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ニートを夢見る脇役達の異世界解放奇譚  作者: モパ
【第2章】大戦前夜
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発明と役割の変更

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】



【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】



【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】

【ゴォォォォォー】・【ゴォォォォォー】



窓の外から風の音が聞こえてくる。



時刻は6時。

本格的に吹雪になりそうな気配だ。



『少し早いでございまするが……

一旦、行軍を止めて、イノカワとレヤに、5日分程度の、食糧を渡しておいた方が良さそうでございまするな。』


「そんなにヤバいんか?」


レイヒト君の言葉にプグナコちゃんが反応する。


『この礫砂漠の東側でも台風の雪雲バージョンみたいな物が発生したのでございまするが……

それが……こちら側に移動して来ておるでございまする。


もし、台風の雪雲バージョンに遭遇した場合……

下手したら……2~3日、身動きが取れないかもしれないでございまする。


拙者としては、そうならないように、

速やかに、遮蔽物のない、この礫砂漠を抜けて、ヒラ山脈の裾野の森に辿り着きたいと考えてるのでございまする。


ですが、その……

台風の雪雲バージョンから何とか逃げ切れる保障は無いでございまする。


ですから、その対策を……今のうちに取っておきたいと考えた次第なのでございまする。』


『了解。

レヤ。行軍をストップするよ。』


『はい。』


レイヒト君の話を聞いた嫁とレヤが、乗り物を止めた。



■■■



『出るで。』


『了解。』


プグナコちゃんの指示にイノカワが頷く。


時刻は6時半。


皆で集まって朝食を取りながら行うミーティングを中止して、僕達は行軍をスタートさせた。



イノカワとレヤには、温めたお弁当等を15個の小瓶に分けて渡した。


マジック ボックスの中と違って、小瓶等に封印した物は……時間が止まる。


この寒さの中、スープやカップ麺等、体を暖めてくれる暖かい物は必要になる。


これは、その為の対策だ。



それとは別に、朝食として、サンドイッチとペットボトルに入った暖かいコーヒーを、小瓶に封印して渡した。


小瓶に封印して渡した食糧は、あくまでも、台風の雪雲バージョンに追い付かれた時の為の物だ。


だから、食糧を渡せる間は……小瓶に封印した食糧を食べずに、別途、僕達が支給する事になっている。



◇◇◇



「寒過ぎる……

ディンエさんとサスケイさんの授業がなくて良かった……

だって……お布団から……出たくないもん。」


「言えてる。

てか……コル。ドマ。寒くないか?」


「あんた達が、アタイ達の巣を電気毛布でくるんでくれたお陰でヌクヌクだよ。」


「メアとルオのお陰で助かったぜ。」


「それは良かった。

てか……外は凄い雪だな。」


「雪景色を見るのは大好き。

だけど……寒すぎて……外で遊ぶ気にはならないわね。」


「言えてる。」×3


メアちゃん。ルオ君。コル。ドマの会話が止まらない。



◇◇◇



『なぁ、自分(レイヒト)……


先刻、『この礫砂漠の東側でも台風の雪雲バージョンみたいな物が発生したのでございまする』て、言ってはったけど……


他の場所でも、台風の雪雲バージョンみたいな物が発生してはるんか?』


『あちこちで発生しておるでございまする。



ただ、それだけでございませぬ。


ウグの大陸(北半球の大陸)の温帯や寒帯の地域では……大寒波が発生しておるのでございまする。


台風の雪雲バージョンみたいな物が発生しておらぬ場所でも……凍てつくような寒さに襲われておるのでございまする。


このままでは……凍死しない為に、人外地の木を切りすぎてしまうかと予想する事が出来るでございまする。


でっ。そうなれば……

春以降、モンスターや動物達の腹を満たす為の食糧が足らなくなり、

今、以上に、モンスター氾濫等が多発すると予想されるでございまする。



そんでもって、今、夏真っ盛りのクンの大陸(南半球の大陸)の全土が、強烈な熱波に襲われておりまする。


でっ。熱波に襲われておられる、クンの大陸(南半球の大陸)では、多くの湖や川が枯れ始めておるでございまする。


もし、このまま、熱波が続けば、何れ、必要な水を確保する事が出来ない場所が発生した……

それが、原因で、水源の奪い合いが発生すると予想されるのでございまする。


また、水不足の影響で、必要な量の作物を育てる事が出来なかった事が原因で……食糧の奪い合いも発生すると予想されるのでございまする。



そして、これ達の現象は、

【虹を見たい者達】が、龍脈に異常を起させている施設の中の、いくつかの施設を占拠した悪影響だとは思われまする。


もし、彼達が……意図して、この状況を生み出しておられるとすれば……流石にやり過ぎだと思うのでございまする。』


プグナコちゃんの質問を聞いた、レイヒト君が、補足情報を入れながら、捲し立てるように、私見を話してくれる。



◇◇◇



「魔石から作られた、ガソリンや軽油の代わりになる液体の魔法燃料液を燃料にしたエアコンとかヒーターとは……この世界(アン ナブ キ シェア ラ)には無いの?」


『残念ながら……無いでございまするな。』


僕の質問にレイヒト君が淡々とした口調で答えてくれる。


「成る程ね……


じゃあ……次年度以降と言う意味では、魔法燃料液を燃料にしたエアコンとか……


それを使ったビニールハウス的な物を広められれば、何とかなりそうだね。


一応、この事を、ディンエさんに伝えてて。


今、直ぐ、どうこうなる話では無いとは思うけれど……


早めに、こう言った概念を広めた方が良いと思うんだよね。」


『アタシも、サルクルさんと同じ事を考えてた時期があった。


ただ…… 気体分子や物体を構成する分子の運動・振動状態に干渉する事で、周囲の気温・温度に影響を与える魔術。【温冷の術式】 は、【結界魔法の術式】等と違って、マナを供給し続ければ、効力が持続する術式ではないの。


だから……温度を調整する人を、ず~と、張り付けて置かないといけない。


そこを解決さえすれば……何とかなるんだけど……現状は……無理。


手詰まり。って感じね。』


「つまり……


【温冷の術式】を改良して、

【結界魔法の術式】等と同じように、マナを供給し続ければ、効力が持続するような術式を作れば良いのね?


魔道具として作れるように、

付与も出来る形態の術式自体は作れるわ。


ただ……この魔道具せいで……異常気象に拍車をかける事になったらマズイ。


だから、レイヒト君が、今、言った、異常気象が発端で、作物の奪い合いが発生するかもしれない事を念頭に置いた上で……一応、世の中に広めても問題が無いか聞いて欲しい。って……その前に……


レヤに、エアコンやヒーターの設計図も作って貰わないと話にならんか……


う~ん。どうしようか……」


嫁が困った顔をしながら、僕を見てくる。


「サクモちゃんとレヤは、ここで、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)版の魔法燃料液を燃料にしたエアコンや、ビニールハウス的な物の設計を始めて欲しい。


でっ。半球睡眠が出来ない、イノカワのフォローをする為に、僕が、イノカワが乗っているトライクに移れば問題無い筈だ。」


『サルクル殿は、このチームの知恵袋的な存在でございまする。


それに……半球睡眠が出来ないのは、サルクル殿も同じでございまする。


ですから……サルクル殿には、極力、責任を持ってやられるようか仕事を持って欲しくはないのでございまする。



なので、少し、不自然になるとは思いまするが……


イノカワとレヤの乗っているトライクは、もしもの為に、小瓶に封印し、

それを持ったまま、イノカワと一緒にトレーラーの中に移って貰い、

荷の番をしておられる冒険者に偽装して頂いた方が良いと思うのでございまする。』


レイヒト君が、僕の案の修正案を出してくれる。


「レイヒト君の案の方が良いと思うわ。

パパと……プグナコちゃんも、それでオッケー?」


「うん。」・『問題あらへん。』


僕とプグナコちゃんが、嫁の質問に同時に頷く。


「じゃあ……

プグナコちゃん。レヤ。一旦、乗り物を止めて。

直ぐにポジションをチェンジしよう。」


『了解。』×2



時刻は9時。


嫁の指示に頷いた、プグナコちゃんとレヤが……乗り物のスピードをゆっくりと落としてくれる。


評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

宜しくお願いします。

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