1から始めます
『群雄割拠』
2040年に発売されたVRゲームで、ロボットを操縦などをして戦争を生き抜き、仮想世界日本を舞台にロボットバトルを楽しめ。真新しい戦国を、と全くもって斬新なアイデアとクオリティを売りに発売された。
タイトルが『群雄割拠』のため、舞台設定が戦国時代である。またプレイヤーは初期設定で主職でパイロット、副職として整備士、技術研究開発者、製造技術士、システムエンジニア、オペレーター、作戦総司令等約20種を選択して、支給された機体を駆使してクエストやイベントをクリア、報酬のパーツ等を使って強化。また自分達で機体を研究、パーツ作製して専用機を創って他のプレイヤーと競い合う。
ゲームが正式稼動して約2年、プレイヤー達は同じ思想の仲間達を集めてギルドや少数精鋭傭兵集団を立ち上げて毎日全国で戦闘をしている。
ギルドは全国に点在している。
有名大規模ギルドは
北から大蝦夷、独眼竜、関東八州、毘沙門天、風林火山、風雲児、比叡山、征夷大将軍、石山、鬼若子、三本の矢、四兄弟。
規模は小さいながらギルドに対抗している少数精鋭傭兵集団の有名どころは
風魔、軒猿、六文銭、伊甲同盟、雑賀衆、村上水軍、切支丹、博多、堺、種子島などである。
集団は基本的に各ギルドからの依頼で動くメインであるが扱い方が少々面倒くさい。それは元がソロプレイヤーであったために一癖も二癖もある連中ばかりなのだ。だが活動に限界を感じて寄せ集まっただけであるため尚更たちの悪い。ゲーム開始直後からソロはレベルの上がりが極端に低く効率が悪く、根気がないと続ける事ができなかった。だかソロでの活動のお陰か情報がギルド側に殆ど洩れる事無く、戦力・戦術・技術力はギルドを凌ぐ勢力となりつつある。
ゲーム稼動初期はギルド同士の大規模な戦闘だけだったが、半年も経てば戦闘にも変化がある。今ではどれだけ集団を味方にできるかによって勝負が決まるようになってきているのだ。
ゲーム稼動開始約1年後、大規模アップデートがあり、新技術、新兵器の導入と新たなプレイヤーの参入が行われた。
その中に後の雑賀衆中心メンバーの三波智幸がログインしていた。
「これが新しいVRゲーム『群雄割拠』か・・・。楽しみだな」
とりあえずステータスを確認する。
三波智幸
パイロットLv1
技術開発研究者Lv1
┗開発可能0/10
機体フレーム
┗GU-008 Normal
武装
┗マシンガン・サーベル・ シールド
装甲
┗量産型標準・全体
「クエストこなして地道にこそこそ進むかな」
とりあえず目の前にある町を拠点として活動し、機体の強化と開発を最優先にしようと考えた。
「あいつらもその内に会えるから恥ずかしくないようにしないとな」
独り言を呟きながら町の喧騒の中に紛れていった。