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ルリア編の始まり

ここから、ルリア編が始まります。


 俺は昨日の夜の唇の感触を思い出しながら、ベットの中で見悶えていた。


「はー柔らかかったなー。ルリアが邪魔さえしなければもっと出来たのに・・・」


 ルリアに乱入されて、シアが逃げっちゃたよ。

グッと背伸びをしてベットから這い出す。

俺の部屋は二階の一番奥の広い部屋だ。

二階で唯一この部屋からだけ海を見る事が出来る。

今日も青い海がキラキラか輝き、海風が心地良い。

 

 一階に降りて行くとシアが鼻唄を口ずさみ、朝御飯の準備をしていた。

ルリアも食器を並べたり準備を手伝ってくれている。


「おはよう」


 シアが下を向きながら、ちょっと顔を赤くして、小さな声で返してくる。


「おはよう」



 それとは対象的にルリアは今日も朝から元気だ。


「おはようございます!」

「おはよう、ルリア。今日は一日どうするんだ?」


 ルリアが首を傾げると、頭に垂れ下がったうさみみも一緒に横に傾くのが見ていて可愛い。

 

「特には予定はないので、いつも通りにギルドの手伝いをしましょうか?」


 ルリアの申し出は有り難いが、そろそろルリアの今後もはっきり確認しておきたい。


「この前のギルドに正式に雇われる件なんだけど、考えてくれたかな?」

「んー、中々、決められなくて・・・。皆さん良い人達で、一緒にいて楽しいんですけど、今まで剣の道で生きてきた私が、錬金術ギルドの仕事が出来るのか心配なんです。それに片腕も無いですし・・・」


 いつも元気なルリアが珍しく弱気な表情を見せた。

ルリアの言っている事や気持ちは良く分かる。

分かるけど俺はルリアに居て欲しい。

勿論、強制はしたくないし、やりたい事が在るなら応援したいとも思う。


「じゃあ、どうだろう。仮契約として三ヶ月まず契約してみないか?それで三ヶ月後にやっぱり違うと思ったり、やりたい事が見付かれば、契約を更新しない」


 ルリアはウンウン、唸りながら考えてる風に顔をしかめるが、全くそうは見えないんだよね。

こいつ本当に真面目に考えてるのか?

考えてる仕草をした後、パッと明るい笑顔になる。

 

「分かりました。三ヶ月間、よろしくお願いします」


 ルリアが勢い良く頭を下げると、一緒にうさみみも下がる訳で、ああ・・・うさみみて最高!


「ありがとう、ルリア、これからよろしく!」

「はい、よろしくお願いします!」


 ルリアと固い握手を交わした。

シアが嬉しそうにキッチンから料理を持ってやってくる。


「ルリア、決めたんだね!」

「はい、シアもこれからよろしくお願いします!」

「じゃあ、今日の夜はお祝いしなくちゃね!」


 シアとルリアは仲が良い為、シアも嬉しそうにしている。

後、契約内容だが、当初の話では一日30Gで働いて貰う話ではあったが、それはあくまで錬金術ギルドの職員としての話だ。

ルリアには用心棒の様な危険な仕事もお願いしてる。

それについては別途金を支払う必要だあるだろう。

それにこの前のセンターの件にしろ、ドラゴン討伐も俺の個人的な所が大きい。


 「ルリア、契約の話なんだけど、俺と個人的な契約にしてもらえないかな?」


 それを聞いてルリアがニヤリと笑う。


「ははーん!あれですかラムさん」

「え?何よ?」

「個人的な契約にしてエッチなお仕事もさせる気ですか!」

「ちがーう!」


 まあ、ちょっとはそんな気が無いとは言わないよ。

勿論、男だし・・・ウサミミ好きだけど・・・。

ほら!、シアの今にも俺を刺しそうな目!


「近い話ではあるんだけどさ」


 あ!シアが立ち上がってフォークを握り絞めてるんですけど・・・。


「シア!落ち着け!そうじゃない!近い話ではあるんだが、ギルドの仕事以外にも護衛や、素材採取なんかの危険な仕事も、お願いするかも知れないから、個人契約にして、その都度、危険手当てを払える契約にしたいんだ」

「なんだー、ラム、そうなら最初に言ってよー」


 シアが笑顔になって席に戻った。

ルリアはシアの隣でケラケラ笑っているし・・・、こいつ、確信犯だよな。


「で、ルリア、どうだろうか?」

「ははは、あー、お腹痛い」


 ひとしきり笑った後にルリアが続ける。


「ラムさん別に最初の金額で色々手伝いますよ」

「いや、危険な事させて、あの金額は良くない。いくらが適当かは分からないけど、冒険者に依頼した時と同じ金額は出さないと俺が頼めない」

「そうですか?まー、それでラムさんが納得するなら別に私は個人契約でも構わないですよ」


 ルリアが納得してくれたので、後で書面にして個人契約を交わす事になった。

シアの作ってくれた食事を終えて、三人でギルドに出社する。

三人で元気良くギルドに入って行くとプランさんが出迎えてくれた。


「マスター、おはよう。何件か話があるんだけど、ちょっと良いかい?」

「ええ、どうしました?」

「まず、サラダ会長が今日の午後にでも、商談がしたいから来てくれってさ」

「はい、分かりました。午後に伺います」

「次がミッツさんが早くドラゴン討伐の報酬を冒険者ギルドに取りにこいと」


 あ!すっかり忘れてたよ!次の日に行くって行ったけど、センターの事件で行けなかったんだ。


「それも、今日の午後にでも一緒に行って来ます。後はありますか?」


 プランさんがニッコリすると、受付の奥に一旦下がって大きな袋を重そうに持ってくる。


「はい、これがサラダギルドに納品した石鹸の報酬だよ」

「おお!すごい重そうですね!」


 サラダ商会に納品した石鹸の報酬内訳


納入価1個 13G×5000個=65、000G

そのうち俺の作った石鹸は4,000個

13×4,000個=52,000G

内訳

素材費6,000G

税金13,000G

ギルドの儲け13,000G

俺の報酬20,000G


 その金額にシアとルリアが固まってしまっている。


「すごい大金・・・」

「20,000Gて何枚ですか?・・・私、数えられますかね・・・」


 シアが硬直が解けると、すすすと近寄ってきて、上目使いで見上げてきた。


「ねえ、ご主人様、・・・ちょっと頂戴」


 う!シアがこんな目で俺を見る日がくるとは・・・

可愛いんだけど・・・可愛いだよ・・・だが・・・俺もバカじゃない!騙されない。


「ダメだ、これは俺の金だ」


それを聞いてシアが露骨に顔を歪める。


「ち!」

「あ!シア、今、舌打ちしただろ!」

「してないわよ!言いがかりは止めてよね!ラム、大金を前にしてちょっと浮かれてるんじゃないの!」

「それは、シアの方だろ!って・・・ルリア!!!何、勝手に袋開けてるの!」

 

 ルリアが難しそうな顔で振り向く。


「多すぎて、やっぱり数えられません」


 プランさんが笑いながら教えてくれる。


「流石に1G硬貨じゃ、スゴい枚数になるから、100G硬貨で200枚だよ」


 100G硬貨でも200枚、結構な重さになる。

単純には言えないが1Gで100円位の物が買える。

現代日本より人件費は安くて、物品は高い。

日本は人件費が高いが、機械による大量生産や輸入によって物品は安い。

200万円の物は買えるが、人件費として使えばもっと価値がある。


 朝のギルドマスターの仕事を終わらせて、今日のポーションの依頼を確認すると、何か普段の十倍位の量の注文が上がっている。


「プランさん、依頼が多いんですけど大口の注文でも入ったんですか?」

「あらやだ!マスター聞いてないのかい?」

「聞いていませんね」

「月の誕生際が終わったら、今年のギルド総会があるんだよ」


 プランさんに詳しく話を聞くと、毎年、月の誕生際が終わった10日後に王都で、錬金術ギルドの総会が行われるそうで、王国内の錬金術ギルドの代表が一堂に返すらしい。

この総会の時にギルドの更新費50、000Gを納入する。

この総会に俺が出席する為に、ギルドを不在にする為、事前にポーションのストックを作って置いて欲しいので、大量のポーションの依頼が上がっていたと言う訳だ。


 王都か・・・

一度は訪れてみたいと思っていた場所だから今から楽しみだな。




2月17日試験があるためそれまで更新があまり出来ないと思います。

どうぞブクマそのままでおいて欲しいです。

よろしくお願いいたします。

後、ミッドナイトでシアのエロも書いて見ました。

「錬金術で金儲け!金持ちになるぜ!」の登場人物を使ったエロい、話しになります。なろうでは書けないエロをこちらで掲載しております。本編とは全く関係無い、あくまで主人公の妄想のお話になります。読まなくてもストーリーには全く影響しません。本編の話の雰囲気を壊す恐れもありますので、エロを求める方のみお読みください。

カピバラもしくは錬金術で検索すると見つかります。

リンクの貼り方が分かりません。すみません。

https://novel18.syosetu.com/n5749gt/

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