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ニートを夢見る脇役達の異世界解放奇譚  作者: モパ
【第2章】大戦前夜
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【サイドストーリー】とある日②(レヤ視点)

「地平線の先まで友軍(カリーナ帝国軍)の乗り物が見えるわよね……


てか……敵軍(神聖法王国軍)も……同じ規模なんでしょ?


聖戦に勝てる。勝てない。って言う話と……自分自身が生き残れるか。って言う話は……別問題だと思うのよね……


てか……スティオ君って……最初に敵軍(神聖法王国軍)に突撃を敢行する突撃部隊に居るんでしょ?


彼は……死ぬ事が怖くないのかな……」


「スティオの性格上、自分は絶対に自分は死なない。って……根拠もなく思い込んでいると思うよ」


アタシの話を聞いたイノカワ君が苦笑いしながら、遥か先を走ってるであろう、元クラスメートの心情を考察してくれた。



◇◇◇



先頭を走るのは、

サパヨ先生・シレヌメも参加している、カリーナ帝国軍の斥候部隊と冒険者達から選りすぐった混成部隊でもある斥候部隊だ。



でっ。斥候部隊の直ぐ後ろを、

スティオ君も参加している、傭兵達や冒険者を主体とする突撃部隊が続き、


その後を……


カリーナ帝国軍と傭兵達から選りすぐった猛者達の半分を集めた先陣部隊。



第二陣を担うカリーナ帝国軍の第37旅団と第56旅団。


カリーナ帝国軍の精鋭部隊に守られた指令部。



第三陣を担うカリーナ帝国軍の第44旅団と第96旅団。



アタシとイノカワ君が居る、第41輜重旅団と行商人等の混成部隊。



ナンコン先生も参加している、カリーナ帝国軍と傭兵達から選りすぐった猛者達の半分を集めた殿(しんがり)部隊。



アタシ達は、こんな感じの隊列を組み、

凍てつくような寒さの中、聖戦の地に向けて移動している。



「真っ昼間になると、道を覆ってる氷が……所々、溶けているんだよな……

油断すると……荷を満載にしたトラックやトレーラーをひっくり返しそうだよ。」


受けているジョブ補正を、運び屋や行商人の頂点に立つ【物情を繋ぐ者】に切り替えているイノカワ君が、そう言いながら、アタシ達の乗るトラックのハンドルを慎重な手つきで操作している。



■■■



「なぁ……レヤ……

君は……僕のような半端者の(つがい)になった事や、

妖人になってしまった事を……後悔はしてはいないのかい?」



時刻は18時。


夜営の準備や食事を終え、トラックの荷台に張ったテントの中で、イノカワ君が……アタシの顔色を伺いながら質問をしてくる。



「不老有死で半球睡眠も出来る身体。

そんでもって、魔法や魔術の影響力がダブルの異能と同等。


強力な異能を持つ、本物のチートには敵わないとは言え……

サパヨ先生達から、自分や……愛する貴方を守れる力を得る事が出来た。


だから、後悔はしていない。


寧ろ……誇らしい気持ちだよ。」


「本物のチートかぁ……


僕の異能の【ジョブ マスター】は、魔法や魔術の影響力が異能としてカウントされるのではなく、ジョブ補正としてカウントされる。


少なくとも、君の方が、僕よりも……本物のチートだと思うよ。」


「言われてみたら……その通りかも。」


イノカワ君の言葉を聞いた、アタシは……

改めて、自分が、人外の存在の仲間入りを果たしてしまった事を思い知らされた気分になった。



とは言え、やはり、後悔の念は湧かない。


イノカワ君の何処が良いのか。って聞かれたら困るけど……何故か……彼を放っとけないのだ。



「まぁ……あれだ。


アタシは物を作る。って意味では、本物のチートの仲間入りをしたかもだけど……それ以外が、サッパリなのは変わってない。


だから……妖人になっても、何でも出来る、イノカワ君頼りの現状は変わってないわ。」


「そう言って貰えると……ホッとする。

夜の営みでも……マグロにならずに、君への、ご奉仕も、ちゃんとするようにするよ。」


「別に良いわ。

アタシに開発されながら、女の子のように悶える貴方を見下ろしてると……物凄く興奮するの。」


我慢が出来なくなったアタシは……イノカワ君を押し倒した。



■■■



「よし。

今日も、全部、出せたわね。偉い。偉い。

これで……浮気も出来ないわね。」


「◯首や、ケ◯の穴を弄ばれないと立たないような身体にされたド変態が……そもそも、浮気相手なんて見つけられないと思うけどね。」


アタシの言葉にイノカワ君が苦笑いしながら返答を返してくる。


「へ~。


じゃあ……そんなプレーに身悶えしてくれる男じゃないと濡れなくなった、アタシも……

浮気のハードルが上がってる。って事?


こんなド変態にされちゃた責任……貴方の身体で取り続けて貰うからね。」


「それは……僕の台詞(セリフ)だよ。」


イノカワ君が、そう言いながら、大笑いしている。



「てか……サンアン辺境伯を討伐してから、一週間になるんだな。」


大笑いしていたイノカワ君が、不意に真顔になると……ボソッと呟いた。


「急に……どうしたの?」


「サンアン辺境伯を討伐した後は……移動。移動。の毎日だっただろ?


敵軍(神聖法王国軍)の第41輜重旅団と言う、後方支援の部隊と行動を共にしている、僕達には、敵軍(神聖法王国軍)の情報は降りてきてはいないが……


この世界(アン ナブ キ シェア ラ)の大地だって無限の広さ。って訳じゃない。


だから、そろそろ……なんて思うと……情けない話なんだけど……足が震えてくるんだよ。」


イノカワ君が泣きそうな顔をしながら、アタシを見ている。


「気持ちは分かるけど、アタシは……

貴方を守る為だったら、躊躇なく、人もモンスターも動物だって殺すつもりよ。


まぁ……【錬金術師】のジョブ補正は、そこまで戦闘に向いているとは言えないジョブ補正だから、返り討ちに合っちゃうかもだけどね。」


「僕だって、君を失うのは嫌だよ。

もし、君の命が危険に晒されるような事があれば……流石に、僕も……腹を括れると思ってる。」


イノカワ君が、真剣な顔をしながら、アタシを見つめている。


「ハイハイ。

まぁ……期待はしていないけど、そうなった時は、貴方の罪悪感を一緒に背負ってあげるわね。」


「君は……強いね。」


「お姫様みたいな貴方の(つがい)になっちゃたから……そうなっちゃたんでしょ。」


「申し訳ない。」


イノカワ君が、そう言いながら、苦笑いしている。


「もう。そんな顔をされちゃうと……

後、一回で良いから……頑張って貰うよ。」


アタシは、そう言いながら、イノカワ君を押し倒す。



何故だろう。


アタシの◯欲と……イノカワ君への独占欲が……強くなる一方だ。



■■■



「ごめんね。

昨日は……遅くまで犯しちゃったね。眠くない?」



時刻は7時。


アタシ達の乗るトラックのハンドルを握るイノカワ君に、◯欲を抑えきれずに、真夜中まで犯し続けた事を謝罪した。



「そこは……大丈夫だよ。」


「他に心配ごとでも?」


「君に犯される事に、喜びを感じてしまっている事だよ。」


「じゃあ……今晩も……犯して……あ・げ・る。」


「痛い。」


イノカワ君は、そう言いながら、チ◯ポジを直し始めた。


「なぁ……急に魔法や魔術。魔道具が使えなくなったら、どうしよう。とか……考えた事はあるかい?」


「無い。


てか……怖い事を言わないでよ。


もし、こんなところで、魔法や魔術。魔道具が使えなくなったら……確実に死ぬでしょ。」


「だよな。


だけど……時々、考えてしまうんだよ。


敵対する者に、無尽蔵のマナを体内に有する、【聖なる解除師(アンチサイ マスター)】のジョブ補正を受けている者が居たら、どうしようとか……


僕と違って、本物のチートな異能を持った相手が……

アンチサイを引き起こす異能を持っていたら、どうしようとかね……」


イノカワ君は、そう言いながら、苦笑いしている。


「あり得ない話でも無いわよね……

ねぇ……いっその事……何もかも放り出して……2人で逃げ出しちゃう?」


「そんな事をしてバレたら……ヤバくないか?」


イノカワ君が、そう言いながら、苦笑いしている。


「大丈夫。


アタシが妖人に成った誰も知らない。


そんでもって、アタシは、ギルドに登録している内容と違うから、新規登録者として登録をする事が出来る。



それに……家族経営の商人や職人。行商人や運び屋等は、ギルドの更新料を安く抑える為に、代表者以外は、敢えて、ギルドに登録しない。って話じゃん。


つまり、アタシ達が行動を共にしている限り、

イノカワ君がギルドに登録していなくても、不自然じゃない。



だから、カリーナ帝国以外の国で、目立たないように、細々と生活をしていれば、

カリーナ帝国の人達が、アタシ達の事を見つけ出す事は不可能だと思うの。」


「確かに君の言う通りだね。」


アタシの話を聞いた、イノカワ君は、嬉しそうな顔をしながら頷いてくれる。


「後は……逃げ出すタイミングよね……


ここは、氷に覆われた見渡す限りの大平原。


隠れられるような遮蔽物がないのが、辛いところよね……」


「そうだね。」


イノカワ君は、そう言いながら、タメ息をついていた。

評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

宜しくお願いします。

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