仲間達と出会います。
ゲーム開始1週間、戦闘で外貨をある程度獲得できたので、開発研究を本格的に始める事にした。
レベルも上がってきた為か既に機体の限界を感じはじめていた。
三波智幸
パイロットLv13
技術開発研究者Lv8
┗開発2/13
機体フレーム
┗GU-008 Normal+1
武装
┗ツインマシンガン・サーベル・シールド
装甲
┗量産型標準・全体
関節部分強化
武装と弱い関節部分の強化策を開発したが、骨格の見直し、軽量化による出力の増加を第1目標としていた。
「1人じゃ確実に無理があるからなぁ。・・・仕方ないな」
ため息がどうしても出てしまうが、無理なものは無理である。
製造技術士であるリアル親友に通信をいれる。
「忙しかったらすまんな。相談があるんだが」
『・・・そろそろだと思ったよ。工房にいるから来いよ。地図データ送るから』
「りょーかい」
データを確認すると拠点にしている宿から5分ほどの距離に工房はあった。
「・・・来たよ」
「・・・これで全員揃ったな。1年は長いな~、なぁ智幸」
「・・・・・・」
無視である。そのまま工房の奥に進んでいく。
後ろから罵声が聞こえてくる。だがそれも無視。もう一度言おう、無視だ、無視!
「ようやく到着したね。トモ❤」
腕に抱きついてきた1人の女性。恋人でもあり、ビジネスパートナーである奥村詩織である。
「俺の技術開発研究を実際に出来る技術士は詩織だけだからな。完成すればとんでもないことになるな。まだ研究途中だけど」
研究途中のデータを全体表示にして説明をいきなり勝手に始める。
全員がリアルでも技術者集団でもあるため、データを見始めた瞬間から目つきが鋭くなり、ブツブツと独り言を
言い始める始末である。
いや、そうなってしまう。
この男の考えはとんでもない事だったからだ。
・機体フレームのサイズダウン(第二世代フレーム)
・変形構造の追加
・パーツの軽量化
・新兵器の開発
「運営とGMを敵に回す事をやろうとするな、お前は・・・」
「けど、それこそが最上の楽しみでもあるわけだ。やらないってのは無しだろ」
「これから忙しくなるぞ!」
気合入れてくぞ!!と全員が宣言をしたのでこのプロジェクトは時間と資金を度外視でスタートを切るのである。
だが彼らはリアルでも天才軍団である。
2ヶ月後には試作機が完成するのである。