とある日
皆様が読んでくれたお陰で、無事に、最後まで書けました。 本当に、有り難うございます。
現在、次回作を構想中です。
また、皆様と会える日を楽しみにしております。
「1ヶ月後、君達をムシュ イム アン キに返す事が決定したわ。」
僕達が、ディンエさんと始めて会った部屋に入ってから3日後に、この部屋に訪れて来た管理者が、笑顔で僕達に話す。
「それと……貴女達のチームのリーダーは、サクモちゃんに決定したわ。」
「わたしですか?」
嫁が、驚いた顔をしながら、管理者に質問をする。
「えぇ。
サルクル君の作戦のお陰で、何の準備も出来なかった【虹を見たい者達】を瞬殺する事が出来たのは、皆、認めてるのだけど……
サルクル君の立てた作戦が、あまりにも上手くいきすぎた為、ディンエ以外の管理人や、サスサイ以外の神仏の代理人は、逆に……サルクル君を危険視してるのよね……
それもあって、サルクル君の手綱を唯一、握れるであろうサクモちゃんをリーダーにする事にしたの。」
「へ~。そうなのですか……」
嫁が、苦笑いしながら、僕を見ている。
◇◇◇
「申し訳ないけど、ウチは……正しい選択やと思う。
せやけど、ウチがサクモさんをリーダーに推す理由は違う。
ウチがサクモさんをリーダーに推す理由は……サルクルさんが、サクモさんの尻に敷かれてはるからや。」
「ククク。確かに。
サクモ殿が嫌だと言えば……サルクル殿が動かれる事はないでございまするからな。」
「せやろ。
そんでもって、サルクルさんが、仕事を請け負いたくない。って思いはっても……
サクモさんが、やる気満々やったら……
『サクモちゃんをほっとけない。』とか言わはりながら、結局……その仕事を頑張りはるやろうからな。」
「確かに。
けど、その気持ちは分からなくもないでございまする。
拙者も、猪突猛進や、お人好し。と言う意味では、サクモ殿と双璧をなすプグナコ殿が、
たとえ、管理者殿から、拙者が、お断りしたいと思うような仕事であっても……
プグナコ殿が、その仕事を請け負った事を知れば、居ても立ってもいられなくなって……
その任務に拙者も加えて欲しい。と志願するでございまするからな。」
「はぁ……レイヒト……
ウチが、サクモさんと双璧をなす、猪突猛進や、お人好し。ちゅうんは理解してる。
せやけど……そこを敢えて言わんと、
『たとえ、管理者殿から、拙者が、お断りしたいと思うような仕事であっても、
プグナコ殿が、その仕事を請け負った事を知れば、居ても立ってもいられなくなって、
その任務に拙者も加えて欲しい。と志願するでございまするからな。』
と言って欲しかったわ。」
「???」
急に不機嫌な顔になったプグナコちゃんを、レイヒト君が困惑した顔で見ていた。
◇◇◇
【バシバシ】
「ドンマイ。」
嫁は、プグナコちゃんの背中を叩きながら大笑いしている。
「ドンマイ。って……」
「理由は、どうであれ、レイヒト君にとって、貴女が、大事な存在だと言う事は分かるでしょ?
だから、その内、貴女は……
相方に、キュンキュンするような発言までは期待しなくなるわ。」
「そうなんかもしやんね。」
プグナコちゃんが、そう言いながら、嫁と僕を交互に見る。
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