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ニートを夢見る脇役達の異世界解放奇譚  作者: モパ
【第2章】大戦前夜
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【サイドストーリー】上機嫌な者達(ライコ視点)

「雑食道造り飛蝗や焦土蟻を使って、

ギルドが、ディンエから管理する権限を奪って管理していた、龍脈に異常を起させている施設の奪還計画を邪魔するだけのつもりだったんだけど……


ディンエが、このタイミングで、【空の目】に撃ち落とされないための特別な術式の変更してくれた事で、大規模な通信障害を引き起こしてくれたお陰で、


世界中が、大パニックだね。」


リクルルさんが、そう言いながら、大笑いしている。


「カキリの提案のお陰もあって……


このパニックを利用して、カリーナ帝国? 未来のカリーナ共和国?


兎に角、ナヤクラース連邦以外にも、我々、【虹を見たい者達】の傀儡国家を誕生させる事が出来そうだぜ。」


ムルオさんが、そう言いながら、ニヤリと笑った。



◇◇◇



「ねぇ……だったら何故、

撤退中のカリーナ帝国軍が略奪を企てていると言うデマを、オモサダホカ将軍が軍を率いて撤退すると考えられる、ナヤクラース連邦や、大森林地帯の町や村へ流したり……


ベシアセ連邦の最大部族のカンガ族や、

サイアン辺境伯達。サイアン辺境伯達を慕うカリーナ帝国の北部の貴族達が、カリーナ帝国の北都を急襲して占領するのを見逃すの?」


「それな。


撤退中の軍が略奪を企てていると言うデマを、ナヤクラース連邦や、大森林地帯の町や村へ流すのは……何も、カリーナ帝国だけじゃない。神聖法王国も同じ扱いだ。


ここで依怙贔屓でもしようもんなら……カリーナ帝国?未来のカリーナ共和国?が、我々の傀儡国家だと言う事がバレかねない。



それと……カリーナ帝国の北部をベシアセ連邦にくれてやるのは……

その方が、カリーナ帝国?未来のカリーナ共和国?を統治するのが楽だからだ。


具体的に言うと、

カリーナ帝国の北部の貴族達以外は、積極的にサイアン辺境伯の捕縛しようとしたり、サイアン辺境伯領を蹂躙した。


つまり……


サイアン辺境伯や、彼女を慕うカリーナ帝国の北部の貴族達は被害者で、東部や西部。南部の貴族達は加害者の一味なんだ。



そんな連中が、仲良く談義しながら政治を行う未来なんて見えねぇじゃん。


だったら……彼女達の望みを叶え、彼女達が主体となって、カリーナ帝国人ではなくなってくれた方が都合が良い。そう思ったんだよ。」


ドクマドさんの質問に、ムルオさんは、ニヤニヤと笑いながら答える。


「成る程ねぇ……

納得はしたものの……小難しい事ばかり考えないといけない政治。って……やっぱ、アタシには向いてないわね。」


ドクマドさんが、そう言いながら、苦笑いしていた。



◇◇◇



「何故、民を思う心に溢れておられた、ディンエ様が……


何故、大規模な通信障害が起こる事を理解しておられるのにも関わらず、


このタイミングで【空の目】に撃ち落とされないための特別な術式の変更をしたのだろうか……」


ユゲミズさんが、そう言いながら小首を傾げている。


「ディンエの目線では、僕達は、いきなり、アレを三発も放った事しか認識していない。


そんでもって、作るだけというのであれば……

航空機や、アレ以外の航空兵器を作るのは、アレを作るよりも遥かに楽で簡単だ。



だけど、もし、航空機を作ったとして……僕達にはパイロットを育成するノウハウが無い。


だから、航空機を作ったとしても、パイロットを育成するまでの間、実戦投入が出来ない。


つまりまで、航空機を実戦投入をするまで、かなりの時間を要するんだ。



それに……作る能力があるのと、作る為の材料を確保する事が出来ているのかは別問題だ。


そんでもって、大量生産を可能にする事が出来る程の人材を揃えられているかは別問題だ。



とはいえ……ディンエは、僕達が航空機を直ぐに実戦投入する事が出来ない事も、

航空兵器を大量に揃える事が出来ない事も知らない。


勿論、アレに至っては……直近では、数発しか作れない事も知らない。



だから、ディンエは、

このタイミングで、僕達が、航空機や航空兵器を大量に導入し、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)の、全ての町や村を傘下に納める。という、彼女達にとっての最悪の場合を想定し、


それを阻止する為に、

大規模な通信障害が起こる。というリスクを承知した上で、【空の目】に撃ち落とされないための特別な術式の変更をしたのだと……僕は睨んでる。」


「成る程。

ディンエ様は、我々(【虹を見たい者達】)の戦力を見誤ってしまった事が、結果として、我々(【虹を見たい者達】)に、想定して以上の福音をもたらしてくれたという訳か。」


リクルルさんの話を聞いた、ユゲミズさんが、そう言いながら、苦笑いしていた。



◇◇◇



「クククク。


ディンエが、焦って、大規模な通信障害を引き起こす事を承知で、このタイミングで、【空の目】に撃ち落とされないための特別な術式の変更をしてしまった事に、一番、感謝するべきは【貨幣の騎士】やニワルレ達だろうな。



そんでもって、ディンエの、その愚かな行いが……

ディンエに好意的な唯一の巨大な組織。【オピオタウロスの荷車】という組織に、大きなダメージを与える事になりそうな事になっている。


もし、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)の出来事を、全てを見通せるような全知全能の存在が居だとすれば……今頃、腹を抱えて大笑いしているだろうね。」


リクルルさんが、そう言いながら、大笑いしている。


「だろうな。


とはいえ……まだまだ、愉快さが足りねぇ。


取り敢えず、聖戦に参加しようとしていた奴達に潜り込ませていた眷属達に、使えそうな死者をピックアップして貰い、眷属を増やすつもりだ。



だけど……それでも割に合わねぇ。


てっ、事だから、リクルル。


カリーナ帝国?未来のカリーナ共和国?の次の標的も考えておかねぇか?」


ムルオさんが、ニヤニヤした顔で話ながら、リクルルさんを見ている。


「はぁ……君は……せっかち過ぎる。


油断大敵。取らぬ狸の皮算用。


今は、君の眷属のカキリと連携しながら……

ナヤクラース連邦に次ぐ、僕達の第二の傀儡国家を誕生させる事に専念すべきだよ。」


「へいへい。畏まりました。」


ムルオさんが、不満そうな顔をしながらも、

リクルルさんの指示に従ってくれるようだ。



◇◇◇



「後は……イランツ カバー 帝国の国力を、どう減らすかだな。


あの国が、我々【虹を見たい者達】や、【貨幣の騎士】に(なび)くとは思えねぇ。


あいつ達が、(なび)く可能性があるとすれば……


我々【虹を見たい者達】や、【貨幣の騎士】にとって、一番、邪魔な存在。【オピオタウロスの荷車】だと思うぞ。」


「だろうね。


だけど、あの国は……


戦力の増強策の1つとして、非合法な、やり方で、俺達の世界(ムシュ イム アン キ)の人間を召還してはいないものの……


僕達(【虹を見たい者達】)や、【オピオタウロスの荷車】の反対を最後まで押しきって、ギルド本部と共に、ディンエを他世界(パラレル ワールド)との次元の境界線上にある、次元転移装置を管理する施設に閉じ込めた。



今までも、それを不満に思っているであろう【オピオタウロスの荷車】が……イランツ カバー帝国と、軍事・経済同盟を進めるとは思えない。



つまり、小難しい事を考えず、

雑食道造り飛蝗の群れを誘導している、君の眷属を使って、君のストレスを発散する為に、徹底的に潰してくれても構わないよ。」


ムルオさんの話を聞いた、リクルルさんが、そう言いながらニヤニヤしている。


「あの国(イランツ カバー帝国)も……

この世界(アン ナブ キ シェア ラ)を救おうと、ご尽力されておられたディンエ様を裏切った。


だから、ムルオ。

俺に手伝える事があれば、遠慮せずに言ってくれ。


俺は、ディンエ様を裏切った奴を……1人でも多く、俺の手で、ブチ殺してやりてぇんだ。」


「了解。」


物凄い殺気を放ちながら話す、ユゲミズさんの言葉に、ムルオさんは苦笑いしながら、短い返答を返していた。

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