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ニートを夢見る脇役達の異世界解放奇譚  作者: モパ
【第2章】大戦前夜
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【サイドストーリー】一抹の不安(サスケイ視点)

高評価を付けて頂き、誠に有り難うございます。


引き続き、皆様に楽しんで貰えるよう頑張りますので、今後とも、宜しくお願いします。

「サスケイが言った通り、


自分達が、魔法科学文明の再構築し、

アン ナブ キ シェア ラ人が主役となり、武力の使用を最小限に止めた平和な方法で平和な世界に導く。


そして、宣言通り、アン ナブ キ シェア ラを再び開いた世界にしたら、2つの世界(ムシュ イム アン キ と アン ナブ キ シェア ラ)を股にかけた商売をする許可を出せ。


と言い放った、


10年前にカリーナ帝国に召還されてた、

自分の過去世は、5000年前のムシュ イム アン キのレジスタンスで、アサグとなった事で前世の記憶を取り戻した。と言っている、 理想主義者のアフアジを中心としたした、


クンの大陸(南半球の大陸)を裏から支配している、【オピオタウロスの荷車】についての詳細な情報を、サクモさん達には流さなかったのですが……


本当に、これで良かったのでしょうか。」


ディンエ様は、心配そうな顔をされながら、俺を見られている。


「えぇ。


今のところ【オピオタウロスの荷車】の影響力は、サクモさん達が居らっしゃる、ウグの大陸(北半球の大陸) にまで及んでいません。


この世界(アン ナブ キ シェア ラ)に召還されたばかりの彼女達に、あれやこれやと情報を詰め込み過ぎてもパンクしてしまうかと思います。



ですから、今は……


この世界(アン ナブ キ シェア ラ)で、それなりの期間、生活をなされれば、何れは、耳にも入るであろう、


彼女達の10年前に、

彼女達の世界(ムシュ イム アン キ)から、カリーナ帝国に召還された方々の中に、

世界征服に興味が無かった、南の大陸(クンの大陸)の国々に【軍事・経済同盟】と言う概念を持ち込み、

南の大陸(クンの大陸)を裏から支配されている方が居らっしゃる。


と言う、簡単な情報だけを、お伝えすれば宜しいかと思います。」


「そうですね。


サスケイが言うように、今すぐ、必要な情報から、徐々にお伝えしていかないと……情報過多に陥ってしまいますものね……


ですが、その……

もし、彼女達と【オピオタウロスの荷車】。そして……

30年程前に彼女達の世界(ムシュ イム アン キ)から召還された、一部の方々が中心となって立ち上げられた武装勢力の【虹を見たい者達】が手を組めば、


この世界(アン ナブ キ シェア ラ)を開いた世界にするだけでなく……


シェグの大陸(南半球の氷に閉ざされた大陸)の地下の空洞で再起を図ろうとされている、私の前任者(ニワルレ)や、神仏の代理人達を捕獲して頂く事も可能だと思うのです。」


ディンエ様が、真剣なお顔をされながら……

夢物語のような、甘いお考えを力説される。


「少なくとも、

過激派でもある武装勢力の【虹を見たい者達】と、

武力の使用を最小限に止めた平和な方法で平和な世界に導きたい穏健派の【オピオタウロスの荷車】が、

手を組まれるような事は無いです。


申し訳ないないのですが、

そんな夢物語のような甘い考えは、早急に捨て去るべきです。」


「夢物語ですか……」


ディンエ様が、そう仰られながら、タメ息をつかれている。


「えぇ。


【虹を見たい者達】が【オピオタウロスの荷車】手を組まれる確率は、


ギルド本部が、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)の住人達にとって、必要悪な存在から、

この世界(アン ナブ キ シェア ラ)の住人達にとって、完全なる善なる存在に変わってくれる確率よりも低い。


と思われます。」


「そうですか……」


ディンエ様が、そう仰られながら、タメ息をつかれている。



◇◇◇



「俺的には【オピオタウロスの荷車】の詳細な情報ではなく、


ウグの大陸(北半球の大陸)に拠点を構えていると思われる、

過激派の武装勢力。【虹を見たい者達】の情報こそ、サクモさん達に、お伝えするべきだと思うのですがねぇ……」


「そうしたいのは、やまやまなのですが……


私の異能をもってしても、彼達の情報機器や通信機器にインストールされているセキュリティソフトを掻い潜って、彼達の情報機器や通信機器から情報を引っこ抜くどころか、


彼達の通信を逆探知し、位置情報を掴む事すら出来ていないのです。


ですから……

サクモさん達に【虹を見たい者達】の詳細な情報を共有する事が出来ないのです。」


ディンエ様が、そう仰られながら、タメ息をつかれている。


「そうですか……


ディンエ様以上に、異能【星の記憶へのアクセス】を使いこなせる奴が……


よりにもよって過激派の武装勢力の【虹を見たい者達】に居らっしゃるのですか……


これは……困った事になりましたね。」


「私の力足らずのせいで、不安にさせてゴメンなさい。


私も早急に何とかしようとは思っているのですが……

中々、上手くいかないのです。」


ディンエ様が、そう仰られながら、申し訳なさそうな顔をされている。



◇◇◇



【虹を見たい者達】は、


世界中に支部や支店。営業所等を持っていて、尚且つ、何処の国や勢力にも属していないギルドと呼ばれる巨大な組織の最終兵器として、

ニワルレや神仏の代理人から、アン ナブ キ シェア ラを管理する権限を奪う戦いで多大な功績を残した、バリバリの武闘派の組織だった。



【虹を見たい者達】は、


ギルド本部や、虎視眈々と世界征服の機会を伺っている、一部の超大国の為政者達が、ディンエ様から、この世界(アン ナブ キ シェア ラ)を管理する権限を奪い、

他世界(パラレル ワールド)との次元の境界線上にある、次元転移装置を管理する、この施設に幽閉する事に反対を示してくれたのだが……



それと同時に、

この世界(アン ナブ キ シェア ラ)に新たな戦乱の火種を作りたく無い、ディンエ様と俺が、


ギルド本部や虎視眈々と世界征服の機会を伺っている、一部の超大国の為政者達に殆んど抵抗をしなかった事に対して憤るような過激な一面も有していた。



そんな【虹を見たい者達】が、ギルドを退会し、表舞台から消えてから、既に20年近くなる。



そんでもって、その間……

ディンエ様と俺は、【虹を見たい者達】の指導者的なポジションのリクルルとムルオとは一度しか連絡が取れていないのだが……その時、彼達は、


『この世界(アン ナブ キ シェア ラ)に住む、全ての人間達には、何れ……


ギルド本部や、虎視眈々と世界征服の機会を伺っている、一部の超大国の為政者達が、

貴女達を他世界(パラレル ワールド)との次元の境界線上にある、次元転移装置を管理する施設に幽閉する事に反対しなかった事に対する報いを受けて貰う。



そんでもって、貴女達は、その報いを受けている姿を見守る事しか出来ない。


それが……ギルド本部や、虎視眈々と世界征服の機会を伺っている、一部の超大国の為政者達の暴挙を抵抗せずに受け入れると言う、貴女達が下した誤った決断への罰だ。』


と言っていた。



彼達が、何を企んでいるのかは分からない。


ただ、彼達を良く知る身としては……

彼達が、このまま、大人しくしてしてくれるような連中ではない事だけは確信が持てる。てか……まさか……



「サスケイ。


どうしたのですか?


顔が……真っ青ですよ。」


ディンエ様が、心配そうな、お顔で俺を見られている。


「ふと、【虹を見たい者達】が、その……


5000年前のムシュ イム アン キの出来事を……


この世界(アン ナブ キ シェア ラ)で再現するつもりじゃないか?って考えてしまったのです。」


「いくら彼達が過激派の武装勢力になってしまったとはいえ……流石に……そこまでの愚か者では無いと思いますよ。」


「ですよね……」


俺は、一抹の不安を拭うように、ディンエ様の御言葉に頷いた。

評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

宜しくお願いします。

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