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ニートを夢見る脇役達の異世界解放奇譚  作者: モパ
【第2章】大戦前夜
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【サイドストーリー】動き始めた者達(ライコ視点)

「ニワルレから連絡が来た。


クンの大陸(南半球の大陸)のカドルナ王国の最南端に進攻を始めるが黙認して欲しい。との事だ。


ムルオは……どう思う?」


「あいつ達は、今回の事を、

アレを使って、大気の上空の熱圏にある水蒸気層を破壊し、氷に閉ざされた大陸(シェグの大陸)の地下の空洞に町を作って再起を図ろうとしてる、お前達の町を水没させ、全滅させる事が出来るぞ。

と言うメッセージだと受け取ったのだろう。


そして、危機感を募らせて、俺達の顔色を伺いながら、氷に閉ざされた大陸(シェグの大陸)の地下の空洞に町からの脱出を画策しているのだろうな。



まぁ……あいつ達と、クンの大陸(南半球の大陸)を仕切ってる【オピオタウロスの荷車】とが共闘するとは考えられない。


だから……ニワルレからの申し出を受け入れ、

敵と敵とが潰し合う(さま)を見学させて貰うべきだと思うな。」


リクルルさんの話を聞いた、ムルオさんが、ニヤリと笑いながら返答を返す。


「僕も同じ見解だ。


ドクマド。後、どれぐらいアレを作れそうだ?」


「前に話したと思うけど……数発分の材料は確保してるわ。


だけど、その前に……アレを配備する場所を変えたいわね。


ガーディアンを破壊した召還者らしき奴達が、アレを潰しに来るような事にでもなれば……面倒な事になるからね。」


ドクマドさんが、淡々とした口調で、リクルルさんの質問に答える。


「ガーディアンを破壊した召還者らしき奴達が、アレを潰しに来るような事にでもなれば面倒な事になるねぇ……


ドクマドは、ガーディアンを破壊した奴を、

俺達の世界(ムシュ イム アン キ)から来た奴だ。と断定しているようだが……心当たりでもあるのかい?」


「1台のピックアップ トラックと、2台のトレーラーを牽くトラックに乗れる人数で、あの数のガーディアンを殲滅するのは……アタシが把握している限り不可能。


だけど……ガーディアンが殲滅されたのは事実。


だとすれば、あの場にアタシが把握していない異能を持った変異点が居た。としか考えられない。



そんでもって、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)の住人が、アサグに成れる確率は人口の0.00001% 程度だと言われている。


これは……1億の人間が居たとして……アサグの人数は1000人程度。って言う計算になるわ。


勿論、アサグは有死とはいえ不老だから……こんな単純な計算で、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)で生まれたアサグの人数を割り出す事が不可能な事も分かってる。


だけど……この世界(アン ナブ キ シェア ラ)の人間で、アサグに成れる人数が物凄く少ない事だけは分かるわよね?


だから、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)の人間で、アサグに成った者をギルド本部が見逃す訳ない。


そんでもって、ギルド本部が見つけた、

アサグに成った、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)の人間の情報は、ムルオの眷属が、逐次、アタシ達に報告してくれる手筈になっている。



その上で、アタシが把握していない異能を持った変異点が存在すると言う事は……

そのアサグは、アタシ達の世界(ムシュ イム アン キ)から召還された者だと仮定するべきだと思う。



そんでもって、アタシ達の世界(ムシュ イム アン キ)から召還された者だと仮定した場合……

アレを使って、アタシ達が何をしようとしているのか。って事に気がつく可能性も考慮しないといけないと思うの。



でっ。もし、そいつ達が、【オピオタウロスの荷車】の連中のような偽善者の甘ちゃんだとしたら……

アレを破壊しに来ると思う。って考えただけよ。」


ドクマドさんは、自分をジト目で見てくる、ムルオさんに、苦笑いしながら、自分の考えを話された。



◇◇◇



「成る程。言いたい事は分かった。

早急に、あの場所に飛んで、待ち伏せするか。」


ムルオさんが、氷のような冷たい目をしながら話す。


「いや。それは、止めよう。


取り敢えず、多数の眷属を抱えてるムルオや、

この世界(アン ナブ キ シェア ラ)で、唯一、半導体を作れるドクマドを失う訳にはいかない。


そんでもって、何の予備知識もないまま、

ブンガマやギョクソウ。ライコやチクラク。ユゲミズを、あの場所を死守する為に派遣するのも危険な気がする。



だから、ムルオ。


取り敢えず、今は……

たとえ、あの場所に有るアレを破壊されたとしても、そいつ達に干渉するべきではない。


今、やるべき事は……

ギルド本部にや、主だった国に潜ませている君の眷属を総動員し、ガーディアンを殲滅する事が出来そうな異能を持った者の情報を集めさせる事だ。



まずは……相手を知る事から始めよう。」


リクルルさんは、臨戦態勢に入ったムルオさんを慌てて止められる。


「了解。」


ムルオさんは不満そうな顔をしながらも、リクルルさんの指示に頷いていた。



◇◇◇



「そう不機嫌になるな。

もう1つ、面白い話があるんだよ。」


「ほう。」


苦笑いしながら話すリクルルさんの言葉にムルオさんが反応する。


「実は……クブサイ島国に拠点を構える武装交易商団の【貨幣の騎士】から連絡が来たんだ。」


「【貨幣の騎士】?


確か……俺達がカリーナ帝国に召還されたのと同じ時期にイランツ カバー帝国に召還された、金の亡者の集団だよな?


あいつ達は、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)から、ニワルレや神仏の代理人達を排除する戦いにも参加せず、ひたすら、金を稼いでいたよな?


今更……何の用があるって言うんだよ。」


ムルオさんが、更に不機嫌な顔になった。


「君達が、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)を支配しやすくする為に、


クンの大陸での【オピオタウロスの荷車】の影響力を削ぎながら、2つの大陸(クンの大陸 & ウグの大陸)で戦乱を引き起こすつもりだ。


だから、上空を含めて、クブサイ島国の領内でアレを爆発させないで欲しい。


そんでもって、自分達の武装交易商団が、俺達の軍事行動に巻き込まれないよう、便宜を図って欲しい。


と、言って来た。」


「ほう。

具体的に、どうやって、クンの大陸での【オピオタウロスの荷車】の影響力を削ぎながら、2つの大陸(クンの大陸 & ウグの大陸)で戦乱を引き起こすつもりか聞いたのか?」


ムルオさんが、興味津々な顔をしながら、リクルルさんに質問をする。


「聞いたよ。


まず、フカプ王国・カボワダア王国・マプグジ王国に、クンの大陸の軍事同盟から抜けさせる。


カドルナ王国には、

クンの大陸の軍事同盟から抜けさせはしなかったものの、フカプ王国・カボワダア王国・マプグジ王国との貿易を続行する。と宣言させる事で、【オピオタウロスの荷車】と微妙な関係にさせる。


ここまでの話はついている。との事だ。


因みに、この話については嘘ではないみたいだ。



それと……その後の作戦は、まだ、決まっていないらしい。


ただ、2つの大陸(クンの大陸 & ウグの大陸)の状況を見ながら、

ギルド等を通して【オピオタウロスの荷車】の言動が偽善だと思わせるような発信をしていくつもりだそうだ。


この話についても、本気で言ってはいたが……意気込みだけのような気がしたな。」


「へ~。


フカプ王国・カボワダア王国・マプグジ王国に、クンの大陸の軍事同盟から抜けさせる。


カドルナ王国には、 クンの大陸の軍事同盟から抜けさせはしなかったものの、

フカプ王国・カボワダア王国・マプグジ王国との貿易を続行する。と宣言させる事で、【オピオタウロスの荷車】と微妙な関係にさせる。


ここまでの話はついているねぇ……


お前さんの異能の能力(超越点のアサグ(【星の記憶へのアクセス】))を疑うつもりはねぇが……仕事が早すぎやしねぇか?」


リクルルさんの話を聞いた、ムルオさんが、怪訝な顔をしている。


「僕も、そう思って、フカプ王国・カボワダア王国・マプグジ王国・カドルナ王国の情報機器や通信機器をハッキングして、色々な情報を引っこ抜いて確認してみたのだが……


どうやら、奴隷が居る事を前提に経済を回しているフカプ王国は……

前々から、何度も奴隷制度を止めろ。と圧力をかけてくる【オピオタウロスの荷車】に嫌気を差していたようだ。


そんでもって、理想主義者の集まりの【オピオタウロスの荷車】に、カボワダア王国・マプグジ王国・カドルナ王国も良い感情を持っていなかったようだ。



だけど……【オピオタウロスの荷車】が提唱した、クンの大陸の軍事同盟は、それ以上に魅力的だった。


だから、なんやかんや言いながら、出来る限り【オピオタウロスの荷車】の意向に添えるよう、彼達なりに努力はしていたようだ。



でっ。多分……前々から、そんな彼達に目を付けていた【貨幣の騎士】達は、

今回の俺達の作戦のせいで、超大国から転落する寸前の神聖法王国を巻き込んで、

クンの大陸にも死の商人の需要を産み出すチャンスと捉え、

クンの大陸を裏から支配している理想主義者の集団。【オピオタウロスの荷車】の排除に動き始めたのだろう。」


「成る程。


それで……俺達にも共闘を打診してきた。って事か。


リクルルは……彼達と、どのような関係を気づきたいだ。」


ムルオさんが、興味津々な顔をしながらリクルルさんに質問をする。


「お互いの仕事を邪魔をしないように、ある程度の配慮はする。


だが……それ以上は関わらない。


何故なら、彼達は、俺達が邪魔だと思ったら……平気で牙を剥いて来るだろうからな。」


「成る程。

俺はリクルルの案に賛成だ。

ドクマド。お前は、どう思う?」


「アタシは、そう言う政治的な話は良く分からない。

だから……あんた達の判断に従うわ。」


ムルオさんから急に話を振られたドクマドさんは、苦笑いしていた。

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