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ゲーム開始

《ゲーム設定の場にようこそ。ここでは種族やキャラを決めてもらいます。》


 また、真っ黒い空間か、それにキャラ……。


 《まず種族を決めてください。》


 人間

 亜人

 獣人

 魔人


 悩むな~、事前に知らされていたのは人間が基本で亜人なんかはエルフやドワーフがあることだ。魔人では鬼人属が悩みどころか。


「う~ん、」


 散々悩んだ末、俺が決めたのは獣人の中の狐だった。一番の理由はかわいいからだ。他はおそらく花火師という職業はこれと相性がいい。

 どうでもいいことだが、獣人の種類はとても多い、それこそ全力でスクロールを繰り返しても一番下までたどり着くのに五分はかかる。昆虫もあるからかな。


 《次はキャラクターを作成してください。性別は偽ることが出来ないのでご了承を。》


 画面に自分が映し出される。自分の姿に狐耳をつけてじっくり見る。はたから見たらシュールだろうな。


 リアルの自分はまずいだろうし……、髪の色を白にして長くしてみるか。後ろで髪を縛るやつだ。目も黄色と青のオッドアイにしてみるか。いつもと違う感じでいいだろう。


「作成完了」


 《了解しました、》


 《開拓者様、冒険へ、いざ旅立ってください。。》


 システムに送られてゲームが開始する。


 光に包まれたあと俺がいたのは森の中だった。服はなぜかよく見る冒険家っぽい服装。


「何でだ!?」


 あまりの出来事についていけなかったが、少ししたら立ち直ることが出来た。


 《クエスト:村にたどり着こう。最大で20㎞離れています。》


 頭の前に画面が浮かび上がる。それと同時に村までの距離が現れる。


 《1㎞先》


 比較的近くてよかった。それまでにいろいろ確認で来そうだし。ちょうどいい距離と言えるだろう。


「ステータス」


 ステータス画面が表示される。


 オトヤ 種族:獣人 lv1


 HP 1000

 Mp 500


 STR(筋力値):80


 INT(知力値):120


 DEX(器用値):110


 AGI(敏捷値):150


 VIT(防御値):30


 MND(精神値):110


 100が基本値だ。しかし、偏ってるな。当たらなければ意味がないを表しているかのようだ。最初からこれで大丈夫か?


 職業:花火師


 スキル


『菊』lv1 設置持続型の技でこの技をくらうと毎秒固定ダメージを受ける。最大でSTR×100%10秒間継続。


『牡丹』lv1 単発の技 200ダメージ。


 消費MPはどちらも100か。ただ、牡丹をMP分使ったら自分のHPだと死ぬんじゃないのか?大丈夫か?


 ステータスの確認をしていると村に着いた。着いたはいいが……。


「ぼろくね?」


 見ればプレイヤーの人もちらほらいる。話しかけてみよう。


「すいません」


「なんだい?」


「今の状況ってどんな感じでしょうか?」


 聞いた男の人が困ったように返した。


「なんかね、この大陸にはこんな村しかないんだって他の大陸もおそらく同じ。」


 え、ということは。


「開拓者ってもしかして……、」


「うん、僕らが作っていくんだろうね。」


「やっぱり。」


「あのさ、良かったらフレンド申請受けてくれる?」


「いいですけど」


 ミキからフレンド申請が来ました。


 受けますか? NO

 YES


 もちろんYESだ。


「ありがとう。」


「こちらこそ。」


 その人と会話が終わり他のプレイヤーもき始めたときまたアナウンスが響いた。



 《村に既定の数の開拓者が集まりました。該当する開拓者は広場に集まってください。》



 ステータスを見てみると俺もそうだった。急いで村の中央に行く。ほかの開拓者たちも集まって来た。先ほど見たような人だけか……。


 《広場に既定の人数が集まりました。この人たちがこの村の開拓者となります。村の名前を決めてください》


 これで全部か。


「と、とりあえず自己紹介をしましょう。」


「そうですね。」


「では、私から。名前はいちかで種族は猫族です。よろしくお願いします。」


「次は俺か……、名前はクオンだ。種族は鬼人だな。よろしく」 


 鬼人、悩んでいた種族だがかっこいいな。和服が似合いそうだ。


「えっと、僕の名前はカエデで種族はエルフです。小五ですが、よろしくお願いします。」


「私の名前はリーシャで、種族は吸血鬼ですわ。よろしくですわ。」


 キャラが濃いなこの人。


「えっと私ですか。名前はミキで種族は人間です。男です。よろしくお願いします。」


 さっきの人だ、社会人っぽい人だな。顔は中性的だし。リアルの顔だったりして……。だから男って言ったのかな。

 次は……、自分か。


「自分の名前はオトヤで種族は狐族だ。よろしく。」


 人前で話すの苦手なんだよな。


(それがし)の名前はシノブですな。種族は猫族でござる。職業は忍者ではないですぞ。」


 忍者じゃないんかい。


「わ、私の名前は桔梗(ききょう)です。種族は人間です。」


「ガハハハッ、わしの名前はゴウキだ。種族はドワーフで建築ならできるぞ。よろしくな。」


 建築、使えるだろうな~。


「何で、最後なんだか……、俺の名前はエンキです。種族は魔人です。」


「自己紹介完了かな。」


「そうですね。」


「後は村の名前とこのゲームに関してかな。」


「このゲームどうなってるんだ?」


「開拓者という意味がやっと分かりましたね。」


「既存のゲームとは違うというのはこういうことか。」


「いずれは大陸同士で戦うこともあり得ますね。」


 話が進むな。


「ま、とりあえずはこの町を発展していきましょう。」


「そうですね、後は……名前ですか。」


「センスがないのでパスで。」


「パス」


「パス」

 ………

 ……

 …


 最後に俺かよ。パス地獄が始まってきて最後に俺だった。


「もういっそのこと『エデン』とかにしません?」


 そのなんてことない言葉、しかし


 なんのテンションかわからないが、冗談で言ったはずの言葉が満場一致で可決され決まってしまったのだ。


「何でですか~~。」


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