モンスター
まあ、そのまま会議は終わり最初のうちはレベルを上げることになった。
俺は一人で森を歩いている。忍者みたいなやつによるとゴブリンの集落があるらしい、それをつぶしてくれとのこと。
しばらく歩いていくとそれらしきものが見えてきた。
集落と言ってもほんとにボロボロだな。必要最低限のものしかないぞ……。
早速行動を開始する。敵の数は30。普通ゲーム始めたばかりの人にやらせる数じゃないだろ。
【菊】×5
一気に全MPが削られた。が問題はない。ゴブリンが音で気づいて近づいてくる。そいつらは俺の仕掛けた菊の設置場所を通り。
「ぐ、ぎゃぎゃぎゃぎゃ」
ゴブリンたちに毎秒80ダメージを与える。他のプレイヤーに聞いたところゴブリンのHPは500だから……。
『レベルアップしました。』
『レベルアップしました。』
問題なく倒せた。『菊』の凄いところは範囲攻撃だということだよな。正直俺は石でも投げて足止めだけやっていれば勝てる。さらに
【菊】×7
レベルアップはMPを全回復してくれるのだ。
またレベルアップによって増えたMPをすべて使う。
『レベルアップしました。』
『レベルアップしました。』
当然、また倒すことが出来て、こうなるわけだ。
20体ほど倒し終わると中から先ほどのゴブリン達よりもでかいゴブリンが10体出てきた。
「でもな、やることは変わらないんだ。」
【菊】×9
無慈悲だ、ほんとに無慈悲だ。
どうでもいいことだが、花火はまだオレンジ色しかない、これから増えていくのだろうか。
足止め用の石を投げまくってゴブリン達を倒す。
『レベルアップしました。』
『レベルアップしました。』
6レベル目、さすがにレベルアップしすぎでは?こういうのって普通なのかな。判断材料が少ないからな。
全て倒し終わった。正直簡単だったぞ。これから強くなっていくのか?。
そう思ったのが間違いだった。
体が吹っ飛ばされる。
「グ八ッ」
な、なんだ?衝撃で体が地面にのめりこむがHPは残った。
砂煙が消えたとき、俺が見たものは。
「シカ!?」
角に炎を纏わせたシカだった。
若干気風があるのがムカつく。
起き上がり、魔法を撃つ、しかし。
「効いてない!?」
シカは大した痛みがないのか、悠然とたたずんでいる。
睨み合いが続く中、先に動いたのはシカだった。
シカが足を地響きを立てる。そしてその音と共に燃え広がった炎はオトヤを飲み込んだ。
気づいたら村に戻っていた。ということは
「殺されたのか」
見れば、同じような奴がいるのか広場で話し合ってた。俺に気づいたミキが近づいてくる。
「あ、オトヤ君もやられたようだね。」
「そうだ。」
「やられた魔物について何かわかる?」
「魔物は角に炎を纏わせたシカ、なすすべなく殺された。」
「そうか」
「そちらは?」
「クオンさんと攻略してたんだけどね、気づいてたら死んでたよ。」
ミキさんが苦笑しながら言う。
「それと、鑑定のスキルを覚えてない?」
鑑定……、ステータスを見てみると。
「ありました。」
「もっと情報を見ようっていう運営のお達しなんだと思う。結構使えるよ。」
「そうですか。」
「あ、死んじゃったようだね。」
「無理だろ、あれ。」
「クオンさんですか……」
「そうだよ」
クオンさんとミキさんが話し合ってる。
「5㎞がおそらく正解だ、そこで魔物の強さが変わる。一体なら倒せなくもないが……。」
「厳しいですね。」
《《死亡人数が規定に達しました。大規模クエスト発生、『村を発展させよう。』が開始されます。》》
「なるほど。」
「なるほどな。」
「経験値とかももらえるようだね。発展の基準が分からないのが懸念だけど。」
「やるしかないですねぇ。皆さんに伝えてきます。」
この後はやることをみんなで決め合い、時間も来てしまったのでこの日は終わった。
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