离题:天不怕,地不怕,就怕日本人说英语(天も地も恐れぬが、日本人の話す英語が怖い!?)
今こそすべての日本国民に問います。英語も大して話せないクセに、やれ「タピる」だの、「フロリダ 風呂から離脱する」だの、英語と日本語をメチャクチャに混ぜた日本語を話している若者のなんと多いことか。
ご安心ください。中国人も同じです。
中国人も「你out了」だの「还没get」だの、「Good good study, day day up(『好好学习,天天向上 よく学べ、そうすれば日々成長する』という中国語をちゃんとした英語に訳さずに単語だけ英語に変えたシロモノ)」だの奇奇怪怪な中英混杂を生み出してきた。中式英语の影響力はすさまじく、No can doとかLong time no seeなんかは英語に逆輸入されてしまって本物の英語になってしまう始末。
しかし、それでいて中国人はよく日本人の英語をバカにする。「天不怕,地不怕,就怕日本人说英语 Tian1bu2pa4, di4bu2pa4, jiu4pa4Ri4ben3ren0shuo1Ying1yu3 天も地も怖くないが、日本人の話す英語分かんなくてこわ~い」 みたいな言い回しすらある。(ちなみに後続する部分が「就怕广东人说普通话 広東人の話す普通話が怖い」とか色んなバージョンがある)
だが中国人も大半は英語が下手である。英語が上手いのはせいぜい小さい頃から英才教育を受けた小皇帝(ふるい!)か海外育ちの華人かそんなもんである。マッタク、腹立たしいものだ。
そんなわけで今回は復讐に燃える中原が『中式英语』でこれはおかしいだろというのに吐槽を入れていきたいと思う。
●APP アプリ
日本語だと英語のapplicationのことを『アプリ』と略している。英語だとappと略することが多いのだが、中国人はなぜかこれをappをエイ・ピー・ピーだと思っているようだ。『アップ』ですよ!
そういやSkypeもスカイピーって読んでる人が多かったような……。
●B超 超音波
中原「最近病院でエコーをやったんだけど……」
とある友人「エコー? なんだそれ」
中原「ホラ、あれだよ。妊婦とかがやるやつ」
とある友人「あー、お前bi4chao1をやったのか」
中原「??? なんだそれ」
そう、中国語では超音波検査のことをなぜか「B超检查 bi4chao1jian3cha2」と呼ぶ。Bは一体どこから来たんだ!
ちなみにUSBメモリは「U盘」、割り勘は「AA制」で後者については由来は不明です。
●C(sei) 「セイ」
Cを「セイ」と読まないでくれ、紛らわしいから。日本人の「シー」もsheにしか聞こえないのでおかしいけど。
中国人、特に北方人の英語のアルファベットの読み方もかなり独特である。例えばVを「wi」とか「wei」のように読んだりするので、中央电视台《CCTV》とか言うと「セイセイティーウィー」みたいな感じに聞こえる。これじゃなんだか分からんぞ!
最近じゃC位なんて言葉が流行ったらしいけども、これもきっと「セイウェイ」って読むんだろうな……。
●吃饭ing ご飯中
この-ing、実はかなり古く、私が思い出せる限り十年前にはもう使われていた。英語の現在進行形が由来であることは言うまでもないが、動詞でもなんでもingをつけまくって「吃饭ing ご飯中」「游戏ing ゲーム中」「在看电视ing テレビ見てる中 在とingで現在進行形がダブってしまった」みたいな感じで乱七八糟になっている。
まあ日本語でも「XXマラソンinどこどこ」とか「最THE高」みたいなのヨクワカラン英語使ってるし人のこと言えないけどさ……。
●hold不住 抑え切れない、この思い。
なんだこの语妖は。英語なのか中国語なのかハッキリしろ。ちなみにhou4bu2zhu4みたいな発音で、『(気持ちなどが)抑えられない、耐えられない』みたいな意味になります。Hold不住的爱なんて歌もあるよ。
●酷! カッコいい!
日本人がカタカナ英語を使うような感覚で、中国人も「酷 ku4」をcoolの意味で使ったりしてる。なるほど、発音が似ているからそう当て字したわけだ。
しかし「酷」という漢字は日本人には酷いという意味にしか思えない。YouTubeのコメント覧やツイッターに中国語で「加油!」だの「酷!」だのが溢れかえる度、日本人は「なんてやつらだ……」といつも誤解しているワケだ。