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ニートを夢見る脇役達の異世界解放奇譚  作者: モパ
【第2章】大戦前夜
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【サイドストーリー】企む者達(ライコ視点)

「僕達の世界(ムシュ イム アン キ)から召還された者達らしき一団が、アレを守る、ケンタウロスを模したガーディアン達を殲滅した時は焦ったけど……


どうやら、アレには……一切、寄らずに立ち去ってくれるみたいだよ。」


リクルルさんが、ホッとした顔をしながら、

【空の目】に映っている情報を共有してくれる。


「とは言え……ムルオ。

早急に、新しいガーディアンを産み出して貰えない?」


「勿論。


このミーティングが終わったら、直ぐに取りかかるさ。


なんてたって、あの辺りを縄張りにしている冒険者達の間では……


知らぬ間に、幽霊隧道(ゆうれいトンネル)地帯に聳え立った、悪霊に力を与える、破壊すべき4基の塔なんて呼ばれいるらしいからね。


ガーディアンが居なくなった。なんて言う噂が流れたら……あの辺りを縄張りにしている冒険者達が……アレを調査しようとして、雪崩れ込んで来る未来しか想像出来ねぇもんな。



ライコ。悪いんだけど……

ミーティングが終わり次第、あの場所に連れて行って貰えないか?」


「分かった。」


アタシは、ムルオの言葉に頷く。



◇◇◇



「そうそう。


カリーナ帝国軍と神聖法王国軍の戦闘が、3日後ぐらいに始まりそうな感じだ。


でっ。僕達は……

カリーナ帝国軍と神聖法王国軍の戦闘が始まったタイミングで、アレを使った作戦を開始する。


その(いくさ)に、我々が拠点としている、ナヤクラース連邦の町や村が巻き込まれるのは、よろしくない。


だから……カリーナ帝国軍や神聖法王国軍を、ナヤクラース連邦領の最北端となる氷の森の内側には可能な限り入れたくない。



とっ。言うわけだ。チクラク。


このミーティングが終わり次第、

ナヤクラース連邦軍とギルドのナヤクラース連邦支部に、この意向を伝えた上で、

氷の森までやって来るであろう、カリーナ帝国軍や神聖法王国軍への対処の仕方についての打ち合わせを始めてくれ。


ユゲミズ。悪いんだけど……チクラクのフォローを頼む。



それと……ムルオ。


ガーディアンを産み出す仕事が終わったら、

お前の眷属の1人、ナヤクラース連邦の宰相ブズルエメと行動を共にしてくれ。


この作戦が成功すれば、カリーナ帝国・神聖法王国の両国から救援依頼が来る可能性がある。


やり方は、ムルオとブズルエメに任せるが……

可能な限り、角が立たないような理由で断わらさせて欲しい。」


「おいおい。作戦が成功すれば、

アレが爆発させた場所から、半径 1200キロメートルの範囲で、一時的とは言え……魔法も魔術も呪術や……乗り物を含めた、全ての魔道具が使えなくなるんだぞ。


そんでもって、カリーナ帝国軍も神聖法王国軍も、そんな状況で氷の大地に放り出される事になるんだ。


そんな中、徒歩で氷の森まで移動するなんて事は、不可能だと思うんだがな。」


ユゲミズさんが、リクルルさんの指示に小首を傾げている。


「両国を合わせると20万人以上の大人数です。


俺達の作戦が成功すれば、かなりの死者が出るとは思うが……全滅はしない。


今回、奴達が、全滅するか否かの結果については正直、分かりませんが……


現時点で、生き残りが出る。と過程して動こうとしているリクルルさんの考えは正しいと思いますよ。」


「了解。」


熱く語るチクラクを見ながら、ユゲミズさんが苦笑いしている。


「それよか、リクルル。

その(いくさ)にアサグや妖人は参加してねぇのか?


もし、アサグや妖人が参加しているのならば……そいつ達への対処も指示しておいた方が良いんじゃねぇか?」


「僕が把握している限りでは……

今回、僕達の世界(ムシュ イム アン キ)から、カリーナ帝国に召還された、イノカワ。って言う(あざな)を貰った、変異点のアサグの少年だけだ。


だけど……その少年の事は気にしなくても良い。


何故なら、その少年の得た異能は……

魔法や魔術。呪術の影響力が異能としてカウントされるのではなく、ジョブ補正としてカウントされる、

【ジョブ マスター】だからだ。」


ムルオさんの指摘に対して、リクルルさんが笑いを堪えながら返答を返す。


「ククク。

出たよ。糞ハズレ異能の【ジョブ マスター】。


だけど……そいつの(つがい)となり、妖人に成る女が現れるとも限らねぇぞ。


その場合……どうするんだ?」


「使えそうならば仲間に引き入れる。

使えそうに無いが……邪魔にもなりそうに無ければ無視。

そんでもって、僕達の計画の邪魔になりそうならば……消す。


でっ。どのカテゴリーに入れるかの判断については、僕とムルオとユゲミズが独断と偏見で決める。


これで良いかい?」


ムルオさんの指摘に対して、リクルルさんが淡々とした口調で返答を返す。


「オッケー。

俺としては、それで構わねぇ。」


「俺も異論はない。」


ムルオさんとユゲミズさんが、リクルルさんの言葉に頷く。



◇◇◇



「じゃあ、次は……イランツ カバー帝国への対応だ。


僕達は、イランツ カバー帝国の東都と南都の上空にも、アレを爆発させる。


そうする事で、一時的にはなるが、

イランツ カバー帝国の東都と南都だけでなく、

2つの都市の半径 1200キロメート圏内にある、衛星村や鉱山都市や港湾都市や漁村でも魔法や魔術。呪術や魔道具が使えなくなる筈だ。


そのせいで、イランツ カバー帝国の国力は大幅に落ち、その補填をする為に、周辺国への侵略戦争の動きを活発化させると予想される。


これに対して、ナヤクラース連邦は、

自国の領土との間に、沢山の国や部族が治めている土地が有る事を理由に、遺憾の意を唱えるに止め、

イランツカバー帝国から侵略を受けている国や部族に対して援軍を送らない。


ムルオ。

ブズルエメに、この流れで動くように指示を出しておいてくれ。」


「了解。

次いでに、イランツ カバー帝国と海を挟んで隣国となる、クンの大陸(南半球の大陸)の国々を裏から支配している【オピオタウロスの荷車】への対応について、どのような対応を取るつもりかも聞かせて欲しいな。」


ムルオさんは、リクルルさんの指示に頷くと、

アタシ達と冷戦状態にある、クンの大陸(南半球の大陸)を裏から支配している【オピオタウロスの荷車】への対応についての質問をする。


「多分、【オピオタウロスの荷車】は、

この世界(アン ナブ キ シェア ラ)の住人達に、アレについての情報を下ろさない筈だ。


だから、【オピオタウロスの荷車】がアレの正体について、言及しない限り、


君が【オピオタウロスの荷車】が支配している地域に送り込んでいる眷属達に、

【オピオタウロスの荷車】が、僕達への抑止力として、アレを作ろうとしないか、目を光らせるように指示を出してくれるだけで良い。」


「了解。


シェグの大陸(南半球の氷に閉ざされた大陸)で再起を図ろうとしている、ディンエの前任の管理人のニワルレや、奴の部下の神仏の代理人達については、


地球の大気の熱圏にある水蒸気層が落ちる事で降ってくる大量の雨のせいで、地下の空洞に作ったアジトが水没する事を恐れて、アレには手を出さない。


その認識で良いよな?」


ムルオさんは、リクルルさんの指示に頷くと、

アタシ達と冷戦状態にある、ニワルレや神仏の代理人達への対応についての質問をする。


「その認識で問題無い。


そろそろ、龍脈を乱しまくった影響で……

地下の空洞にある、太陽に準じる光源の力が弱まり始める筈だ。


そして、このまま、龍脈を乱し続ければ……

奴達は、生活もままならなくなる筈だ。


とはいえ、現時点での彼達の武力では、

地上世界に出れば、虐殺される事ぐらいは理解している筈だ。


だから、僕達の世界(ムシュ イム アン キ)のヴリル・ヤ人のように、地下の空洞から出ては来ない筈だ。


つまり、早めに潰しておきたい存在ではあるものの……

最優先で潰すべき存在でもない。


だから、彼達への攻撃は……次のアレが出来た時で良いと思う。」


「後、アレを数発は作れるぐらいの材料は残っている。

他の仕事に支障をきたす程、無理するつもりは無いけれど……出来る限り、急いで作るわ。」


リクルルさんの話を聞いたドクマドさんが、真剣な顔で話す。


「そうしてくれると助かるよ。」


リクルルさんは、そう言うとニヤリと笑った。

評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

宜しくお願いします。

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