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アップデート


【牡丹】


相変わらずの加速で俺は森の中を跳ねまわった。


ちなみに武器も手に入れたぞ、ゴブリンが持っていた粗悪なナイフだがないよりはましだ。


爆発による超接近からの一太刀で大体終わる。


そんなことを考えていったら真横を水の弾丸が通り抜けていった。


「ゴブリンシャーマンか。」


鑑定によると敵は『ゴブリンシャーマン・水』らしい。


水の弾丸は凶悪でミスると当たると一瞬Hpを持ってかれる。

速度もなかなかに厄介だ。前衛には少しばかり厳しい相手だろう……、しかし俺は違う。


【牡丹】


【牡丹】


近くの崖の側面にジャンプすると共に左右に爆発で二回跳ねた。


シャーマンが俺の姿を見失う。


その隙だらけの頭を見て俺は空から落下攻撃を行う。


その刃は寸分たがわず頭を切り裂いていった。

相変わらずグロイ。


ついでに刃が欠けた。どうしようか。


丁度いいとことにゴブリンが出てきてくれたので殺して交換することにした。


が、俺の横を矢が二本通り抜けたことで目が覚めた。


いつの間にか取り囲まれていることに気が付いたのだ。

ゴブリンの上位種までいる。


【牡丹】


取りあえず厄介のからやることにした。


瞬きするほどの時間で肉薄し首を狩っ切る。


《レベルアップしました。》


丁度い。


【牡丹】2連


空に舞い上がり爆撃を行う。



【牡丹】20連


その殺戮の炎は容赦なく降り注ぎ命を奪っていく。


《レベルアップしました。》


《レベルアップしました。》


アナウンスが響いたので地面に下りる。


レベルアップの確認をしようとした時だった。


すでに倒したはずの敵の死骸の山から気配を感じたのだ。


死体が崩れ落ちていくとその正体が分かった。

死体の中にただ一人弓矢を構えたゴブリンが居たのだ。


なぜか禍々しいオーラを纏っている矢が俺を貫いた。


《死亡しました》


アナウンスと共に村に俺は蘇生された。


今の時間は……ピッタリだな。


「どうだった?」


ミキとクオンも帰ってきたようだ。


「じゃあまず俺から行くぜ。」


クオンが言った。


「レベル21だ。」


「ふふ、ギリギリ勝ったよ。22だ。」


勝ったようだな、これは。


「レベル23だ。」


「おー。」


「凄いじゃないか」


素直に祝福してくれるのがこの二人の凄いところだよな。


「さぁ、そろそろアップデートだ。」


他の面々もインしてくる。


全員がインしたときだろうか?突如光が天に昇る。

それは空中で爆発しそこから光があふれだした。

少し後に追従するように爆音が響く。


そう、花火だ。


《アップデートが始まります。バグの修正&最初のサブ職業などの実装を行います》


「サブ職業?あることも驚きだが実装には早すぎるんじゃ。」


「難易度の問題だろ。想像以上にこのゲームが難しく、リアルに近かったそれだけだな。」


《それに伴いさらに捜索範囲が広がりました》


《今回のアップデートは以上になります。お付き合いいただきありがとうございました。》


「へ、これで終わり?」


「あっけなかったね~」


予想以上にすぐに終わってしまった。


「確認してくるね~。」


「了解。」


早速みんなサブ職業の選択に行った。

俺もすぐに起動する。


周りに星が散りばめられている部屋に転移され選択肢が現れた。


予想以上に量が多いのでランダムで決めることにした。後で変えることもできるらしいので大丈夫だろう


《ランダムに設定されました。介入が確認。【配信者】に設定されました。変更は不可能です。》


配信者!?しかも介入ってどういうことだ?


俺が戸惑っているとまたもやアナウンスが響いた。


《GMの入室が確認されました。》


「こんにちは私は特殊役職【花火師】を担当しているGMだ。」


そう言いながら細身の男が入って来た。


「そうですか。で、今回のことはどういうことですか?」


「う~ん、本意ではないが弱体化だね。」


「弱体化?こんな明け透けなことして大丈夫なんですか?」


「大丈夫だよ。別に引退されようが騒がれようが大丈夫だしって言うのが会社の方針だから。でも、平等性を保つために特に強いとされている運営の想定外の職業、33人は全て同じ【配信者】だよ。後、配信をしなければいけないなんて言うのもないからね。自分の手札をさらす必要はないよ。」


流石は、化け物の趣味で出来た会社だな。儲けを考えていないからいろいろできる。まぁ俺は特になりたいものもなかったからいいけど……。

と言うか予想外だったのか。


配信者か~、説明を見る感じかなり快適に配信はできるようだな。配信なんてやったことがないけど……。


新しい発見を見つけるためにやってみるかな。特に職業に弱点もないし。村の運営とか作戦とかは映さないけど他は良いかな。


「ありがとうございます。配信者やってみます。」


「え、やるの?メリットないけど……。ま、いっか。楽しみにしておくよ。」


「はい。」


男が出ていくと共にこの部屋も崩れていった。





面白いと少しでも思ったら評価お願いします。

広告の下の☆を押すだけでいいので。

物凄くモチベになり、書くスピードが上がります。

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