いレベルでこなせる錬金術師だと認識しております。



それに……貴方達は、ルオとメアの育ての親。


ですから、妖人として悠久の時を生きられるように便宜を図らないとですね。」


バンオの話を聞いたディンエ様が、そう仰られながら満足そうな、お顔をされておられる。


『嬉しいような……嬉しくないような……複雑な気分ですね。』


『確かに。』


苦笑いしながら話すバンオの言葉に……ヴェルが深く頷いていた。



◇◇◇



「てっ……話が逸れ始めましたね。

軌道修正させて貰います。



理由は分かりませんが、私の調べた限りでは……


【虹を見たい者達】は、ベシアセ連邦のカンガや、カリーナ帝国のサイアン辺境伯達が画策しているベシアセ連邦によるカリーナ帝国領の北部の切り取りを知った上で黙認されるようです。



とはいえ……何時までも黙認されるとは思ってません。


それに……領土を切り取るよりも……切り取った領土を統治する方が遥かに大変な事も理解しております。



ですから……ヤスズミとも旧知の仲である、私の古い友人や、

トスン連邦のヒラ山脈自治区にある蟻の巣鉱山の長のトリオン並みにムシュ イム アン キ人を嫌っている、ギルド本部の異端児達を統べる夫婦にも協力を仰ぐつもりです。


でっ。その時に……トスン連邦のルメキタ商会のアグラも交えて、

彼達が、私の協力要請に応えてくれるように口添えをして頂きたいのです。」


『畏まりました。』


ディンエ様のお話を聞いた、ヤスズミが真剣な声で了承してくれた。


「助かります。」


『当然です。


ディンエ様をヤスズミ族を統べる新たな長として、お迎えさせて頂くのですから。


そして……マワタカ国を統べる新たな長として、お迎えが出来るよう、チヤ族やハン族と調整を始めさせて頂きます。』


ヤスズミの真剣に話す声が通信機器から聞こえてくる。


『じゃあ……

この事を、ベアゾウやアルコ。アルブスやアーテル。ノチロウやニナル達への共有するのは……アタシとバンオの仕事だね。』


『そうしてくれると非常に助かる。』


ヴェルの話を聞いたヤスズミの嬉しそうな声が通信機器から聞こえてくる。


「ご協力、有り難うございます。


そちらの受け入れ態勢が整い次第、私とサスサイが、そちらに飛べるように急いで準備を終わらせます。


ですので……そちらの準備が整い次第、申し訳ないのですが……ご連絡下さい。」


『畏まりました。』×3


ディンエ様のお言葉に、ヤスズミ。バンオ。ヴェルが、真剣な声で短い返答を返してくれた。



■■■



「ふう。

取り敢えず……第一関門は突破した。って、とこかしら。」


ディンエ様が、そう仰られながら、ホッとした顔をされている。


「ですね。

では……早速、下界に飛ぶ準備を始めるとしましょうか。」


「その前に……【オピオタウロスの荷車 】への報告が先です。」


ディンエ様が、そう仰られると通信機器を動かし始めた。



【オピオタウロスの荷車 】を統べているアフアジは、


5000年前のムシュ イム アン キのレジスタンスの転生者で、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)に召還され、アサグに戻った事で前世の記憶を取り戻した、


【一般ジョブ 限定のジョブマスター】と言う異能を持つ変異点だ。



そして……彼は……

この世界(アン ナブ キ シェア ラ)で超大国と呼ばれている6カ国の内、クンの大陸(南半球の大陸)に領土を持つ、チャア帝国とメアマ帝国の実質的な長でもある。



更に、彼の側近には……

この世界(アン ナブ キ シェア ラ)に召還された事で、アサグとなった、

超越点のイテコ。特殊点のマジコ。特異点のクイメガが居る。



だから、【虹を見たい者達】や【貨幣の騎士】といえども……

単独で【オピオタウロスの荷車 】や、【オピオタウロスの荷車 】を統べるアフアジを潰すのは難しいと思う。



だが……【虹を見たい者達】や【貨幣の騎士】は……

カドルナ王国の最南端に進攻した、ニワルレや彼の神仏の代理人達の排除を協力して行ったと言う前例がある。


そして……彼達が、次の標的を【オピオタウロスの荷車 】と考えていた場合……【オピオタウロスの荷車 】が潰される可能性が高い。



だからこそ、ディンエ様は……


ウグの大陸(北半球の大陸)で、【オピオタウロスの荷車 】のような存在を目指している、カンガ達の動きにも乗っかる事にされたのだろう。



そして……【虹を見たい者達】や【貨幣の騎士】が、カンガ達の動きを黙認しているのが……


【オピオタウロスの荷車 】を潰す為に戦力を集中させる為ではない事を祈るばかりだ。

評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

宜しくお願いします。

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