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ニートを夢見る脇役達の異世界解放奇譚  作者: モパ
【第3章】大戦と平和との分水嶺
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新しい依頼と雑談

『【空の目】の映像を見る限り、寒波の影響もあって、ウグの大陸を荒らし回ってた雑食道造り飛蝗の群れは、殆んどが凍死したように見えるのでございまするが……


雑食道造り飛蝗の群れが荒らし回ってた影響と、寒波の影響で、モンスターや動物達の食糧が足らなくなる事で、

カリーナ帝国の南部やイランツ カバー帝国の北部。ガパパ連邦やパールス帝国の東部。それと……

雑食道造り飛蝗が、人外地を移動した為、町や村の被害を出さなかったクパドゥ王国やトスン連邦。それと……

マワタカ高原の周辺の山や森からエサを求めてモンスターが押し寄せる可能性が高まっておるようなのでございまする。



でっ。その情報をヤスズミ殿と共有させて貰ったのでございまするが……


その後、ヤスズミ殿から、ギルドのマワタカ国支店の重鎮としての依頼が来たのでございまする。



因みに、依頼内容は2つ。


1つ目は、拙者達の商品の植物油を全て買い取るから、ギルドのマワタカ国支店名義でトスン連邦のルメキタ商会に譲渡して欲しいとの事でございまする。



でっ。2つ目は……


ギルドのマワタカ国支店名義で、トスン連邦のルメキタ商会から、

魔法燃料液や、蓄マナ池。乾麺や干し肉・小麦粉や米等、保存が利く食料品等を小瓶に封印し木箱を購入し、

ギルドのパールス連邦支店に支援物資として届けて欲しとの事でございまする。



それと……植物油の代金や、

パールス連邦支店に支援物資を購入したお金につきましては、ギルド本部の通信機器と情報機器が復活次第、ギルドのマワタカ国支店が支払うので……


一旦、ツケにして頂ければ有り難いとの事でございまする。



この依頼……どうするでございまするか?』



時刻は20時。

レイヒト君から思いもよらない報告を受けた。



「【空の目】の映像や、イノカワとレヤの情報から察するに、ベシアセ連邦は、カリーナ帝国と戦争をしようとしているように見える。


もし、この推測が正しいとすれば……ベシアセ連邦に行けば戦争に巻き込まれる可能性が高い。


それよりかは……ヤスズミさんからの人助けの依頼を選んだ方が良いと思う。」


『パパから人助け。なんて言葉を聞くと……胡散臭さ満載だけど……


戦争に巻き込まれるのは勘弁だから、ここは……ヤスズミさんからの依頼を受けてあげた方が良さそうね。』


『ブフッ。

ウチも……サクモさんの意見に全面的に賛成や。』


嫁の話を聞いたプグナコちゃんが、吹き出した後、

嫁の言葉に頷いていた。



◇◇◇



『それと……通信障害の影響で詳細は不明との事でございまするが……


どうやら、クブサイ島国の武装交易商団の【貨幣の騎士】・フカプ王国軍・カドルナ王国軍・ボワダア王国軍・マプグジ王国軍・神聖法王国軍・【虹を見たい者達】・ナヤクラース連邦軍の混成部隊が、

ユゲミズと神仏の代理人から、カドルナ王国の領土を取り戻したようだ。と言う情報をディンエ殿から共有されたでございまする。



通信障害が解消され次第、色々な情報が入ってくるかと思われまするが……


ディンエ殿達は、クンの大陸(南半球の大陸)のパワーバランスが大きく変わると予想されておられるようでございまする。



でっ。もしそうなれば……

【オピオタウロスの荷車】が重石になる形で、平和を保っておられたクンの大陸(南半球の大陸)も……

ウグの大陸(北半球の大陸)と同様、戦乱の世になりかねないと、ディンエ殿達は危惧されておられるようでございまする。



ディンエ殿は、サルクル殿の見解も聞きたいそうでございまするが……どのような、ご返答を返されまするか?』


レイヒト君の真剣な声が携帯から聞こえてくる。


『【貨幣の騎士】。って、 確か……30年前に、ウチ達の世界(ムシュ イム アン キ)からイランツ カバー帝国に召還されはった、金の亡者の集団やったよな?


テロ組織の【虹を見たい者達】と、金の亡者の【貨幣の騎士】。


滅茶苦茶、キナ臭い取り合わせやな。』


プグナコちゃんの苦笑いしながら話す声が携帯から聞こえてくる。


「取り敢えず、通信障害が解消されたら、

【虹を見たい者達】と【貨幣の騎士】とが、どの程度、結び付いているのかの確認が必要だろうね。



それと……【虹を見たい者達】や【貨幣の騎士】と、フカプ王国・カドルナ王国・ボワダア王国・マプグジ王国・神聖法王国。そして……ナヤクラース連邦との結び付きの深さについての確認もいるだろうね。



後は……【虹を見たい者達】や【貨幣の騎士】が、

フカプ王国・カドルナ王国・ボワダア王国・マプグジ王国以外のクンの大陸(南半球の大陸)の国々に対して、接触をしているのかの確認も必要になるだろうね。



これ達の情報を集めたら……


【オピオタウロスの荷車】のクンの大陸(南半球の大陸)での最新の影響力が、ある程度かもしれないけれど、割り出せる筈だと思う。



それと……【空の目】からの映像を見る限り……

まだ、クンの大陸(南半球の大陸)では、雑食道造り飛蝗と焦土蟻の猛威が続いてるね。


雑食道造り飛蝗みたいな物体に取り憑いている幽霊達みたいな感じの奴や、焦土蟻みたいな形をした物体に取り憑いている幽霊達が、【虹を見たい者達】が関係していると仮定した場合……


雑食道造り飛蝗の群れや焦土蟻の群れの動向を見れば、【虹を見たい者達】に取って好ましい国と、そうじゃない国が、ある程度、選別する事が出来ると思うよ。」


『そう言われてみると……


フカプ王国の領内に居た雑食道造り飛蝗の群れは、全て、メアマ帝国やプフミオワ連邦の領土や、その周辺の山や森等の人外地の緩衝地帯に移動し始めたでございまするな。


でっ。焦土蟻の方は……カボワダア王国に居た群れが、チャア帝国の領土や、その周辺の山や森等の人外地の緩衝地帯に移動し始めたでございまする。


もう暫くすれば、多分……

フカプ王国の領内から雑食道造り飛蝗の群れが居なくなり、カボワダア王国から焦土蟻の群れが居なくなりそうでございまするな。



流石は、サルクル殿。

面白い着眼点でございまする。


早速、ディンエ殿に報告しておくでございまする。』


レイヒト君の興奮しながら話す声が携帯から聞こえてくる。



◇◇◇



【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】



【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】



【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】



トレーラーの上部の左右、6ヶ所に設置された、小さな灯り取り窓の外から風の音が聞こえてくる。



時刻は21時。

台風の雪バージョンは日に日に激しさを増していく。



『結構、キツなってきたな。

これ以上、視界が悪うなる前に……何とか高い木々が生い茂るヒラ山脈に入りたいわ。』


プグナコちゃんの愚痴が携帯から聞こえてくる。



「僕には願う資格が無いかもしれませんが……

トスン連邦のヒラ山脈自治区にある蟻の巣鉱山にあるキュシの町に着いたら……地に足を着けた生活をして、レヤと幸せな家庭を築きたいですね。」


イノカワが、僕を見ながら、ボソッと呟いた。



『もし、拙者が……


この世界(アン ナブ キ シェア ラ)で、良い出会いをしてなければ、ふざけるなでございまする。と言って、憤っていたかもしれないでございまするな。


だけど……拙者は、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)で、沢山の良い出会いをしたでございまするから……心の底から、お2人の門出を祝えるでございまする。


ただ……イノカワやレヤと一緒に、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)に召還された人達が、今のイノカワを知ったとしても……どんな反応をされるかは分からないでございまするな。



ただ……拙者は、今のイノカワに出会えて良かったと思っておりまする。


イノカワのお陰で、人は……良い意味でも変われる。って事を確信する事が出来たからでございまする。



とはいえ……他の元クラスメート達に会うのは……ちょっぴり、怖いかもでございまする。


何故なら、ディンエ殿とサスケイ殿の手引きや意向があったとはいえ……


カリーナ帝国に召還された事で苦しんでるであろう元クラスメートの方々を見捨てて、サルクル殿達と悠々自適に暮らさせて頂いている拙者に対して……良い思いをされない気がするからでございまする。』


拙者君(レイヒト)が……イノカワ君達に酷い事をされていた時に、アタシ達は……誰も助けなかった。


アタシ達は、イノカワ君達に同調して、貴方(レイヒト)への虐めに加担するか……見て見ぬふりを決め込んだ。


そんな貴方(レイヒト)に……自分達が苦しんでた時に手を差し伸べてくれなかった事に文句を言える訳がない。


アタシは……そう思うけどね。』


レイヒト君の話を聞いたレヤが、そう言いながら苦笑いしている。


「どうだろうね。


逆恨みや嫉妬で、滅茶苦茶な言動を取る奴は……何処の世界にもそれなりに居る。


僕だって、レヤと、こういう仲になり……他人に恥じる事の無い人生を送ろう。と誓ってなければ……


拙者君(レイヒト)に対して、逆恨みや妬みから……滅茶苦茶な言動を取るような糞野郎の一員だった気がするよ。」


レヤの話を聞いた、イノカワは、そう言いながら、自嘲気味に笑っている。


「戦争も含めて、争いなんて……大体が、そんなもんだよ。


正義と悪の戦い。なんてのは……稀な事。


殆んどは、自分達が正義だ。と決めつけて、自分達の矛盾や理不尽を全て棚上げにした……


相反する立場に居る者達の戦いだよ。」


『はぁ……パパは……本当、冷めてますなぁ……』


嫁の苦笑いしながら話す声が携帯から聞こえてくる。

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頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

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