バンドとしてはまずまず?
少し短いですが、なんか区切り良かったので。
朝になったよ。楽しいくらいテンション高いからギター弾こう!
「うーん。みーくん。うるさい。」
「すいませんでした。」
俺のベッドを占領してる可愛い可愛い彼女様からお叱りになってしまった。
よし、テンション下げよう。
「リン。起きて。朝だよ。リンの家に制服取りに行かないと。」
「解ったよ...。解ったよ...。」
解ったと言いながら布団を頭からかぶる。
「みーくんの匂いがする...。抱きしめられてるみたいだぁ...。」
そんなに抱きしめて欲しかったのかな...。
「リン、抱きしめてあげるから布団から出ようよ。」
「本当かい?」
リンが顔を出す。
「本当だよ。ほら。」
腕を広げる。リンが飛び出して抱きついてきた。
「みーくん!みーくんみーくんみーくん!」
「はいはい。」
「大好きだよ...。」
「俺も大好きだよ。」
「結婚しよう。」
「結婚はまだ早いかな?」
「帰りに指輪買おう。」
「婚約指輪にするの?」
「そうだよ。みーくんはボクのものだ。」
「ならリンは俺のものか?」
「そうだよ。」
「嬉しいな。こんな可愛いボクっ娘が恋人だなんて。」
「ボクっ娘?」
「一人称がボクな女の子の事だよ。」
「要はボクか。」
「そうだよ。」
「ボクっ娘は嫌いかい?」
「好きだよ。」
「ボクのほかにボクっ娘がいたら?」
「ハーレムでも...痛い痛い痛い!抓らないで!」
「ボクだけを見ててね。」
「意外と嫉妬深いんだね。」
「ボクは嫉妬深いんだよ。嫉妬深いボクっ娘が君の恋人さ。」
「新しい一面を知った。」
「こうやって過ごしていけたらいいね。」
「あぁ。そうだね。」
「あんたらいい加減にして早く降りてきなさい。」
「「はい...。」」
あの後関係がバレて親公認になって、家を出てリンの家まで手を繋いで歩いて、リンの親にもバレて親から歓迎されて親公認になって高校に行きました。
「なぁ、リン。サイトに新メンバー決定ラジオを今日やるってなってるんだけど、いつやるの?」
「バンド練習終わってから直ぐにボクの家にみんなで行ってやるつもりだよ?」
「知らなかった...。」
「言ってなかったもん。」
もん。じゃねぇよ!可愛いなぁ!!
「なぁ、深弦。リン先輩と付き合ってたりするのか?」
クラスメイトが聞いてきた。
「ん?リン、言っていいのか?」
「別にいいんじゃない?」
「ということで付き合ってる。」
そこからは阿鼻叫喚だった。
「あのギターにしか興味がなさそうだったあの深弦が彼女を作った!?」
「しかもリンちゃん!?ファンクラブに殺されるわよ!?」
「うおー!天使が取られてしまった!?」
「深弦が作れたんだ!俺でも作れるはずだ!!」
うるさい...。先生早く来て。
「うぉい!お前ら!!席につけ!そして上級生は教室に戻れ!」
やっと来た...。嬉しい。
「みーくん。また後でね?」
「うん。またお昼にね?」
お昼になりました。可愛い可愛い彼女様とのお食事だ。
「だからね、みーくん。ボクはダイヤの付いた指輪が欲しいんだ!」
「でもギター弾いてる時は邪魔になるだろ?ギター弾いてる時にも付けてられるように何もついてないやつでいいじゃないか!」
「ギター弾いてる時は外していいじゃないか!!」
喧嘩中です。指輪は無装飾か装飾有かで喧嘩になった。
「なら別々のを付けるか?」
「みーくんは何もわかってない!」
「ごめん...。」
「あ、いや...。ボクも言い過ぎた。」
「両方つけて確認してみる?」
「それが良いかもね。」
偉い人がこう言った。「男が折れろ。女に折らせるな。それが度量だ。」あの言葉は間違ってなかったようだ。
「いらっしゃいませ。」
宝石店に来ました。色んな指輪があるなぁ...。
「すいません。指輪を見たいのですが。」
「はい。こちらにどうぞ。」
「ギターをボクらは弾くので、邪魔にならない物がいいのですが...。」
リンが昼と違う意見を言っている...。驚いた。
「な、なんだよ!ボクもプレイ中に外さなくていいのがいいと思っただけだよ!」
「ふふ。それなら宝石を埋め込める指輪などはいかがでしょうか?」
店員のお姉さんに笑われた。
「見せてもらっていいですか?」
「はい。こちらです。」
装飾は宝石だけ。すごくシンプルでいいデザインだと思う。
「リン。これでいいんじゃないか?」
「奇遇だねみーくん。ボクもそう思うよ。」
「じゃあこれで。リン、少し待ってて。」
「な!ボクも払うよ!」
「良いんだよ。日頃のお礼。」
「うぅ。みーくんのバカ。そう言われたら言い返せないじゃないか。」
勝った!照れたリンもやっぱり可愛い。
もっとみーくんとリンちゃんをイチャイチャさせたいぞ。