王太子殿下と映画館
映画館
父に新たな領地が与えられ、爵位が侯爵に繰り上げられました!今の私は侯爵令嬢です!そして王太子殿下の婚約者候補です!そして王太子殿下の友達から婚約を申し込まれています!まあそんなこんなはありましたが今日はみんなで映画館に来ています。今日見る映画はホラーです!ちょっと怖いですが楽しみです!
「映画なんて初めてだ」
「楽しみだよねー」
「どんな劇が見られるのか楽しみだな」
「ポップコーンとジュースもありますよ!」
「劇を見ながら食事も出来るなんて面白いよねー」
…ということで映画は終わりました。感想は…怖かった。これに尽きます。でもすごく面白かったです!
「怖かったねー」
「だがとても面白かった」
「ラストシーンが不穏だったね」
「これからもあの幽霊たちは殺戮を繰り返すのでしょうか?」
「ラストシーン的にはそうなりそうだよね」
「ああ、そうだ。エルシーに伝えることがあったんだ」
…この流れはまさか?
「最近君の言っていた携帯電話と固定電話、パソコンを開発してみたんだ」
「は、はい」
「これでまた国が潤い民の生活が豊かになるだろう。ありがとう、エルシー」
「はい…」
「それでな?父上にこのアイディアはエルシーの物だということを話してな?」
ああ、この流れはやっぱり…。
「エルシーへの褒美として、ウォーカー家に新たな領地が与えられ、爵位が公爵に繰り上げられることが決まったぞ!」
ですよねー!
「それでな、正式に君が公爵令嬢になったら伝えたいことがあるんだ。聞いてくれるか?」
「はい。もちろんです」
一体何を言われるんでしょうか。
また爵位繰り上げ