高濃度の瘴気の中の移動①
何時も、有り難うございます。
本章も残り、1/3ぐらいの予定です。
ここから、いよいよ、物語は動いていきます。
ユルユルの主人公サイドの話を挟みながら、異世界(アン ナブ キ シェア ラ)で、世界大戦が起こるまでの様子を、じっくりと、丁寧に描いていきたいと考えております。
引き続き、楽しく読んで頂けるよう努力しますので、宜しくお願いします。
【ゴロ・ゴロ・ゴロ】・【ピカ・ピカ・ピカ】
【ドォォォーン】
【ゴロ・ゴロ・ゴロ】・【ピカ・ピカ・ピカ】
【ドォォォーン】
【ゴロ・ゴロ・ゴロ】・【ピカ・ピカ・ピカ】
【ドォォォーン】
雷の音が鳴り響く。
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
大雨が、僕達の車を打ちつけている。
『マワタカ国の領内に入った。
これで、建前上は……命を狙われる事はなくなったな。』
『ですな。
そうそう。拙者達と同じルートで追って来てた部隊の通信機器をハッキングしたのでございまするが……彼女達は表向きは亡くなった事にされたようでございまする。
そんでもって、彼女達の任務は……グマリハの村とトミシシゲの村を管理する仕事に変更されたようでございまするぞ。』
ベアゾウさんの報告を聞いたレイヒト君が、新しく仕入れた情報を共有してくれる。
『じゃあ……日が昇らない時間は、夜営して睡眠に当てられそうだね。』
アルコさんの弾んだ声が携帯から聞こえてくる。
『そうだな。
だけど……あちこちで異常な事が起きてるそうじゃねぇか。
だから……休める時には休むべきだとは思うが……24時間体制で動ける準備はしておいた方が良いだろうな。』
『ですね。』
ベアゾウさんの言葉に、バンオさんが頷いていた。
■■■
「雨の日は……モンスターが殆んど居ないのは嬉しいけど……動物さんが見れないのが寂しいね。」
「だけど……大雨の日に、外を見てると、なんか……ワクワクしねぇか?」
「確かに。雷は怖いけど……大雨の日は……ワクワクするよね。」
「だろ。
雷が怖いから、1人でトイレに行くのは勘弁だけど……それは……モンスターが沢山居る、晴れの日も同じだしな。」
「言えてる。
てか……アタシ達……これから遊牧民の仲間入りを果たすんでしょ?
サクモさん達と別れたら……
コンテナ ハウスを展開してない場合、一旦、車外に出てからトイレに入らないといけなくなるんだよね……」
「だよな……
人外地で、1人でトイレをするのも怖いのに……1人でトイレに行くハードルが……更に上がるよな……」
「だよね……頑張って慣れないとね。」
「だな。」
メアちゃんと、ルオ君の会話が止まらない。
「雨が……ますます、酷くなってきたわね。」
「だよな。」
憂鬱そうに話すコルの言葉に、ドマがタメ息をつきながら答える。
【ゴロ・ゴロ・ゴロ】・【ピカ・ピカ・ピカ】
【ドォォォーン】
【ゴロ・ゴロ・ゴロ】・【ピカ・ピカ・ピカ】
【ドォォォーン】
【ゴロ・ゴロ・ゴロ】・【ピカ・ピカ・ピカ】
【ドォォォーン】
雷の音が鳴り響く。
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
【ボト・ボト・ボト】・【ボト・ボト・ボト】
雨の勢いは、激しさを増す一方だ。
■■■
『道を走ってるんか……川を走ってるんか……分からへんようになってきたわ。』
プグナコちゃんの苦笑いしながら話す声が携帯から聞こえてくる。
時刻は10時。
朝の時点で、お昼ご飯用のサンドイッチだけでなく、
夕飯を配れ無い場合に備えて、
カロ◯ー◯イトや、i◯ゼ◯ー。スポーツ飲料。チョコレートやビスケット。ポテチや煎餅やビーフ ジャーキ。ペットボトルに入ったジュースやお茶等を大量に渡しておいて良かった。
このまま、更に雨が酷くなれば……可能な限り、車外には出ない方が良さそうだからな。
『ノチロウから連絡が来ました。
合流予定場所に時間厳守で来なくて良い。安全を優先して欲しい。との事です。
それと……ノチロウの方も安全を優先しつつ、合流予定場所に向かう為、時間厳守で着ける否か分からない。とも言っています。』
バンオさんが、ノチロウさんからの連絡を共有してくれる。
『それは助かる。
木々が雨風を遮ってくれていても、この惨状だ。
木々が少ない尾根伝いのルートに入れば、雨風の影響を更に受けるだろうから……進めるかどうか、怪しいと思ってたところだったからな。』
『ですね。
見晴らしの良い場所でスピードを出せば……横からの風で横転しかねないですからね。
可能ならば……尾根を通らないルートに変更した方が良さそうですね。』
ベアゾウさんの言葉を聞いた、バンオさんが、移動ルートの変更を提案する。
『この先に、マワタカ国に通じている道端の狭い林道がある。そっちに入るか。』
『あの道は……幽霊が出る。
だから、木こりや石工の護衛は、冒険者だけでは不十分。
必ず、【祓い屋】のジョブ補正を受けた者にも同行して貰わないといけない。って言われてる、有名な心霊スポットだよ。
まぁ……このメンバーならば、なんとかなるだろうけど……24時間体制の移動は続行した方が良さそうだね。
てっ。事だから……サクモさん。ベアゾウ。バンオ。
取り敢えず……日が暮れるまで仮眠をしておいてくれないかい。』
ベアゾウさんの言葉を聞いた、アルコさんが苦笑いしながら話す声が携帯から聞こえてくる。
「了解。」・『了解。』・『了解です。』
嫁とベアゾウさん。バンオさんが、アルコさんに返答を返す。
◇◇◇
【ガサガサ】・【ガサガサ】・【ガサガサ】
【ガサガサ】・【ガサガサ】・【ガサガサ】
【ガサガサ】・【ガサガサ】・【ガサガサ】
【ガサガサ】・【ガサガサ】・【ガサガサ】
【ガサガサ】・【ガサガサ】・【ガサガサ】
【ガサガサ】・【ガサガサ】・【ガサガサ】
ベアゾウさんが道端の狭い林道と言っていた道に入ると、
林道を覆い隠すかのように生えている草木が窓にぶつかる音が絶え間なく聞こえるようになった。
ただ、この鬱蒼とした緑のトンネルのお陰で、大雨の影響はかなりまっしになった。
「なんか……薄気味悪いところだね。」
「窓の鍵がちゃんと閉まってるかチェックしよう。」
「賛成。
車が止まったら……キッチンの窓や、トイレや後ろのドアのドアの鍵も確認しないとね。」
「だな。
後……毛布も用意しとこう。
瘴気の濃度が濃いところは……寒くなる。って言うもんな。」
「賛成。備えあれば憂いなし。って言うものね。」
メアちゃんとルオ君が、戸締りの確認をしたいと言い始めた。
「キッチンやトイレ。後ろのドアの戸締りの確認は、アタイがするよ。
ドマ。子供達を頼む。」
コルがそう言うと、バンクベッドから飛び降りてきた。
「まだ……真っ昼間だよ。
そんなにヤバい状況なの?」
「幽霊もだけど……瘴気の濃度が上がれば、気温がグングン下がる。
もし、そうなったら……昼間でも、マジでヤバい。」
コルは、そう言いながら、苦笑いしている。
『20キロ程先から、雨が雪に変わっているでございまする。
10キロ程先に広場がありまする故……そこで車を止めて、タイヤにチェーンを巻いた方が良さそうでございまするな。』
レイヒト君の真剣な声が携帯から聞こえてくる。
『了解。その段取りで先導する。』
アルコさんのレイヒト君への返答が携帯から聞こえてくる。
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