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ニートを夢見る脇役達の異世界解放奇譚  作者: モパ
【第2章】大戦前夜
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【サイドストーリー】各々の選択②(ノイキ視点)

『ねぇ……ノイキ。


皆は、8時間ぐらいの睡眠を確保する事が出来れば、体調を維持する事が可能だから、

8時(20時)~9時(21時)ぐらいまで移動時間に当てなさい。って言う、ラヤカス様の指示に賛同しているみたいだけど……


アタシは、ギャクコンさんが仕切ってた時みたいに、日が暮れる前には夜営の準備を始めて、日が暮れた後は……

何時でも逃げられる準備をしつつも、ゆっくりと休むべきだと思うのよね……』


俺と共にバイクに乗って皆を先導している、コリが、念話を使って話しかけてくる。


『愚痴りたくなる気持ちも分からんでもないが……そんな事を念話を使って話しかけてくるな。


念話はマナを消費するんだぞ。


マナを無駄遣いしていたら、

いざって時に、体内のマナが尽きて、魔法や魔術が使えなくなるぞ。』


『それもそうね。

失言。いや……失念話だったわ。』


コリが、そう言うと俺との念話を止めた。



まぁ……俺もコリの気持ちが分からんでもない。



索敵魔法も全能ではない。


だからこそ、視認が難しい夜の行動は可能な限り控えられるようなスケジュールを立てる。


俺とコリが、ギャクコンさんから学んだ先導の仕事の心得とは真逆の指示だもんな。



◇◇◇



「瘴気が濃いわね。

疲れてるところ悪いんだけど……1つ前の休息場まで戻りましょ。」


時刻は21時。


予定していた休息場に着いたコリは、閉口一番、シスヨに意見する。


「はぁ……私が……

ラヤカス様の指示に異を唱えている貴女の意見を無視したかのようなスケジュールを立てた事が気に食わないから、言い掛かりをつけて来てるのかしら?


てかさぁ……1つ前の休憩場の瘴気の濃度が、ここよりも薄いとは限らないでしょ。


まぁ……貴女と、貴女の意見に賛同する方々が、今から、その辺りを調べてくれて……


ここの瘴気の濃度よりも、かなり薄い。って言う事が分かれば、その時に部隊を動かすわ。」


シスヨが面倒臭そうな顔をしながら、コリに返答を返す。



他のメンバーは。と言うと……シスヨとコリのやり取りを無視しながら粛々と夜営の準備に入っている。



「ふざけないで。

私情なんて挟んでない。」


コリが憤怒の表情でシスヨを睨みつける。


「ねぇ。コリ……


これぐらいの濃度の瘴気なら、ギャクコンさんと一緒の時も、夜営をしてたじゃん。


あんたさぁ……ナーバスになりすぎ。

もう少し、落ち着くべきじゃない。」


「それが出来たのは……

悪霊祓いのスペシャリストでもある【聖なる解除師(アンチサイ マスター)】のジョブ補正を受けていた、イツマンヨが居たからよ。


このメンバーで、この濃度の瘴気の中で出てくる悪霊に太刀打ちする事なんて……不可能よ。」


横から口を挟む、ソモをコリが睨みつける。



◇◇◇



「コリと俺が、1つ前の休憩場の濃度を調べに行ってくる。


とは言え……2人だけでは怖いのも事実。


もし、手伝ってくれる奴が居るのならば、一緒に来て欲しい。」


俺は、コリ達の会話に割って入る。



正直な話、一刻も早く、ここから立ち去りたい。


そんでもって、俺は、コリと違って、クラスメート達への仲間意識もない。


てか、コリが……これだけ言っても、まともに話も聞いてくれないのならば、好きにすれば良い。


ここが危険だ。と思う者だけが、安全圏だと思う所まで退避する。


それだけの話だ。



「ふん。好きにすれば。


だけど……明日の出発時間の変更はしないわよ。


たとえ一睡もしてなくても……

明日も、先導の仕事を、きっちりと、こなして貰うからね。」


シスヨが、タメ息をつきながら、俺を見ている。


「明日も……仕事があればな。

コリ。行くぞ。このままだと……俺達まで危ない。」


「分かった。」


コリは、不服そうな顔をしながらも、俺の指示に頷いてくれた。



■■■



【ドォォォォーン】・【ドォォォォーン】

【ドォォォォーン】・【ドォォォォーン】

【ドォォォォーン】・【ドォォォォーン】



【ドォォォォーン】・【ドォォォォーン】

【ドォォォォーン】・【ドォォォォーン】

【ドォォォォーン】・【ドォォォォーン】



【ドォォォォーン】・【ドォォォォーン】

【ドォォォォーン】・【ドォォォォーン】

【ドォォォォーン】・【ドォォォォーン】



轟音が聞こえて来た。



後ろを振り返ると……

15分ぐらい前まで、俺達が居た場所から、火柱が立っているのが見える。



『戻る? 逃げる?』


コリが念話で話しかけてくる。



『そこを左に曲がって林道に入るぞ。』


『林道?』


『俺の記憶が正しければ……1時間ぐらい走ったら尾根にある休憩所に辿り着ける筈だ。


先刻まで、俺達が居た場所からは、少し遠いが……日が昇れば、ある程度の状況を確認する事が出来る筈だ。』


『日が昇ればねぇ……

尾根に着いてからでも、7時間~8時間近く、空くわよ。』


『良いじゃねぇか。


そこからなら、皆の安全を確かめてから戻っても、出発の時間に、ギリギリだけど間に合う筈だ。


空いてる時間は……仮眠にでも当てようや。』


『了解。』


コリが、俺の意見に頷く。


『皆……無事だと良いわね。』


『そうだな。』


俺はコリの言葉に頷く。



多分……コリの期待通りにはならないだろう。


そして、多分……コリも……心はどうか知らんが……

頭では、俺と同じ事を思っている筈だ。



■■■



「あの時……もっと、シスヨに食い下がるべきだったのかなぁ……


それとも……シスヨとばかり話さずに……

ソモや……他のクラスメート達に、もっと語りかけたら良かったのかなぁ……


てか……アタシと、あんたが、あの場に居れば……皆の未来は変わったのかな……」


コリが、ボソッと呟いた。



時刻は、もうすぐ、6時になる。



クラスメート達が居たであろう場所を見ると、壊された車やバイクが散乱している。


そんでもって、クラスメート達だったと思われる殆んど肉のついていない骨の塊を、禿げ鷲のような鳥や野犬等が啄んでいる。



「どんなに言葉を尽くしても、伝わらねぇ時は、伝わらねぇよ。


しかも、俺達は、あいつ達の保護者でもねぇ。対等な立場だ。てか……シスヨに至っては俺達の上司だ。


勝手に逃げたのならば、罪悪感の1つでも覚えるところだが……一緒に来るかと誘った上で、あいつ達は残る。と、自分の意志で決めたんだ。


ならば……その判断の責任を負うのは、俺達じゃねぇ。あいつ達、自身だよ。



それに……鑑定魔法で見る限り、クラスメート達だったと思われる死肉や骨を奪い合っているのは、モンスターではなく動物達だ。



だけど……あいつ達だって、戦闘系のジョブ補正や、戦闘も可能なジョブ補正を受けていたんだ。


いくら、夜とはいえ……

魔法が使えない動物達に簡単に殺られるような奴じゃない筈だ。


それでも、ああなっちまったんだ。


それは、つまり、俺達が、あの場に居たとしても……あいつ達の未来は変わってねぇ。


もし、変わる事があるとすれば……あの死体の中に、俺とお前が加わってるぐらいだよ。」


「貴方の、その性格が羨ましいわ。

でっ。沈着冷静な、貴方の……アタシ達の今後の行動予定も聞いてみたいわね。」


コリが、苦笑いしながら、俺に質問をしてくる。



◇◇◇



「そうだなぁ……

俺としては、ムルル自治区のトミシシゲの村の村長を訪ねるべきだと思う。」


「へ~。

カリーナ帝国には戻らないつもりなの?」


コリが興味津々な顔をしながら質問をしてくる。


「本当は……カリーナ帝国に戻らずに、ギャクコンさんに着いて行きたかったんだ。


だけど、ニチワミやフメグル。イツマンヨと違って、俺は……ギャクコンさん達に着いていけるようなレベルじゃない事も分かっていた。


だから、ギャクコンさんに着いて行く事を自重したんだよ。」


「そうなんだぁ……

アタシと一緒だね。」


コリが、そう言いながら、驚いた顔をしている。


「じゃあ……ムルル自治区のトミシシゲの村を目指す。て言う、俺の意見に賛成か?」


「えぇ。


だけど……その前に……生きてる。って事を実感したい。


蒸気機関車の中で、成り行きに任せちゃったから……その……新品じゃないけど……我慢してね。」


コリは、そう言いながら、

スカートの下に履いているレギンスと下着を脱ぎ始めた。


「そう言えば……ダラミ姉さんと、コビヨ姉さん主催の◯交パーティに出てなかったよね?


もしかして……大事に取ってた?


だけど……ごめん。もう……我慢の限界なの。」


コリがそう言いながら、

俺を押し倒すと、俺のズボンと下着を一気に脱がしてきた。


「大きさも……固さも……凄く良いわね。


ヤバ。貴方のを入れたら。って想像するだけで……濡れてきたわ。


これを、他の女にも使う。なんて想像したら……腹が立ってきたわ。


だ・か・ら。


今日から、アタシが、毎日。毎日。

貴方のが……空っぽになるまで絞り取り続けて、

あ・げ・る。」


コリは、そう言うと、

妖艶な笑みを浮かべながら、直下(そそり)立つ、俺の息子の上に跨がって来た。

評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

宜しくお願いします。

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