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ニートを夢見る脇役達の異世界解放奇譚  作者: モパ
【第2章】大戦前夜
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【サイドストーリー】対応に追われる者達(チリゾウ視点)

「皆も知っての通り、

聖戦に参加中の兵団が【虹を見たい者達】の魔法や魔術。呪術や魔道具が使えなくなるという謎の現象に襲われた。


また、神聖法王国も同じ現象に合っている。


ギルドが調査団を派遣した事から、自然現象の可能性も考えられるが……


今、我が国では、全ての通信機器や情報機器が使用不可になるという謎の現象も起こっている為、ギルドの調査結果や進捗等は分からない。



それだけじゃない。


ギルド本部に多額の金銭を支払い、ナヤクラース連邦や、大森林地帯の周辺国から、取り残された兵団への支援を受ける話を進められていない。


既に、オモサダホカ将軍が撤退作戦を始めてくれてはいるが、このままでは……聖戦に赴いてくれた兵団に……甚大な被害が出ると予想される。


オモサダホカ将軍が軍を率いて撤退すると考えられる、ナヤクラース連邦や、大森林地帯の町や村へ、

誰かを、直接、赴かせ、支援を求めるべきか、否かについて、皆の意見を聞きたい。」


陛下(カリーナ皇帝)が、我々をジッと見つめられながら、我々に意見を求められる。


「直言のご無礼、お詫びします。



オモサダホカ将軍が撤退して来そうな場所に伝令を派遣するのが定石なのでしょうが……


オモサダホカ将軍が軍を率いて撤退されると考えられる、大森林地帯の町や村は……我が国に好意的ではないベシアセ連邦と結びつきが強い地域です。


また、我々の政策の邪魔となってっていたサンアン辺境伯領自体は掌握したとはいえ……サンアン辺境伯と彼女の家族や側近達は取り逃しております。



我が国に好意的ではない地域に支援を求める為には、それなりの地位の者の動向が必要です。


ですが……その一団をサイアン辺境伯や、他の北部の領主を含めた、彼女を慕う者達が、サイアン辺境伯を救う為の人質として捕らえられたら面倒です。



本来ならば……それを踏まえて、我々、諜報部隊やキルシポ様が率いる警備隊が、多くの人材を失いつつある、軍や冒険者の穴埋めをするべきところなのでしょうが……


【空の目】の映像や、通信が使えない為、正確な情報は掴みきれてはおりませんが、南部で猛威をふるっているであろう雑食道造り飛蝗への対応の為、出せる人員がありません。


と言うよりも……既に足りていない。と言うのが正直なところです。」


カキリは、主様(ムルオ)との打ち合わせ通り、悲壮感たっぷりな顔で陛下(カリーナ皇帝)に、

オモサダホカ将軍が軍を率いて撤退すると考えられる、ナヤクラース連邦や、大森林地帯の町や村へ、 誰かを、直接、赴かせ、支援を求めるべきでは無い。と進言する。



「カリーナ帝国支部のギルドを預かる者として、カキリ殿の意見に賛成です。


オモサダホカ将軍達には申し訳ないとは思いますが……軍人や傭兵。兵団に着い行った商人や職人達は、死ぬ覚悟も出来ている筈です。



ですが……南部で猛威をふるっているであろう雑食道造り飛蝗への被害に会っている者達の多くは……町や村の中に住む一般人です。


多くの人手を動かす事が出来ない、この状況で……

カリーナ帝国支部のギルドとしては、私の管轄で動ける冒険者や傭兵の全てを、南部で猛威をふるっているであろう雑食道造り飛蝗への対応に当てたいと考えております。」


ラヤカス様は、そう仰られると、陛下(カリーナ皇帝)達に深々と頭を下げられた。



◇◇◇



因みに、主様(ムルオ)は、今、行商人として渡りあるいている、眷属を使って、撤退中のカリーナ帝国軍が略奪を企てていると言うデマを、オモサダホカ将軍が軍を率いて撤退すると考えられる、ナヤクラース連邦や、大森林地帯の町や村へ流されているらしい。



また、主様(ムルオ)が、ベシアセ連邦の複数の傭兵団に潜ませている眷属の報告では、



サイアン辺境伯達は、ベシアセ連邦の最大部族 カンガ族に匿われており、

彼女達や、カリーナ帝国の北方の反政府派の貴族達と共に、北都を急襲し、占領するを密かに立てているらしい。


その後、サイアン辺境伯が自領を奪い返すと共に、

カリーナ帝国の北部の半政府派の貴族達がカンガ族に従属する事を宣言する事で、カリーナ帝国の北部をベシアセ連邦の領土に加える予定らしい。



因みに、ベシアセ連邦の他部族とは、

カンガ族が、この作戦を成功される事が出来れば、カンガ族に従属する事を宣言すると言う約束を取り付けているらしい。


もし、そうなれば……ベシアセ連邦はカンガを中心とする、大国にのし上がるだろう。と主様(ムルオ)は予想している。



因みに、カリーナ帝国軍の周辺の大森林地帯の部族達は、

オモサダホカ将軍が軍を率いて撤退する際に略奪をする。と言う噂を信じ、ベシアセ連邦に従属し、その庇護下に入る事を決断しているようだ。



主様(ムルオ)は、ベシアセ連邦のギルドや、

カリーナ帝国軍の周辺の大森林地帯の部族の町や村を行商人として渡りあるいている眷属を使って、この話を進められるようにサポートするとともに……


ディンエ様が、通信環境を直し次第、ギルドを通して、この事を世界中に発信する事が出来るよう、


該当地域に居る眷属や、俺やカキリのようにカリーナ帝国に潜伏している眷属に指示を出しつつげておられる。



しかも……主様(ムルオ)の策は、それだけで終わらない。


カキリが、絵を描いた、

来年の税が払えないと予想される南部の領主達が一斉に蜂起されるという策が成せるように、カリーナ帝国の南部を担当するギルドに潜む眷属や裏社会の住人を使って動かれている。


そして、南部で蜂起が起こり次第、

西部・東部の領主達が、南部の領主達に呼応し、 カリーナ帝国の帝都を包囲して、皇族や、カリーナ帝国の宰相のカブズル等の上層部を皆殺しにし、


南部・西部・東部の有力貴族達による共和制へと移行すさせたいという、カキリの夢物語のような考えを、


今すぐ、実現される為に、カリーナ帝国の西部・東部を担当するギルドに潜む眷属や裏社会の住人を使って動かれている。



因みに、カリーナ帝国の諜報部隊や、カリーナ帝国の警備隊のキルシポ派の連中は、ギルドのカリーナ帝国支部と協力し、主様(ムルオ)のカキリの描く絵を完成させられるように尽力してくれておられる。


何故、そんな事になったかといえば、

カリーナ帝国の諜報部隊のイギンゲシュトゥグ殿。カリーナ帝国の警備総隊長のキルシポ殿。そして……カリーナ帝国支部のギルドを仕切られているウルチヨ様が……主様(ムルオ)の眷属に加わったからだ。



我々の最終目標は、カリーナ帝国を、

南部・西部・東部の有力貴族達による共和制へと移行させる事だ。


そして、主様(ムルオ)の眷属のイギンゲシュトゥグ殿が初代書記長になり、

同じく、主様の眷属の(ムルオ)キルシポ殿が唯一、平民の身分で元老院に名を連ねる。


そうする事でカリーナ帝国からカリーナ共和国に名を改めた、この国を、ナヤクラース連邦と同様、【虹を見たい者達】の傀儡国家にする事が出来る。


この案件は、既に南部・西部・東部の有力貴族の懐柔が済んでいるらしい。



いくら通信機器や【空の目】が使えないとはいえ……

この事を全く予想もしていない、陛下(カリーナ皇帝)達の間抜けさには……呆れて物も言えないな。



◇◇◇



「直言のご無礼、お詫び致します。


もし、陛下(カリーナ皇帝)や、ムシェンサン様。カブズル様やキルシポ様のお許しを得られるのであれば……


私の実家や、私の実家と繋がある帝都の貴族や大商人の私兵達を率いて、


オモサダホカ将軍が軍を率いて撤退すると考えられる、ナヤクラース連邦や、大森林地帯の町や村へ、 誰かを、直接、赴かせ、支援を求めに行かせて頂きますが、どうでしょうか?」


ギルドの警備隊の総副隊長のラヤカス殿が、得意気な顔で、陛下(カリーナ皇帝)達に献策をされる。



ラヤカス殿の陛下(カリーナ皇帝)達への進言は……カキリの予想通りの内容だ。


ヤバい。思わず……笑みがこぼれそうだ。



「直言のご無礼、お詫び致します。



ラヤカス。

我が国は……あくまでも支援を求める側だ。


それは……我が軍がサイアン辺境伯を投獄し、粛清する為に荒らし回った、サイアン辺境伯領の領民達にも言える事だ。


その辺りを、はき違えずに行動する事が出来るのか?


俺の回答は……その返答次第だ。」


キルシポ殿が、打ち合わせ通りの意地悪な質問をされる。



「畏まりました。

キルシポ様の、ご指導を、常に胸に刻みつけながら作業に当たらせて頂きます。」


「では……ラヤカスの申し出を却下するべきだ。と思う者は挙手してくれ。」


カブズル様が、採決を取られる。



カブズル様は、ラヤカス殿の提案を受け入れたいのであろう。


この状況で、反対だ。と言う者など居ないのを分かった上での茶番だ。



「反対意見は無いようだな。


ラヤカス。


お前の実家や、お前の実家と繋がある帝都の貴族や大商人の私兵達を率いて、

オモサダホカ将軍が軍を率いて撤退すると考えられる、ナヤクラース連邦や大森林地帯の町や村へ、直接、赴き、支援を求めてくれ。


話が通るよう、余からも……

お前の実家や、お前の実家と繋がある帝都の貴族や大商人達に頭を下げておくから安心して作業に励んでくれ。」


「多大な、ご配慮、感謝、申し上げます。

必ずや、陛下(カリーナ皇帝)の御期待に応えてみせます。」


ラヤカス殿は、そう言うと、陛下(カリーナ皇帝)に深々と頭を下げられた。

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頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

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