*はじめに / 主要登場人物*
*はじめに*
この外伝は、本編第一部の前日譚、約十五〜十年前の話です。ティアナ女大公とライアンの過去に関するネタバレを含みます。
物語の展開上、残酷な表現があります。また、バッドエンドです。そういうのが辛い / 苦手な方は、本編第一部をお読みください。この外伝を読まなくても、本編の理解には支障ありません。
*主要登場人物*
( )内は愛称です。本編のネタバレにならない程度に説明しています。
◆アイホルム大公家
アイホルム大公:ティアナとセルマの父。民に嫌われ、のちに偽大公と謗られる。
エウィン妃:アイホルム大公の妻、ティアナとセルマの母。元は混血の孤児だった。
セルマ・ディ・アイホルム(セルマ):アイホルム大公の双子の娘のひとり、姉。
ティアナ・ディ・アイホルム(ティアナ):セルマの双子の妹。
ゲルデ:セルマとティアナの教育係の女性(第一部では侍女頭に昇格)。
◆グレイヴ伯爵家
グレイヴ伯爵:ライアンの父、現在の伯爵。
モルラ:ライアンの乳母、トレナルの母。ネルダエ出身の女祭司(女魔術師)でもある。
ライアン・ディ・グレイヴ(ライアン):グレイヴ伯爵の息子。外伝ではアイホルム大公の従者。
トレナル:ライアンの乳兄弟。アイホルム大公の従者。
◆先住民
アルトリクス(アルト):先住民ネルダエ、ラダトィイ族の族長。
◆その他
レイヴン:所属不明、ネルダエ出身。謎の祭司(魔術師)。鴉に変身できる。
ジョッソ:山岳天竺鼠の長、人語を解する。
ティアナ:ジョッソの娘、白い毛のマオール。〈とりかえ子〉となり、ティアナの名を貰った。
グウィン:ジョッソの娘の一人、毛は白っぽいが純白ではない。