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親が引っ越しした先の家には、帰る? 行く?

作者: 行世長旅

 親が一軒家を購入したため、それまで住んでいたアパートを出たのが数年前の話。

 私は1人暮らしを始めてから10年近くは経っている。親が家を購入した時にはすでに、実家を出ていた。


 新しい家に始めて行った時は、「行った」という感覚だった。慣れ親しんでなどいない家に「帰ってきた」と思うはずもないから当然だ。

 けれども、いずれはここが親の家として馴染む日が来るのだとは思っていた。何度も「行く」うちに、「帰ってきた」と思うようになるのだとは思っていた。


 そう思いながら数年が経った現状は、まだ「行く」と思っている感覚が強い。1人暮らしをしていてそもそもあまり「行かない」からなのだとは思う。その家に住んでいれば、さすがにもう慣れ親しんだ頃だろうか。


 あと、自分と親は、おかえりやただいまといったやりとりをしない。親子間で培われてきた独特の合図が、おかえりやただいまの代わりとなっている。


 自分はいつになったら、「帰る」と思うようになるのだろうか。それとも1人暮らしをしている身ならば、「帰る」とは自分の住まいにしか感じないものなのだろうか。

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