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『水かけ3年』

作者: 詩織





なぁ? 夏休みの宿題で朝顔 育てた?



「あったな~そんなん、」



「まいにち咲く花を数えて

〇を塗りつぶしていくんやけど

これが、あんがい面倒で、

ちょいと、寝坊してると

もう、咲いてないんやわ~w」



んで、どうしたん?



「ん~(笑))))まあ、適当な

数、でっちあげて塗ったかな?」



あんたらしいな~



「ははは!あんなん、先生かて

ひとり、ひとり見てへんで、

だいじょぶや~、怒られへんかったしー、」




いいかげんやな~

あんたんとこに来た、

アサガオが可哀想やわ~



「今なら、そう思うけどな、」



ん、分かれば宜しい。



「(笑)ハハー、有り難き幸せ~」




苦しゅうない、面を上げ~


(笑´艸`笑)))hahaha♪










朝の水やりをサボると

灼熱の太陽に出会ったアサガオたちは


午後になると、もうすっかり

葉が垂れて グッタリしていて

土の表面はバッサバサで

喉がカラカラのように見えました。




夏休み前、先生が


[水やり]は[思いやり]やて、


自分が喉が渇くんと同じで、


アサガオもおんなじやて、


言ってた言葉が、


身に染みた出来事でした。




子ども用のジョウロに

雨水を溜めるかめから水を汲んで


水を注ぐと

乾いた土がゴクンゴクンと

喉を鳴らして水を飲む。


実際には「ゴクンゴクン」とは

言わんけど、


「シューワワワー、」みたいな

音がしてたかな?



ついでに、蟻の穴にも

雨 降らしたりして


蟻のあわてる様子を見てるのも

おもしろかったっ!


(笑)))))



ぐったりした葉が、

小一時間もするとピンと伸びて



元気を取り戻すんを見ると


なんやか、嬉しかったわ~





もしかすると、


この宿題のほんまの目的は


花の数やなくて


[水やり]の方やなかったかと、


思う、今日この頃です。



挿絵(By みてみん)







水かけ3年という言葉があります。


意味は、植物の性格を知り

上手に[水やり]を出来るようになるには

3年かかる。ということ


考えてみると、


植物を育てることから

学ぶことも たくさんあります。


この花たちを生かすも殺すも


わたし次第ですから。

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